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仕事のこと

自費(保険外)サービスメニューについて考えてみた

2年生最後のテストも終わり、無事に進級も決まりました。

いよいよ、3年生です。

10数年ぶりの受験生になります。

今回の年末年始も絶っ不調でしたので、来年度は仕事を減らして体調管理をしっかりしないとです。

受験生は勉強も大事ですが、何より体調管理が一番大事です。

そんな体調不良から始まった2024年ですが、鍼灸研修の見逃し配信動画を見て年を越しました。

その動画では、統合医療についてお話しをされてた医師がいました。

その医師は「今後は保険内だけの医療では治療は難しいだろう」と話されていました。

保険内だけでは本当に「治る」医療を受けるのは難しいということです。

訪問看護をしていると、本当に患者を良くする気があるのかと思う医療が多いです。

そんな医療ですが、看護サービスも保険内では対応が難しくなってきていると思います。

「病院受診の付き添いをしてほしい」「見守り看護をしてほしい」「買い物をしてきてほしい」「きょうだい児を見てほしい」等々・・・

介護者本人の受診や他のきょうだいの育児などで、時間がほしい場合があります。

しかし、ヘルパーによる日々の買い物や部屋の掃除はしてもらえても、自分や家族のための介護休息や大掃除や庭の掃除は保険内サービスでは対応することができません。

見逃し配信の中で

保険外サービス活用ガイドブック

という保険外サービスを提供している会社がまとめられていると紹介されていました。

保険内では対応できないことも、自費でヘルパーや看護師が対応するサービス展開をしている会社が増えて来ています。

統合医療についての話のはずが、思わぬとことで、Kagayaのビジネスプランの参考になる資料を教えてもらったなと思いました。

この資料は主に高齢者介護サービスプランが多く紹介されていますが、その内容を障がい者や子育て世帯に合わせたサービスを考えればいいので、すごく参考になって良いです。

そんな自費(保険外)サービスメニューについて本格的に考えていこうと思います。

自費(保険外)サービスとは

自費サービスとは、国からの補助がないサービスのことです。

つまり美容系や健康志向サービス、教育系サービス、運送系サービスといったものです。

現在はそういったサービスと福祉系を組み合わせたサービス展開がされるようになってきました。

通院介助やゴミ出し、家の大掃除、余暇活動のための外出付き添いなど、介護保険や医療保険内ではできないサービスです。

こういったニーズはあるものの「税金を使って何をやっているんだい!」って話にもなってしまいますし。

普通に考えたら、自分が受けたいと思うサービスには必ずお金を払っていますし。

美容にお金をかけたい人、ネット通販にお金をかけたい人、教育にお金をかけたい人、お金をどこにかけるのかは人それぞれです。

なのになぜか福祉や医療にお金をかけたいと思う人が少ない。

国の補助があるから安いと思われている。

実際、どれくらいの税金がかけられているのか把握しようと思う人も少ない。

マッサージや鍼灸も医療です。

自費サービスといえば自費サービスになります。

そこにお金をかけている人はたくさんいます。

そして美容皮膚科などの自費治療サービスもあります。

人は価値あるものにお金を払います。

どこかのブログで、契約していない人に限って「料金が高い」とクレームを言うと書かれていました。

高いと思うならそのサービスを受けなければ良いだけのことなのに。。

個人宅の庭の草むしりサービスに国からの補助はありません。

シルバー人材センターや安い業者を探して依頼するものです。

福祉や医療だかといって、ボランティア精神ではなく、ちゃんとビジネスとしてのサービス展開をしていきたいと思います。

ビジネスとしてサービスを提供するには、保険サービスと同じことをしても意味はないし、利用料の安さでは保険サービスに負けてしまいます。

お金を払ってもいいと思える価値ある差別化をはかっていく必要があります。

価格設定

個人事業主として、価格設定は事業の存続にも関わってくるのでとても重要となります。

安ければお客がくるとは限らないらしいです。

Kagayaは1コ300円のサンドイッチは高いと思うので、ちょっとリッチなときにしか買えないです。

しかし都心では1コ300円のサンドイッチは安いからと売れないらしいです。

同じ1個300円のサンドイッチでも、客層が違うと売れないという現象がおこるらしい。。

田舎の庶民層はいなげやの100円クリームパンがちょうど良いです。

都心の富裕層では300円のパンは安くて買う気になれないのでしょう。

