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お知らせ

【耳つぼケア体験モニター募集】重症心身障害児のお子さんとご家族へ

2025-05-23

こんにちは。

プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。

Kagayaはこれまで、重症心身障害児のお子さまとそのご家族に関わる中で、日々のケアの中にある「ささやかな困りごと」や「言葉にならない願い」に何度も触れてきました。

たとえば──

「体がこわばってしまって、抱っこが大変になってきた」

「夜中に何度も起きてしまって、ご家族も慢性的な寝不足」

「お通じが不安定で、浣腸や下剤が手放せない」

──そんな日々の中で、「何かできることはないだろうか」「薬以外に試せることはないかな」と感じたことのある方も多いのではないでしょうか。

そこで今回ご案内したいのが、耳ツボ療法(耳介療法/Auriculotherapy)という補完的なケア方法です。

これは、耳に存在する多数のツボ(反射区)をやさしく刺激することで、自律神経や内臓、筋緊張、睡眠などのバランスを整えるとされる伝統と現代科学が融合したアプローチです。

特に近年は、迷走神経を耳から刺激する「taVNS(経皮的耳介迷走神経刺激)」という技術が注目され、医療・リハビリ分野でも研究が進んでいます。

「でも、うちの子にそんなことができるの?」「痛くないの?」と心配される方もご安心ください。

きらぼしの耳ツボケアでは、針を刺さない方法(カッサ、てい鍼、円皮鍼、金粒など)を中心に、お子さまの様子に合わせて丁寧に施術します。

今回のモニター体験では、小平市周辺を中心に、ご自宅や通園施設などへ訪問対応も行っています。

ご家族にとっても、お子さまにとっても、安心して受けていただける優しいケアを目指しています。

このページを見てくださったご縁に感謝しながら、ぜひ必要な方へと情報が届きますように。

それでは、次の章で「耳ツボケアとはどんなものか?」を詳しくご紹介していきますね。

🌟耳つぼケアとは?

「耳つぼ」と聞くと、リラクゼーションやダイエットのイメージを持たれる方も多いかもしれません。

ですが実は、耳には全身の臓器や筋肉、感情に対応する“反射区”が集まっているとされており、東洋医学・西洋医学の両面から研究が進められている分野なのです。

この反射区に、粒や鍼、磁気や微弱電流などを使って優しく刺激を加えるケア法を、専門的には「耳介療法(Auriculotherapy)」と呼びます。

この療法は、フランスの神経外科医ノジェ博士により体系化され、その後WHO(世界保健機関)にも認められており、ヨーロッパでは補完代替医療として普及しています。

特に近年注目されているのが、「経皮的耳介迷走神経刺激(taVNS:transcutaneous auricular vagus nerve stimulation)」という技術です。

これは、耳の中でも迷走神経(副交感神経)とつながる特定の部位を刺激することで、脳や内臓に働きかけ、ストレス軽減・免疫調整・自律神経の安定などが期待できるとされています。

私たちが普段感じている「緊張」「不眠」「不安定な体調」は、ほとんどが自律神経のバランスに関係していると言われています。

そのため、迷走神経にアプローチするこの耳つぼケアは、以下のような症状にやさしく作用する可能性があります。

  • 全身の筋緊張やけいれんの軽減(脳性まひや痙縮のあるお子さんに)
  • 睡眠の質の向上(夜中に起きやすい・眠りが浅いなど)
  • 情緒の安定や不安の軽減(自閉スペクトラム症や発達障害のあるお子さんに)
  • 便通のサポート(排便リズムを整える効果が期待)
  • 痛みのコントロール(緊張性頭痛・筋性疼痛・てんかんの前兆対応など)

このように、耳つぼケアは「体全体に働きかける可能性を秘めた、やさしい刺激法」です。

特に針を刺さずにできる方法(てい鍼・金粒・カッサなど)は、重症心身障害児のお子さんにも負担が少なく、安心して使える非侵襲的な選択肢として注目されています。

また、ケアを受けるお子さんだけでなく、同席するご家族の方の耳にも一緒に施術することで、緊張緩和や不安のケア、介護疲れへのサポートにもつながるという嬉しい声もいただいています。

「押すだけ」「貼るだけ」「なでるだけ」で実感できる耳つぼの力。

それは、とても小さな刺激かもしれませんが、日々の生活を少しやさしく、少し穏やかにしてくれるケアのひとつになり得るのです。

次の章では、「この耳つぼケアは重症心身障害児にとって安全なのか?」という疑問について詳しくご説明していきます。

🌟重症心身障害児に安全なの?

