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仕事のこと

療育と鍼について~発達障害と診断されず困っている人へ~

最近、「発達障がい」というのが話題となって、早期発見•早期療育といわれています。

介入が早ければ早いほど、子ども自身も保護者も発達障がいの特性に悩むことが少なくなります。

しかし早期療育に繋げることが行き過ぎて、クラスで少し集団生活に馴染めない子どもや少し手のかかる子どもがいると、「発達障がい」を疑う保育士や教員が多くいます。

自分の指導不足を棚にあげて、カンタンに言う人がいます。

それを言われた保護者はかなり傷つきます。

兄弟に障がいを持っている兄弟児と言われる子どもは特に。。

クラスメイトと一度ケンカしただけで、療育病院受診を勧められたと話される保護者もいました。

障がいを疑われるから、兄弟児はケンカもしちゃいけないのか?と思います。

そんな保育所や学校から勧められ、療育病院に受診する人が増え、診察してもらえるのが半年や1年待ちということもあります。

専門病院が少ないため。。

そして、やっとの思いで受診しても発達障がいと診断されず、親のしつけの問題だとされることもあります。

病院受診をする前に、福祉課や保健センター、子ども家庭支援センターなどに相談すると的確なアドバイスや必要な支援を受けることができます。

まずは役所などに行って相談してみるといいかもしれません。

発達障がいについて

発達障がいとは「自閉スペクトラム症(ASD)」「 注意欠陥多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」の総称です。

脳の機能が何らかの理由で障害により、行動特性があり、通常より発達が遅れ、幼児のうちから言語や行動、学習などに症状が現れ、社会生活や日常生活に支障をきたすことがあります。

日本では2005年に発達障害者支援法が施工されており比較的新しい障がいとなります。

今回は発達障がいについてのメカニズムや病態、特性などの詳しい説明は省略します。

詳しくしりたい方は↓をどうぞ!

東洋医学からみる発達障がいの病態

発達障がいは、最近突然できた障がいではありません。

発達障がいという言葉ではなくても、昔から脳の機能低下による障がいはありました。

精の不足

生まれながらに精が不足していると、成長や発育に必要な生理物質が足りなくなるため、成長不良や発育不足が起こります。

また、精の不足により気血の量が減少すると身体の抵抗力が低下し、虚弱体質や易感冒になりやすいです。

髄海の失調

精が不足すると髄海が滋養できなくなります。

東洋医学では脳のことを 「髄海(ずいかい)」と呼びます。

髄海は生命活動を維持し、精神活動および感覚や運動を主っています。

髄海の機能が失調すると、臓腑の機能に影響を与え、様々な症状が起こり、重篤な場合は生命活動が停止します。

また、程度によって感覚障害や言語障害、運動障害が起こります。

気・血・津液といった生理物質による滋養不足や内熱・瘀血・痰湿による生理機能が阻害されると、精神活動に影響を及ぼし、健忘や情志の失調・意識障害が起こります。

精神疾患や神経症に似た症状が出てきます。

肝鬱気滞

小児の場合は母親が妊娠中に憂うつや怒り、緊張、焦り、悩みなど情志の変化が大きく、疎泄機能が失調して母体が肝鬱気滞となります。

妊娠中の母子は一体であるため、出生後の子どもも肝鬱気滞となることが多いです。

小児の場合は肝鬱気滞により疎泄の太過となり、上昇する気機が亢進し過剰に気が昇るため、多動や大騒ぎをする、人の話を聞けないなどの発達障がいの特性が出てきます。

療育と鍼について

発育障がいの治療には療育だというように「発達障がい」=「療育」となっています。

療育という言葉はよく聞くが、実際どのようなことをするのでしょうか?

療育とは治療と教育を組み合わせたものです。

治療とは薬物療法やリハビリテーションなどのことです。

教育とは学習のことです。

つまり、学習しながらリハビリテーションをすることです。

療育を通してその子の特性を把握し、苦手な部分にアプローチしたり、出来ているところをさらに出来るよう伸ばす支援をします。

また、療育は子どもだけのものではありません。

保護者も一緒に行います。

保護者も一緒に学んでいきます。

日常生活リズムを整える

脳機能低下による疾患は相対的に機能が低下しているのに対し、発達障がいは出来るところと出来ないところの差が大きいのが特徴です。

バランスよく成長できるよう日常生活を整えるのが大切です。

療育は病院や専門施設でないと出来ないわけではありません。

日々の積み重ねがにより成長していきます。

勉強や運動だけが療育ではありません。

何かに熱中しすぎたりすると、誰かに注意さてない限り同じことをやり続け、寝食を忘れ生活リズムが乱れやすいです。

みなさんが当たり前のようにしている生活リズムを整えるところから療育は始まります。

栄養バランスの良い食事

発達障がいの子どもは大体、偏食です。

単純に好き嫌いの問題ではありません。

感覚過敏という特性から、においや形、食感から食べられない子どももいます。

不思議なことにグラタンは食べられないのに、グラタンの中に入っているじゃがいもとチーズは食べられるとか、ゆで卵は食べられないのに、生卵は食べられたりとか、いちょう切りのニンジンは食べられないけど、すりおろしたニンジンは食べられるとか。