そんな世帯層によって価格の価値観が違うので、自分はどういったサービスをどのようなお客様をターゲットにしていくのかを考えなくてはいけません。

普段とは違うと特別感や自分へのご褒美としてエステやリラクゼーションを希望されるお客様は、それなりに高い価格でも来てくれます。

ただし、それなりの接客スキルがないとクレームにつながりますが。。

Kagayaはそんな特別感のための施術はしたいとは思わないし、富裕層をターゲットにするつもりもありません。

学生をターゲットにするつもりもないです。

庶民層が継続的に治療が受けられる価格設定を考えています。

価格設定は、個人事業主として客層を選定することができます。

富裕層をターゲットにするのか、学生をターゲットにするのか、ファミリー世帯をターゲットにするのかでも価格設定は変わってきます。

保険内での医療や福祉では態度の悪い利用者でもお断りすることは難しいです。

しかし、サービスを受けてもいないのに価格だけでクレームを言う人に対しては、堂々とお断りすることができます。

本当に価値があると思う人に、喜んでもらえるサービスを提供したいと思います。

エステやリラクゼーションに多い施術時間で料金を設定していくのではなく、美容院のようなサービスメニュー追加方式で客単価を上げていこうと思います。

見積書という物が必要になりますね。

自費医療について

鍼灸治療は立派な医療です。

世の中には、鍼灸師にリラクゼーションを目的としたマッサージをさせたりしていますが。。

Kagayaは治療のためのリラクゼーションはしても、ただ気持ちいいだけのリラクゼーションしたくはないです。

障がい児(者)を専門とした鍼灸治療をしていこうと思っています。

脳神経系への刺激、自律神経を整えることにより成長と発達を促す目的の施術です。

東洋医学でいう「髄海=脳」を養うことで、睡眠をしっかりとることができ、他動などの問題行動が落ち着いたりします。

Kagayaの鍼治療は脳にアプローチする治療をしていく予定です。

人には治ろうとする「自然治癒力」があります。

先天性の奇形や事故などによる四肢の切断は元の形には戻らないけど、内臓疾患や神経系の疾患は元に戻ろうと身体ががんばります。

東洋医学はその力を高めてくれます。

西洋医学と東洋医学はそれぞれ、得意・不得意があります。

西洋医学では障がいは治りません。

東洋医学だけでも治らないと思います。

西洋医学と東洋医学を合わせた「統合医療」が、新たな障がいに対する治療法なのではないかと思います。

鍼灸によって脳や身体を整え、リハビリができる状態へと促す感じかと。。

そして、障がいを治すのは本人の身体だけではなく、その環境も大事になります。

保護者やきょうだいが健康でなければなりません。

障がい児(者)とその家族のためのリラクゼーション鍼灸や美容鍼もしていこうと思います。

メニュー内容

鍼灸は内科疾患から運動器疾患、神経系疾患、精神疾患まで幅広く治療することができます。

医師でも専門分野があるように、鍼灸師にも得意とする治療があります。

ある程度、治療内容を絞ったほうがKagayaは管理しやすいかなと思いました。

不眠ケア鍼

障がい児(者)の多くは、適切な睡眠が取れていない状態です。

東洋医学でいう髄海=脳が栄養されないことで、落ち着きがないなどの他動行動や癇癪が見られたり、うつ症状が出たりします。

質の良い睡眠を促すことで、心身が安定し問題行動も落ちるいてきます。

そんな睡眠に特化した鍼施術をしていきます。

排痰促し鍼

重症心身障がい児(者)は自己での排痰が難しく、肺炎を起こしやすい人が多いです。

痰がしっかりと出すことができれば、肺炎予防になります。

呼吸筋を弛めて呼吸がしやすい状態にして、痰をしっかり出せるようにしていきます。

排痰や痰分泌が軽減するのに特化した鍼施術をしていきます。

拘縮予防鍼

障がい児(者)は身体を上手く動かすのが苦手です。

また常に身体を緊張させていることが多いため、身体が硬くなっていることが多いです。

硬くなった身体をほぐすことで、上手く運動ができるようになります。

筋緊張をほぐし、身体の拘縮予防を図る鍼施術をしていきます。

リラクゼーション鍼

介護者のためのご褒美ケアです。

介護で疲れた心と身体を癒したり、美の追求を目的とした鍼施術です。

自費看護について

看護サービスは保険適応が当たり前で、安くサービスを受けることができます。

しかし保険適応には条件や制限があり、段々とニーズが会わなくなってきています。

障がい児分野の福祉サービスの多くは、昔は保護者たちが集まってボランティアやNPO法人が低料金で行っていたことが今では全国的な福祉サービスとなっていることがあります。

