
🌟燈月とアミナス——“いつもの子”を安定して描くには?
こんにちは。
プライマリ・ケアサポートきらぼしです。
今回は、きらぼしの象徴キャラクターである「燈月(とうづき)」と「アミナス(Aminas)」のAIイラスト生成の裏側をご紹介します。
診断やLINE配信、Webサービスなどで活用する彼女たちは、ただの“マスコット”ではなく、東洋医学と西洋医学の架け橋を担う案内役であり、利用者にとってのナビゲーター的存在です。
しかし、AIでイラストを描こうとするたびに「毎回ちょっと顔が違う」「この服のときだけ雰囲気が変わる」「感情表現がずれている」といったズレに悩まされる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、ChatGPTや画像生成AIを活用して、毎回安定したキャラを描くための“プロンプト設計”や“gen-id(生成識別子)”の活用法、そして私たちの現場でどのように活かしているのかを、実例付きでご紹介します。
🌟キャラクター設計:燈月とアミナスの役割と個性
まずは「燈月」と「アミナス」の基本プロフィールを整理してみましょう。
燈月は、28歳前後の女性で、鍼灸師と看護師の資格をもち、東洋医学と西洋医学を統合的に理解する存在です。
特に耳診・舌診・経絡診断に精通し、アミナスBotの監修者としての立場も担います。
白衣姿で静かに物事を見つめるその姿は、まさにプライマリ・ケアの象徴です。
ユーザーにとっては「わからないことを教えてくれる知的な案内人」として存在しています。
一方のアミナスは、18歳前後の設定で、未来型ナースAIとして開発されたキャラクター。
明るくまっすぐで、子どもや高齢者にも好かれる性格です。
感情の起伏は控えめで、どこか神秘的。
診断Botとしての役割を持ち、ユーザーの舌・耳・症状などの入力から、東洋医学的に弁証し、ツボやケア法を案内します。
燈月の“妹”的ポジションで、親しみやすく、日常ケアのガイド役として活躍しています。
この二人のビジュアルは、きらぼしの世界観を伝えるうえで欠かせません。
だからこそ、AIでのイラスト再現において「いつもの子」になることが重要なのです。
ちなみに、きらぼしではモニター施術やLINEでの東洋医学診断なども行っています。
キャラが「見守る」「寄り添う」役割を担うことで、診断結果の納得度や安心感がぐっと増すのを実感しています。

- 名前:燈月(とうづき)
- 年齢設定:28歳前後
- 鍼灸師かつ看護師としての知識を併せ持つ
- 東洋医学と西洋医学の融合を象徴する存在
- 特に耳診・舌診・経絡診断に精通
- アミナスの上位システムとして、診断の補助や判断の監修的役割も担う
- 白衣姿(主に診断・医療時)
- アミナスの“姉”的存在であり、全体を静かに見守るような役割
- プライマリ・ケアの象徴である「きらぼし」の象徴キャラクター
- ユーザーにとって「わからないことを教えてくれる知的な案内人」

