東洋医学の治療について誤っている記述はどれか。
- 弁証施治は八綱病証を用いる。
- 補瀉は虚実に応じて行う。
- 正治とは順証に対する治法である。
- 標治法は経絡の変動を調整する。
東洋医学の特色で適切でないのはどれか。
- 四診によって証の決定を行う。
- 本治による病では奇穴を用いる。
- 未病を治す。
- 虚実に基づいて補瀉を施す。
東洋医学の特色で適切でないのはどれか。
- 本治による病では奇穴を用いる。
- 未病を治す。
- 虚実に基づいて補瀉を施す。
- 四診によって証の決定を行う。
鍼の補寫法
補法 | 寫法 |
呼気時に刺入し、吸気時に抜く | 吸気時に刺入し、呼気時に抜く |
経絡の流注に沿って刺入する | 経絡の流注に逆らって刺入する |
細い鍼を用いる | 太い鍼を用いる |
浅く入れ、後に深くする | 深く入れ、後に浅くする |
抜鍼ごに鍼孔を閉じる | 抜鍼後に鍼孔を開く |
迎随の補瀉で補法はどれか。
- 地機に足関節に向けて刺す。
- 陰市に膝関節に向けて刺す。
- 三陽絡に手関節に向けて刺す。
- 孔最に肘関節に向けて刺す。
迎随の補瀉で補法はどれか。
- 外関穴では手関節に向けて刺す。
- 太淵穴では肘関節に向けて刺す。
- 三陰交穴では膝関節に向けて刺す。
- 足臨泣穴では足関節に向けて刺す。
迎髄の補瀉で瀉法となるのはどれか。
- 太白穴に踵の方向に向けて刺す。
- 復溜穴に足関節の方向に向けて刺す。
- 陽池穴に肘関節の方向に向けて刺す。
- 経渠穴に手関節の方向に向けて刺す。
補瀉迎随による経穴刺鍼で瀉法となるのはどれか。
- 陰谷へは足関節の方向に向けて刺す。
- 委中へは足関節の方向に向けて刺す。
- 尺沢へは手関節の方向に向けて刺す。
- 陽谿へは肘関節の方向に向けて刺す。
鍼の補瀉で正しいのはどれか。
- 入した鍼に軽い振動を与えるのは瀉である。
- 呼気に刺入し吸気に抜くのは瀉である。
- 経絡の流れに逆らって刺すのは補である。
- 抜鍼後の鍼痕を素早く押さえるのは補である。
鍼治療の補瀉で正しい記述はどれか。
- 太い鍼を用いるのは補である。
- 抜鍼後に鍼孔を押さえるのは瀉である。
- 呼気に刺入し、吸気に抜鍼するのは瀉である。
- 経絡の流注方向に沿って刺入するのは補である。
補瀉について誤っている記述はどれか。
- 一般的に太い鍼は瀉法になる。
- 速く刺入し速く抜くと瀉法になる。
- 経絡の流れに沿って刺入すると補法になる。
- 吸気に刺入し呼気に抜くと補法になる。
鍼治療の補瀉で誤っている記述はどれか。
- 呼気に刺入し吸気に抜くのは補である。
- 経絡の流れに逆らって刺すのは補である。
- 弾爪は補である。
- 鍼孔を押さえるのは補である。
補法に該当しない刺鍼法はどれか。
- 吸気に刺入し、呼気に抜く。
- 細く柔らかい鍼を用いる。
- 抜鍼後は素早く鍼孔を閉じる。
- 経気の流れにしたがって鍼を静かに刺入する。
実証に対する鍼治療の手技として正しい記述はどれか。
- 抜鍼しても鍼孔を閉じない。
- 呼気時に刺入し吸気時に抜く。
- 鍼尖を経絡の流れに沿って刺入する。
- ゆっくり刺入しゆっくり抜く。
陽実証に対する刺法で適切なのはどれか。
- 速刺速抜で刺鍼する。
- 抜鍼後に直ちに鍼孔を閉じる。
- 経気の流れに沿って刺鍼する。
- 呼気時に刺入し、吸気時に抜く。
肘関節に向けて刺入すると補法になる経穴の部位はどれか。
- 尺骨内縁と尺側手根屈筋の間、手関節背側横紋の上方5寸
- 長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方5寸
- 肘頭と肩峰角を結ぶ線上、肘頭の上方2寸