ちょっとした工夫で食べられることがあります。

精は食べ物から作られます。

精が不足すると髄海(脳)に栄養が行かず、精神症状や異常行動などがみられるようになります。

偏食を少しでもなくすことで、困った症状が軽減します。

睡眠リズムを作る

寝つき•寝起きが悪いなどの睡眠障害も多いです。

睡眠は身体や髄海(脳)を休め、疲労回復を図ります。

睡眠の質が大切です。

睡眠は心の安定にも繋がります。

発達障がいの子どもは睡眠を促すメラトニンというホルモン分泌が少ないと言われています。

高齢者の睡眠の質が悪くなるのも、メラトニンがすくなるなるのが原因です。

メラトニンを促すお薬もありますが、まずは薬に頼らずできるところから始めた方がいいです。

朝は7時までに起床して太陽の光を浴びて、日中はしっかり活動し、夜は20~21時には就寝するように規則正しい睡眠リズムが大切です。

スキンシップをとる

スキンシップはオキシトシンというホルモン分泌を促します。

オキシトシンは愛情ホルモンともいわれており、スキンシップをとる双方の脳内に分泌されます。

保護者との愛着関係を築き、子どもの不安を軽減させ、心を安定させ、脳の発達を促すともいわれています。

現在の育児法でも子どもが満足するまで、だっこするこがいいとされています。

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ラーゴム・ジャパンより

チェーンブランケットは北欧スウェーデンで生まれた「眠れない」「そわそわ落ち着かない」人のための特許を取得した掛け布団です。

スウェーデンでは病因で処方されるもので、発達障がいや双極性障害、統合失調症、不安障害、PTSD、トラウマ、認知症などの方効果的だとされれいます。

ぜひお試しください。

療育と鍼

発達障がいに対して定型発達という言葉があります。

子どもの発達過程には何歳で何が出来るようになると大体決まっています。

発達障がいの場合、走ることが出来ないのに自転車に乗ることが出来るといった、段階を飛び越えたり、1つの能力はずば抜けて出来るのに別の能力は平均以下にできなかったりします。

そんな、凸凹•ちぐはぐな状態を少しでも軽減できるように、発達過程に即して脳の発達を促していきます。

鍼は脳に刺激を与えるのを得意とします。

脳に刺激を与えながら療育を行うことで、療育のみより効果的な脳の学習が出来るのではないかと思います。

古代中国から「七情の失調(メンタル不調)」という症状があります。

鍼はメンタル不調にも効果が高いです。

発達障がいによる問題行動もメンタルから来ていることもあります。

症状を抑え、療育ができる状態をつくることも可能です。

まとめ

今、困っているのは「発達障がい」と診断されないことですか?

それとも人間関係が円滑に気づけなかったり、感覚過敏などで日常生活に支障が出ていることですか?

診断名が付いて安心する人もいるかもしれませんが、大抵の人は診断名が付いたところで、それまでの困り事が一気に解決することはありません。

診断名はあくまでも病態をカテゴライズしたもので、発達障がいと診断された人はみな同じ症状で困っているわけではありません。

診断名にこだわらず、困り事を解決する方法や出来ていることを伸ばしていく関わりを学んでいった方がいいと思います。

認知症も高次脳機能障害も精神疾患も知的障がいも、症状だけを見れば発達障がいと似たような症状あり、区別が付かないことがあります。

高齢者の場合は本当にわからないことがあります。

物忘れが多い高齢者の中には、ベースとして知的障がいがあり、精神疾患発症した認知症の方なのかもしれません。。

どのような人柄かによって対応が変わってきます。

診断名にこだわらず、その子自身を見てほしいと思います。

Kagayaは看護師として基本、診断名がなくても高齢者はみな認知症だと思っているし、精神疾患の方はみな発達障がいだと思っています(超失礼ですが)。

「そうだろうな~」と思っていても本人が必要性を感じていなければ、Kagayaからは何も言いません。

発達障がいの専門医でも、本人が望まない限り、診断を下したり、安易に検査をしたりすることはないです。

診断名が付くことへの弊害を考えて、敢えて診断名を付けない場合もあります。

まあ、他人がどう言おうと自分は自分です!

発達障害と診断されなくても、困っている症状を軽減する方法はいくらでもあります。

少し余談•••

「障がい」は「障がい」を乗り越えたら、それは「障がい」ではありません。

ところでKagayaは左利きです。

左利きにとって右利き社会は障害だらけです。

自販機のお金入れは右側、改札口の乗車券入れも右側、授業のノートは手が汚れる、右利きの人と手がぶつかるから座る位置を考えて座らないといけないなどなど。

極めつけは↓これです。

うどん杓子というらしい。。

意味がわからん。

何で片側ギザギザしてるの?

左利きの人には絶対に扱えないヤツ!

左利き差別だよね?

Kagayaは給食当番でこれを使うのがすごく苦痛でした。

ギザギザ使えないから、頑張ってお玉の部分で麺をお皿に盛ったよ。

誰も交代してくれなかったから。。

使えない道具を使って乗りこえてたよ!

程度の差こそあれ「障がい」とは、どう乗りこえていくかです。

乗りこえる方法を一緒の見つけていけたらいいと思います。

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