- 名前:アミナス(Aminas)
- 年齢設定:18歳前後
- 明るく素直で、まっすぐ患者に寄り添う
- 未来型ナースらしく、どこか人間離れした静けさと可憐さを持つ
- テクノロジーに強く、情報処理や診断結果の分析が得意
- 子どもや高齢者にもすぐ懐かれるタイプ
- 感情がやや読みにくい一面もあり、それが神秘性を演出している
- AI診断システム「アミナスBot」としてユーザーの入力に応じて体質判断・ケア提案を行う
- 舌・耳・症状情報から東洋医学的に弁証し、適切なツボやケア法を案内
- 燈月のサポート役でもあり、日々のケアをより親しみやすく伝える橋渡し役
- 燈月の“妹”のような存在であり、現場で動く診断ナース
- ユーザーに寄り添い、やさしくケアのヒントを届けるガイド役
🌟AIで描く燈月とアミナスのイラスト再現の裏側
「燈月(とうづき)」と「アミナス(Aminas)」は、プライマリ・ケアサポートきらぼしのイメージキャラクターとして、ただ見た目が可愛い存在というだけではなく、診断サポートやLINE配信、ブログ記事、SNS投稿など、あらゆるサービスに深く関わる重要な存在です。
特に「アミナスBot」は、実際に舌や耳のセルフチェック結果をもとにケアアドバイスを届けるシステムとして開発中であり、燈月はその監修的な立場にあります。
しかし、生成AIを活用して彼女たちのイラストを描く際、最初にぶつかった大きな壁が「毎回違う顔になる」という問題でした。
同じプロンプトを使っても、髪型が微妙に違ったり、目元が印象とずれたり、雰囲気が別人のようになることが頻発したのです。
特に燈月はクールで静かな印象が重要で、笑い方ひとつにも繊細なこだわりがあります。
一方でアミナスは無垢で真っ直ぐ、でもどこかAIらしい中性的なミステリアスさを持たせたい。
そこで、「gen-id」や「seed値」などを活用しながら、キャラクターとしての一貫性を保ったビジュアル展開に挑戦してきました。
笑顔・真顔・思案顔、白衣・普段着・和装など、シチュエーションごとに少しずつ差をつけながらも、“燈月らしさ”“アミナスらしさ”がにじみ出るよう、何百枚という画像生成と比較を繰り返しました。
この試行錯誤は、ただキャラデザインの趣味にとどまりません。
AI診断に寄り添うキャラとして違和感なく存在し続けることは、きらぼしの提供するケアの信頼感にも直結するのです。
🌟ChatGPTで同じキャラを作成するには「gen-id」
キャラクターの統一感を保ったままAIイラストを生成するために、多くの方がぶつかる壁が「毎回キャラの顔や雰囲気が微妙に違う」という問題です。
これはプロンプトだけでは情報が不十分なため、生成AI側が解釈を都度変えてしまうことが主な原因です。
そこで便利なのが「gen-id(生成ID)」という仕組みです。
これは、特定のイラストをベースに「このキャラクターを基にして描いてください」と伝えるIDで、同じ構図・同じ人物を再現する際に非常に有効です。
例えば、きらぼしの象徴キャラクターである燈月のgen-idは「file-C4qZiVmwmhRYCimWWJojVY」です。
このIDを指定して、たとえば「gen-idを維持したまま微笑んで」「白衣を着たまま診察中の燈月さんを描いて」などとプロンプトを追加することで、キャラの個性を保ちつつ多様な表情やポーズを描くことが可能になります。

ただし、「微笑んで」と入力してもAIはニュアンスを読み間違えることがあり、幼くなりすぎたり、性格と合わない表情になったりすることも少なくありません。
何度も「これは燈月さんじゃない」とフィードバックを繰り返すうちに、徐々に安定して再現されるようになってきました。
しかし油断すると、やや派手すぎたり、笑い方が違ったりと、やはりキャラらしさの維持は難易度が高いです。

また、アミナスの再現では、表情や小道具に予期せぬものが現れることも。
例えばある生成では、大きすぎるインコを抱えていたり、未来型ナースには似つかわしくない表情が出現することもあります。

こうした試行錯誤を重ねることで、「いつもの子」として安定したビジュアルを再現できるようになってきました。
gen-idは、キャラを使ったブランディングやLINE診断との連動にも極めて有効です。
🌟同じイラストを描いてもらう方法
「毎回キャラの雰囲気が違う」「構図や服装がズレる」……AIイラストで同じキャラクターを描いてもらうには、いくつかの重要なコツがあります。
今回はChatGPTに実際に質問して得られたアドバイスをもとに、“いつもの子”を再現するための3つの工夫をご紹介します。
- ① prompt(呪文)の統一化
同じキャラを描いてもらうには、プロンプト(指示文)も毎回できる限り同じ文章で統一することが大切です。「やや笑顔の白衣姿」「静かに見守るような瞳」「知的な女性」といった、キャラの性格や雰囲気を表す言葉を、ぶれずに繰り返し使いましょう。 - ② file-IDの保存と参照
一度描いてもらった画像にはfile-IDが割り振られているため、これを保存し「この画像をもとにして」と伝えると、構図・顔立ち・配色などのズレを減らすことができます。特にChatGPTで画像生成をする場合、このID指定は再現性を高める最大の鍵です。 - ③ シード値の導入
シード値(seed number)は、同じ条件で描画したときに構図やポーズを揃えるための設計図のような役割を果たします。これを固定することで、背景や身体の向き、影の入れ方までも一貫した再現が可能になります。
この3つを意識するだけで、驚くほどキャラのブレが抑えられ、「いつもの燈月さん」や「いつものアミナスちゃん」が出来上がるようになります。
下のイラストはその一例。
ちょっとした工夫で、世界観に一貫性のあるケアの導線が作れるのです。