- 肘後外側、上腕骨外側上顆の上縁、外側顆上稜の前縁
「咽喉の閉塞感、怒りっぽい、抑うつ、胸脇苦満」 本病証に用いる鍼の補瀉法で適切なのはどれか。
- 呼気に刺入し、吸気に抜鍼する。
- 細い鍼を用いる。
- 経穴をよく按じてから刺入する。
- 抜鍼後、鍼孔を指で塞がない。
灸の補寫法
補法 | 寫法 |
熱さを緩やかにする | 熱さを激しくする |
自然に燃やす | 風を送り疾く燃焼させる |
小さい艾を用いる | 大きい艾を用いる |
柔らかく捻る | 硬く捻る |
底面を狭くする | 底面を広くする |
良質の艾を用いる | 粗悪な艾を用いる |
灰を取らずに重ねてすえる | 灰を一壮ごとに取ってすえる |
瀉法はどれか。
- 抜鍼後、鍼孔を閉じる。
- 艾炷に風を送って燃やす。
- 前揉捻してから刺鍼する。
- 灰の上から施灸する。
補法となる艾の取扱いはどれか。
- 皮膚に密着させる。
- 火力を強める。
- 底面を広くする。
- 軟らかくひねる。
施灸で補法になるのはどれか。
- 灰に重ねてすえる。
- 底面を広くする。
- 皮膚に密着させる。
- 風を送って燃やす。
施灸で補法はどれか。
- 艾炷を強く押しつけて置く。
- 取穴数を多くする。
- 艾炷の底面を小さくする。
- 間を置かず施灸する。
補の施灸で誤っているのはどれか。
- 灰の上に重ねて施灸する。
- 風を送り燃焼させる。
- 艾炷を軟らかくひねる。
- 小さい艾炷を用いる。
補の施灸法として誤っているのはどれか。
- 灰を取らずに施灸する。
- 底面を狭くする。
- 皮膚に密着させる。
- 自然に燃やす。
選穴
- 局所選穴
- 愁訴のある局所とその近辺に取穴すること
- 循経選穴
- 愁訴がどこの経絡と関連するか判断し、その経絡の経穴を取穴すること
腰殿部外側と大腿外側の脹痛に対して、侠渓を取穴した治療の法則はどれか。
- 局所取穴
- 難経六十九難の取穴
- 分刺による取穴
- 循経取穴
三刺
- 陰陽の邪気を出し、水穀の気の巡りをよくする方法
陰陽の邪気を出し、水穀の気の循りを良くする刺法はどれか。
- 五刺
- 三刺
- 九刺
- 十二刺
五刺
名称 | 臓 | 特徴 |
関刺 | 肝 | 筋痺 |
豹文刺 | 心 | 経絡の血の滞りを取る |
合谷刺 | 脾 | 肌肉 |
半刺 | 肺 | 皮気を取る |
輸刺 | 腎 | 骨痺 |
五刺について正しい組合せはどれか。
- 関刺 ──── 血脈
- 輸刺 ──── 骨
- 豹文刺 ─── 肌肉
- 合谷刺 ─── 筋
鍼の刺法について正しい組合せはどれか。
- 豹文刺 ─── 腎
- 半刺 ──── 肺
- 輸刺 ──── 血絡
- 報刺 ──── 腹痛
五臓五刺で正しい組合わせはどれか。
- 腎 ─── 輸刺
- 肺 ─── 関刺
- 脾 ─── 半刺
- 肝 ─── 合谷刺
五臓五刺で関刺を用いるのはどれか。
- 腎
- 肝
- 心
- 脾
五臓五刺で心に応ずる刺法はどれか。
- 輸刺
- 豹文刺
- 半刺
- 合谷刺
五臓五刺の方法で肺の臓に対する刺法はどれか。
- 半刺
- 合谷刺
- 関刺
- 豹文刺
五臓五刺で鍼を深く刺入し、骨痺を取る刺法はどれか。
- 輸刺
- 半刺
- 合谷刺
- 関刺
九刺
種類 | 内容 |
遠道刺 | 病が上にあるとき、下合穴に刺す |
巨刺 | 左側に症状があれば右側 右側に症状があれば左側 |
分刺 | 分肉に刺す |
経刺 | 経脈が病んだとき、経脈上にやや深く刺す |
絡刺 | 絡脈が病んだとき、血絡を浅く刺して瀉す |
輸刺 | 五臓が病んだとき、輸穴を刺す |
毛刺 | 皮膚の浮痺のとき、皮毛に刺す |
大瀉刺 | 鈹鍼で瀉す |
