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東洋医学

~病因論~

病因について適切なのはどれか。

  1. 飲食不節は脾を損傷しやすい。
  2. 湿邪は心を損傷しやすい。
  3. 風邪は肺を損傷しやすい。
  4. 房事過多は肝を損傷しやすい。

病因についての記述で適切でないのはどれか。

  1. 風邪は肝をおかしやすい。
  2. 房事過多は腎をおかしやすい。
  3. 湿邪は心をおかしやすい。
  4. 飲食労倦は脾をおかしやすい。

三因論

  • 外因
    • 六淫
      • 風邪
      • 寒邪
      • 暑邪(熱邪)
      • 湿邪
      • 燥邪
      • 火邪
      • 陽邪:風邪、暑邪、燥邪、火邪
        • 陰液を損傷しやすく、動きが活発
      • 陰邪:寒邪、湿邪
        • 陽気を損傷しやすく、生理物質を停滞させる
    • 疫癘:強い伝染病
  • 内因
    • 七情
      • 憂、悲
      • 恐、驚
  • 不内外因
    • 飲食不節
    • 労逸
    • 房事過多
    • 外傷

外因

外邪季節五行五臓陰陽特徴
風邪軽揚性
開泄性
遊走性
衛気を犯す
百病の長
暑邪
(熱邪)
炎熱性
昇散性
湿邪を伴う
火邪炎上性
気と津液を損傷する
生風
動血
湿邪長夏
(土用)
重濁性
粘滞性
下注性
脾胃を損傷しやすい
燥邪乾燥性
肺を損傷しやすい
寒邪寒冷性
凝滞性
収引性
陽気を損傷しやすい

外因はどれか。

  1. 暑熱
  2. 飲食
  3. 外傷
  4. 労倦

外因はどれか。

  1. 疫癘
  2. 房事過多
  3. 外傷
  4. 七情

外因はどれか。

  1. 労倦
  2. 七情
  3. 疫癘
  4. 外傷

外因となるのはどれか。

  1. 癌の再発におびえていた。
  2. 妻子を亡くし生きる意欲を失った。
  3. 蒸し暑くて一睡もできなかった。
  4. 宝くじに当たって歓喜した。

病因のうち外因はどれか。

  1. 疲労
  2. 暑熱
  3. 七情
  4. 飲食

外因について正しいのはどれか。

  1. 湿邪は関節の腫れを起こす。
  2. 燥邪は脾を犯す。
  3. 暑邪は肺を犯す。
  4. 寒邪は素早く病を変化させる。

外邪の特徴で正しいのはどれか。

  1. 暑邪は肺を傷る。
  2. 風邪は津液を消耗する。
  3. 湿邪は身体下部を侵す。
  4. 燥邪は体表を侵す。

外因のうちで陰性の邪はどれか。

  1. 風邪
  2. 燥邪
  3. 湿邪
  4. 暑邪

外邪と疼痛の組合せで正しいのはどれか。

  1. 風邪 ─── 灼痛
  2. 寒邪 ─── 重痛
  3. 熱邪 ─── 掣痛
  4. 湿邪 ─── 酸痛

外邪とその特徴の組合せで正しいのはどれか。

  1. 湿邪 ――― 凝滞
  2. 暑邪 ――― 昇散
  3. 寒邪 ――― 重濁
  4. 風邪 ――― 動血

外邪とその性質との組合せで誤っているのはどれか。

  1. 寒邪 ─── 内風を生じる。
  2. 風邪 ─── 衛気を犯し、変化しやすい。
  3. 暑邪 ─── 気と津液を消耗する。
  4. 湿邪 ─── 脾胃を犯しやすい。

六淫とその特徴の組合せで正しいのはどれか。

  1. 風邪 ─── 陽気を損傷しやすい
  2. 暑邪 ─── 症状が変化しやすい
  3. 湿邪 ─── 気機を停滞しやすい
  4. 寒邪 ─── 津液を損傷しやすい