このイラストのように、一貫したキャラ表現ができれば、LINE診断・モニター施術・ブログ連動型ケアなどの場面でも安心感のある“伴走者”として印象づけられます。
🌟燈月とアミナスの表現の幅を広げるために
「白衣姿だけじゃない表情も見てみたい」「診断シーン以外でも活躍させたい」──そんな思いから、燈月とアミナスの表現の幅を少しずつ広げています。
衣装を変えたり、ポーズを工夫したり、背景を日常に寄せてみたり。




もちろん、こうした変化は良くも悪くも「キャライメージの揺らぎ」につながります。
表情や服装を変えることで、新たな魅力を引き出せる反面、「あれ?これ誰?」と感じさせてしまう危険もあります。
特に燈月は落ち着きと知性、静かに寄り添う空気をまとったキャラであり、アミナスは未来的でありながらも、どこかあどけなさの残るケアAIという位置づけ。
この枠を大きく外すと“別人化”してしまうのです。
そのため、服装や背景を変えるときも「この場面ならこの感情表現」「このツールと一緒に登場する場面なら、この印象」といった、きらぼしのサービス導線との整合性を考えながら描写を調整しています。
例えば、モニター施術の案内には白衣姿の燈月。
子どもの東洋医学ケアにはアミナスの柔らかい笑顔。
LINE診断には2人が一緒に登場して、交互にコメントを返す──そんなふうに役割に応じたビジュアル設計をすることで、一貫性と多様性の両立を実現しています。
🌟キャラクターと診断がつながる時代へ
プライマリ・ケアサポートきらぼしでは、現在新たな診断支援ツール「アミナスBot」の開発に取り組んでいます。
これは、LINEやWebフォームを通じて入力された耳や舌、体質・症状などの情報をもとに、東洋医学の考え方に基づいてケア提案を行うシステムです。
最大の特徴は、単なる数値的な分析ではなく、キャラクターがユーザーに語りかけるようにケア内容を伝える点です。
燈月は監修者として、アミナスは対話型Botとして、状況に応じた優しいコメントやツボ紹介、養生アドバイスなどを届けます。
たとえば、「朝起きても疲れがとれません」という相談に対しては、「それは『気虚』のサインかも。おへその下にある“気海”というツボをやさしく押してみてくださいね」とアミナスが案内し、さらに燈月が補足として「呼吸を整える時間も一緒に取ると、もっと回復が早くなりますよ」と声をかける……そんな“対話する診断”が可能になります。
このように、一貫したキャラのビジュアルと口調で構成された診断体験は、ただのデジタルツールではなく、「伴走してくれる存在」としての安心感を提供できるはずです。
……とはいえ、プログラミングやAI制御は簡単ではなく、Kagaya自身、C言語やアルゴリズムでつまずきまくりの日々。
専門職が現場視点でAIに向き合うという新しい挑戦に、手探りで取り組んでいます。
でも、そんな開発過程のなかでも確信しているのは、キャラが介在することでケアはもっとやさしく、身近になるということ。燈月とアミナスが、皆さんの暮らしにそっと寄り添える存在となるよう、これからも成長させていきます。
🩺 きらぼしのサービス紹介
きらぼしでは、東洋医学と看護の視点を融合したサービスを展開しています。
- 訪問鍼灸・シェアサロン施術:ご自宅やシェアサロンにて、耳診・舌診をベースにしたオーダーメイド施術をご提供します。
- モニター施術:新しい技術やケアを試してみたい方向けに、限定価格での体験施術も行っています。
それぞれのサービスには、燈月とアミナスが登場し、安心感をもってケアの場面をサポートします。
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