焠刺 | 筋痺のとき、圧痛点を刺す |
患部の左右反対側に治療する刺法を含むのはどれか。
- 五刺
- 十二刺
- 九刺
- 三刺
古代刺法で毛刺が含まれるのはどれか。
- 三刺
- 九刺
- 五刺
- 十二刺
誘導法に相当する鍼の刺法はどれか。
- 遠道刺
- 分刺
- 偶刺
- 豹文刺
遠道刺の刺法はどれか。
- 病、上にあれば下に取る。
- 病、体表にあれば皮毛を刺す。
- 病、右にあれば左に取る。
- 病、分肉にあればその間を刺す。
次の文で示す刺法はどれか。 「病上にあればこれを下にとり、腑兪を刺す。」
- 巨刺
- 経刺
- 遠道刺
- 輸刺
次の文で示す刺法はどれか。 「右を病めば左を取り、左を病めば右を取る。」
- 巨刺
- 経刺
- 輸刺
- 分刺
右肩関節痛に対して左肩に刺鍼する刺法はどれか。
- 絡刺
- 遠道刺
- 毛刺
- 巨刺
鈹鍼を用いる古代刺法はどれか。
- 焠刺
- 傍鍼刺
- 絡刺
- 大瀉刺
次の文で示す刺法はどれか。 「燔鍼を刺して即ち痺を取る。」
- 輸刺
- 焠刺
- 分刺
- 大瀉刺
九変に応ずる刺法で筋痺のときに圧痛点へ刺すのはどれか。
- 経刺
- 輸刺
- 焠刺
- 絡刺
九変に応じる刺法について誤っている組合せはどれか。
- 輸刺 ──── 深部に熱があるとき
- 毛刺 ──── 皮膚に浮痹があるとき
- 分刺 ──── 肌肉に邪気があるとき
- 遠道刺 ─── 病が上部にあるとき
十二刺
種類 | 内容 |
陰刺 | 寒厥のとき、左右の太渓に刺す |
偶刺 | 心痺 兪募配穴 |
直鍼刺 | 寒気が浅いとき、皮膚をつまみ、引っ張って刺す |
傍鍼刺 | 経過が長く同じ部位の痺のとき、痛みの中心に1本、傍らに1本刺す |
賛刺 | 癰物があるとき、浅く刺し出血させる |
輸刺 | 熱があるとき、真っ直ぐ深く刺し、真っ直ぐ抜く |
短刺 | 骨痺のとき、鍼を揺らしながら骨まで深く刺す |
浮刺 | 肌肉がひきつって冷えるとき、その傍らに斜めに刺し浮かせる |
揚刺 | 寒気の範囲が広いとき、中心に1本、四隅から中心に向けて水平に近い角度で寒気を浮かすように刺す |
報刺 | 痛むところを手で追いかけ、次々と繰り返し刺す |
斎刺 | 寒気、痺気の範囲が狭く深部にある時は、中心に1本、両側にそれぞれ1本ずつ一直線に刺す |
恢刺 | 筋痺のとき、真っ直ぐに刺せてから方向を変えたり、揺らしたりして筋を緩める |
次の文で示す症状に用いる刺法はどれか。 「足から膝にかけて冷えがあり、水様便が出る。」
- 陰刺
- 偶刺
- 報刺
- 短刺
古代刺法で兪募配穴に発展したのはどれか。
- 揚刺
- 偶刺
- 傍鍼刺
- 報刺
「寒気の浅きもの」 に対する刺法はどれか。
- 斉刺
- 賛刺
- 直鍼刺
- 恢刺
骨痺に対する刺法はどれか。
- 短刺
- 揚刺
- 浮刺
- 報刺
十二刺のうち、患部に一鍼、その傍に一鍼ずつ刺す刺法はどれか。
- 斉刺
- 報刺
- 恢刺
- 揚刺
十二刺で筋痺の治療に用いる刺法はどれか。
- 賛刺
- 恢刺
- 揚刺
- 報刺
痹証と十二刺の組合せで正しいのはどれか。
- 寒痹 ─── 輸刺
- 心痹 ─── 陰刺
- 筋痹 ─── 恢刺
- 骨痹 ─── 直鍼刺
十二刺の偶刺に基づいた治療穴の組合せで正しいのはどれか。
- 中府 ――― 列欠
- 太淵 ――― 列欠
- 中府 ――― 肺兪
- 太淵 ――― 肺兪
十二刺の刺法で正しい組合せはどれか。
- 寒痺を治す ─── 偶刺
- 筋痺を治す ─── 浮刺
- 心痺を治す ─── 恢刺
- 骨痺を治す ─── 短刺
十二刺に含まれないのはどれか。
- 直鍼刺
- 浮刺
- 賛刺
- 大瀉刺