病邪と損傷する対象との組合せで正しいのはどれか。

  1. 風邪 ─── 営気
  2. 燥邪 ─── 血
  3. 湿邪 ─── 津液
  4. 火邪 ─── 気

外邪とその特徴の組合せで正しいのはどれか。

  1. 火邪 ――― 動血
  2. 湿邪 ――― 遊走性
  3. 風邪 ――― 収斂
  4. 寒邪 ――― 粘滞性

風邪

次の文で示す症状の病因はどれか。 「2日前から喉が痛む。鼻がつまり、頭が痛く、顔がむくむ。」

  1. 湿邪
  2. 燥邪
  3. 暑邪
  4. 風邪

次の文で示す外邪はどれか。 「百病の長ともいわれ、春に多く発病し、多くは皮毛から侵入する。」

  1. 湿

次の文で示す患者の症状を引き起こす六淫で最も適切なのはどれか。 「40歳の女性。昨日、外出後、頭痛、鼻づまり、咽喉部の痒み、眼瞼および顔面の浮腫が発生した。

  1. 風邪
  2. 暑邪
  3. 湿邪
  4. 寒邪

外邪で遊走性の痛みを起こすのはどれか。

  1. 燥邪
  2. 湿邪
  3. 火邪
  4. 風邪

肝を傷つけやすい邪気はどれか。

  1. 湿邪
  2. 風邪
  3. 寒邪
  4. 暑邪

六淫の風邪に冒されやすい臓はどれか。

肝を傷りやすい病因はどれか。

  1. 妻を亡くし気力が湧かない。
  2. 口論で逆上した。
  3. 水を多量に飲んだ。
  4. 炎天下で野球観戦をした。

風邪について誤っているのはどれか。

  1. 下部を犯す。
  2. 陽の邪気である。
  3. 百病の長といわれる。
  4. 衛気を犯す。

暑邪

心を傷る外邪はどれか。

  1. 寒邪
  2. 燥邪
  3. 暑邪
  4. 湿邪

心を犯しやすい外邪の特徴はどれか。

  1. 症状の変化が速い。
  2. 気を傷つける。
  3. 痛みを引き起こす。
  4. 経過が長くなる。

湿邪

外邪で動きが遅く停滞する性質をもつのはどれか。

  1. 燥邪
  2. 湿邪
  3. 風邪
  4. 熱邪

外因で体重節痛を引き起こすのはどれか。

  1. 燥邪
  2. 風邪
  3. 湿邪
  4. 寒邪

寒邪

外邪で収斂作用をもち、皮毛を収縮させるのはどれか。

  1. 風邪
  2. 湿邪
  3. 寒邪
  4. 暑邪

次の文で示す病証から最も考えられる邪気はどれか。 「冷たいビールを飲み、そのままクーラーの効いた部屋で寝て、下痢をした。」

  1. 寒邪
  2. 風邪
  3. 燥邪
  4. 湿邪

腎を傷りやすい病因はどれか。

  1. 房事過多
  2. 飲食不節
  3. 抑うつ
  4. 風邪

寒邪の特徴でないのはどれか。

  1. 収斂作用をもつ。
  2. 陰性の外邪である。
  3. 遊走性をもつ。
  4. 気血を阻滞する。

湿邪について誤っている記述はどれか。

  1. 津液を消耗しやすい。
  2. 陰性の邪気である。
  3. 重く停滞する。
  4. 脾・胃をおかしやすい。

次の文で示す患者の症状を引き起こす六淫はどれか。 「55歳の女性。梅雨の頃より頭や体が重く、四肢がだるくなり、関節が腫れ、下痢をするようになった。」

  1. 寒邪
  2. 暑邪
  3. 湿邪
  4. 風邪

「関節がだるく痛み、頭が重くなる。」の症状を引き起こす病邪の特徴はどれか。

  1. 開泄性
  2. 昇散性
  3. 収引性
  4. 粘滞性

次の文で示す症状を引き起こす六淫の性質に含まれるのはどれか。 「梅雨の時期から体が重く下肢がむくみ、下痢をするようになった。」

  1. 収引性
  2. 遊走性
  3. 粘滞性
  4. 昇散性

土用(長夏)の主たる気はどれか。

  1. 湿
  2. 暑(熱)