放課後等デイサービスの送迎もそうです。

特別支援学校に看護師を配置して、医療的行為が学校で行えるようにもなりました。

障がい児(者)の保護者の合言葉か?と思う「制度やサービスがなければ作ればいい」と。

ないなら作るしかないです。

それが自費看護をビジネスとして成り立っていきます。

自費看護サービスとして「通院介助」や「家事支援」、「旅行支援」などが多いです。

これらのサービスはニーズが高いですが、保険内での対応することはできません。

いづれこういったサービスに各自治体が補助を出したりするのではないかと思いますが。。

メニュー内容

看護サービスは利用者のみのケアサービスであり、介護をしている家族のためのサービスは無いわけではないですが、ほとんどないです。

家族のための時間確保ができるサービスを提供していきたいと思います。

見守り看護

介護者自身の通院やきょうだい児のための時間作りや介護者の社会復帰などに、保険適応の訪問看護や訪問介護と組み合わせて時間を確保することができます。

余暇活動支援

介護者の高齢化や呼吸器などの医療機器使用により外出が困難なことがあります。

散歩や外出をすることで余暇を充実させることができます。

医ケア児学校付き添い

吸引や注入などの医療的ケアが必要になったとき、一定期間、保護者は学校に付き添わなくてはいけません。

しかし、何らかの事情で学校に付き添うのは困難な場合、代理で学校に付き添います。

プチ健康診断

どこかで働いているという介護者は少なく、自分の健康に気を使う時間もないという人が多いです。

気がついたときには「末期のガンでした」ということもあります。

そんな健康弱者になりやすい介護者のために、自己採血や尿検査による気軽な健康診断できます。

自費療育について

療育とは「教育」と「治療」が合わさったものです。

リハビリ的な教育ってことかなと。。

早期療育をすることで、障がいの程度が軽くすんだり、二次障がいを起こしたりすることが減ります。

社会適応がスムーズにでき、将来的には一般企業で働くことも不可能ではありません。

療育を受けるためには病院での理学療法士や作業療法士、言語聴覚士によるリハビリがあります。

福祉サービスとしては保育士や児童指導員による児童発達支援や放課後等デイサービスがあります。

自費リハビリテーションサービスを提供している、元理学療法士も増えて来ています(医師の指示がないリハビリでは理学療法士とは名乗れません)。

環境変化に敏感な障がい児(者)は慣れない施設で療育をすることが困難な場合もあります。

訪問は慣れたお家の環境でリラックスして療育をすることができます。

鍼と療育を組み合わせれば、より効果的な障がい治療になると思います。

メニュー内容

鍼灸と組み合わせるとより効果の高いものになりますが「鍼はちょっと・・・」という人のために、独立したメニューにしてみました。

身体の取り組み

障がい児(者)は身体のバランスが悪かったり、使い方が下手だったりします。

定型発達に合わせた身体の動かしかたを学習していきます。

口腔ケア•摂食訓練

栄養は心と身体を養います。

障がいによる感覚過敏や口腔内・嚥下機能の問題により、食べられるものが偏ってしまうことが多いです。

定型の摂食機能発達を促すことで、栄養の偏りや誤嚥のリスクを予防することができます。

学習支援

何ができて何ができないのかをアセスメントし、その子に合わせた学習をサポートします。

オンライン療育支援相談

オンラインで療育支援や社会資源の利用方法などお困りのことをオンラインで相談することができます。

まとめ

看護師は開業権がないから、開業権のある鍼灸師を目指しました。

しかし、鍼灸学校に通い、開業について学んでいるうちに「開業とは何か」と思うようになりました。

資格がない整体師だってエステティシャンだって開業しています。

なんなら、資格さえ持っていない人が看護師を雇って訪問看護ステーションを開業することもできます。

開業権がない看護師が自費看護サービスを提供しているのはどういうことなのか?

看護師に開業権はなくて鍼灸師には開業権があるというのはどういうことなのか?

開業について勉強していくと、色々なことがわかってきました。

医療従事者にとっての開業とは「保険を利用した事業所の開設」、開業権とは「保険請求する権利」という意味だそうです。

保険に頼らないサービス事業を個人事業主として立ち上げても問題はないということです。

看護師の資格だけでも個人事業主として働き方改革はできたということです。

しかし、鍼灸学校に行かなければ開業方法も知らなかったなと思います。

ずっと保険適応に縛られて何もできないと思っていました。

保険で治療や看護ができればそれに越したことはないです。

しかし保険で看護サービスを提供するということは、医師のような応召義務はないけど、どんなに態度が悪い利用者でも対応しないということです。

鍼灸学校で先生が「医療者がイキイキとしてなければ治療に影響が出る」と言っていました。

態度の悪い利用者相手ではイキイキできません。

Kagayaはイキイキするために、お客様を選んで、本当に望まれる治療や看護サービスを提供したいと思います。

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