経絡経穴概論は鍼灸師の国家試験で出される問題数は東洋医学臨床論と合わせて25~30問以上と考えられます。
鍼灸師国家試験は経絡経穴概論のツボを覚えなくては合格するのは厳しくなります。
何とか覚えなくてはいけません‼
学習のポイントとして、
① 経穴名をみたらどの経脈に属しているかをすぐに思い出せるようにする。
② 自分で触れる部分は大体の場所を触りながら覚える。
③ 経穴名がしっかり頭に入ったら、要穴を覚える。
④ 取穴部位は要穴を中心に覚ええる。
⑤ ①~④までがある程度覚えたら、筋肉と神経、血管をつけ足していく。
⑥ 横並びは基準となる高さや穴の多い高さを覚える。
⑦ 余裕があったら奇穴と教科書の最後に乗っている経絡現象を覚える。
Kagaya
治療や病気の診断に使われるツボについてまとめました。
西洋医学ではなかなか治らない症状でも、東洋医学なら改善できる可能性もあります。
薬に頼らない治療を目指したいものです‼
五兪穴とは
五兪穴
- 治療・診断上で重要とされている要穴である
- 経脈の脈気が出入りするところで、肘・膝関節から末梢にある経穴のうち、五行説に従って用いる
井穴
- 経気が出るところで、手足の末端穴にあたり、主治は心下満である
榮穴
- 経気が溜るところで、手足の末端穴から2番目の経穴にあたり、主治は身熱である
兪穴
- 経気が注ぐところで、手足の末端穴から3番目(胆経では4番目)の経穴にあたり、主治は体重節痛である
- 陰経の兪土穴は五要穴の原穴を兼ねる
経穴
- 経気が行くところで、上肢では手関節付近あるいは前腕下部に、下肢は足関節付近あるいは下腿下部の経穴にあたり、主治は喘咳寒熱である
合穴
- 経気が入るところで、上肢では肘関節付近に、下肢では膝関節付近の経穴にあたり、主治はである
五要穴とは
五要穴
- 診断や治療に使用する頻度が高い
- 四肢:原穴・郄穴・絡穴
- 胸腹部:募穴
- 背腰部:兪穴(背部兪穴)
原穴
- 臓腑の原気が巡り、溜る部位
- 原気が集まり出入りする場
- 手・足関節にある
- 臓腑の疾病の診断・治療に用いられる
- 陰経の原穴は五兪穴の兪土穴を兼ねる
郄穴
- 「郄」とは隙間、孔郄の意
- 経絡の経気が深く集まる場所
- 肘・膝関節から末梢にある
- 臓腑経絡の機能失調のときに圧痛や異常現象として四肢に現れる部位
- 急性・疼痛緩和に用いられる
絡穴
- 手・足関節付近にある
- 経脈の虚実が現れやすい
- 表裏する経脈を同時に治療する作用がある
- 慢性症状の反応がよくあらわれ、診断・治療に用いる
募穴
- 胸腹部の関係する臓腑の近くにあり、臓腑の経気が多く集まる
- 臓腑に病変が生じたとき、同じ臓腑の募穴に圧痛など反応が出ることが多い
- 臓腑・経絡の疾病の診断・治療、特に陽病(六腑の病)に用いる
兪穴(背部兪穴)
- 臓腑の気が背部にめぐり注ぐ部位
- 各経の臓腑の気が背部に向けてめぐり、経気を散布する所
- すべての腰背部の足の太陽膀胱経上にあり、関係する臓腑の気が腰背部に注ぐ所で、臓腑・経絡の疾病の診断・治療、特に五臓の病や五臓と関係する器官・組織の疾病の治療に用いる