関節の腫れを起こす病邪はどれか。

  1. 風邪
  2. 寒邪
  3. 燥邪
  4. 湿邪

火邪

外因の火邪に犯されやすい臓はどれか。

六淫で生風を特徴とするのはどれか。

  1. 燥邪
  2. 火邪
  3. 暑邪
  4. 風邪

疫癘

疫癘に該当するのはどれか。

  1. 徹夜の連続勤務
  2. 新型インフルエンザの蔓延
  3. 肉親との死別
  4. 急性アルコール中毒

疫癘について正しいのはどれか。

  1. 季節性がある。
  2. 発病は緩慢である。
  3. 強い伝染性をもつ。
  4. 生理物質の失調により起こる。

内因

内因はどれか。

  1. 房事過多
  2. 七情の乱れ
  3. 六淫
  4. 飲食労倦

内因はどれか。

  1. 猛暑の中でテニスをした。
  2. 窓を開けて一晩中夜風に当たった。
  3. 寝る前に冷たいビールを多量に飲んだ。
  4. 相手のミスに怒りが治まらない。

内因はどれか。

  1. 七情
  2. 飲食
  3. 六淫
  4. 労倦

内因によって起こる症状で正しいのはどれか。

  1. 心配ごとが多くて常に憂うつである。
  2. 多忙でだるさがとれない。
  3. 体を冷やして風邪をひく。
  4. 階段の昇降で膝が痛む。

不内外因

不内外因はどれか。

  1. 過度の怒り
  2. 暴飲、暴食
  3. 湿度の上昇
  4. 気温の低下

不内外因はどれか。

  1. 暑熱
  2. 喜怒
  3. 疫癘
  4. 飲食

不内外因はどれか。

  1. 疫癘
  2. 外傷
  3. 七情
  4. 六淫

不内外因によるものはどれか。

  1. 寝冷えをして下痢をする。
  2. 食べ過ぎて上腹部がはる。
  3. 炎天下に運動し熱がでる。
  4. 仕事がうまくいかず気がめいる。

不内外因でないのはどれか。

  1. 外傷
  2. 暑熱
  3. 過食
  4. 過労

次の文で示す患者の病因で最も適切なのはどれか。 「34歳の男性。1週間前に上司から販売業績が悪いことを責められた。それ以来、やる気がでない。 声に力がなく、食欲もない。」

  1. 労倦
  2. 湿邪
  3. 飲食不節

次の文で示す患者の病因で最も適切なのはどれか。 「28歳の女性。年末年始に接客が多忙だった。その後、徐々に気力がなくなり、疲れやすく、接客がつらい。」

  1. 労倦
  2. 飲食不節
  3. 寒邪

三毒説

  • 「血毒」「水毒」「食毒」という三つの毒によって病気が起こるとする説。
  • 血毒
    • 血液の循環障害
    • 血瘀
  • 水毒
    • 津液の代謝、散布異常によって痰や湿などの病理産物が発生する
  • 食毒
    • 食滞、傷食
    • 急性の消化不良

三毒説と関係するのはどれか。

  1. 臓毒
  2. 食毒
  3. 脈毒
  4. 腑毒

三毒説と関係するのはどれか。

  1. 感情の乱れ
  2. 運動の不足
  3. 房事の過多
  4. 大便の停滞

その他

  • 消渇:糖尿病
  • 積聚:腹部のしこりを表す病証
  • 癖:風、寒、湿の3つの邪気が人体の気機の循行を妨げて起こす症状
  • 厥:厥逆、熱g、寒逆などといわれる、気が逆行して生ずる
  • 疝:寒邪によって陰器から小腹にかけてひきつるような痛みを訴える
強い邪痹証特徴
風邪行痹痛みが遊走する
寒邪痛痹激しい痛みになる
湿邪着痹痛む個所が一定し、長引く

「消渇」の現代病名はどれか。

  1. 高血圧症
  2. 悪性新生物
  3. 糖尿病
  4. 心筋梗塞

気が逆行して起こる病の総称はどれか。

  1. 積聚

痹証で遊走性の痛みを示すのはどれか。

  1. 行痹
  2. 熱痹
  3. 痛痹
  4. 着痹

痹証で重だるい痛みはどれか。

  1. 熱痹
  2. 着痹
  3. 痛痹
  4. 行痹

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