はい、ご安心ください。

耳つぼケアは、非侵襲的(ひしんしゅうてき)=皮膚を傷つけないアプローチを選べるため、注射や鍼のように「刺す」刺激ではなく、やさしく触れる・押す・貼るといった方法が基本となります。

そのため、痛みが苦手なお子さんや、医療的ケアが必要な方、てんかんのある方にも比較的安全に対応可能な施術として、近年注目が高まっています。

とくに当院では、次のような道具や方法を組み合わせながら、お子さんの状態に応じてカスタマイズした施術を行っています。

  • 金粒(きんりゅう)シール:刺激が穏やかで、皮膚にやさしい
  • てい鍼(しん):押すだけの金属棒で、痛みなし
  • カッサ:耳の輪郭をなでるようにケアし、皮膚刺激を最小限に
  • 円皮鍼(えんぴしん):ご希望があれば微細な接触針を使用

また、施術中は必ず保護者さまの同席をお願いしており、お子さんの表情や反応を見ながら、「イヤそう」「今日はやめておこう」というサインを大切にしています

無理に続けるようなことは決してせず、「安心・安全」を最優先に進めます。

たとえば、耳つぼに触れるときに「くすぐったがる」「耳に触れられるのが苦手」といったお子さんもいらっしゃいます。

そういった場合には、施術方法を変更したり、ご家族に代わりにやっていただく方法をご提案したり、必要であれば「今日は見学だけ」にすることもOKです。

また、重症心身障害児のお子さんに多い「てんかん」や「医療的ケア」についても、あらかじめ主治医やご家族とご相談のうえ、禁忌部位やタイミングを避けて安全に対応いたします。

実際にこれまで、以下のような症例にも対応してきました:

  • 気管切開中で、寝たまま施術を受けられるお子さん
  • 発作が不定期にあるが、安定期に施術を行ったケース
  • 耳への感覚が過敏なため、肩や頭皮への代替刺激を併用
  • 医師の指導のもと、耳つぼ刺激+スヌーズレンケアを併用

このように、ひとりひとりに合わせた柔軟なケアを行うことが、きらぼしの耳つぼ施術の大きな特徴です。

「安全であること」は当然の大前提として、そのうえで「心地よく受けられること」「楽しい体験になること」を大切にしています。

はじめての方にもわかりやすくご説明しながら、リラックスした環境でケアを進めていきますので、「ちょっと興味がある」「話だけでも聞いてみたい」という方も、どうぞお気軽にご相談くださいね。

次の章では、耳つぼ療法の効果に関する「医学的な根拠」について詳しくご紹介します。

🌟医学的な裏付け

耳つぼ療法は「なんとなく効く」という民間療法ではありません。

近年、科学的な検証が進み、医学的・神経学的にその効果が裏付けられつつある分野です。

特に「耳介迷走神経刺激(taVNS)」というアプローチは、神経学・精神医学・小児リハビリ領域などの研究者たちの注目を集め、脳や自律神経に与える影響が多くの論文で報告されています。

ここでは、実際の研究結果をもとに、耳つぼケアがどのような方に効果が期待できるのかをご紹介します。

  • 自閉スペクトラム症児の睡眠改善
    2022年に発表された研究(PMC9574001)では、耳介にプラスターを貼付する方法(耳介プラスター療法)を用いて、自閉スペクトラム症のあるお子さんの睡眠状態が有意に改善されたと報告されています。夜間覚醒の頻度や入眠困難が減少し、保護者のストレス軽減にも寄与したとのことです。
  • 脳性麻痺・知的障害のある小児のQOL向上
    2024年に発表されたウズベキスタンの研究(Scientists.uz D-5)では、耳ツボ療法と頭皮鍼(スカルプ鍼)を組み合わせたアプローチが、脳性麻痺や知的障害のある小児に対し、姿勢・筋緊張・睡眠・情緒面の改善を示し、全体的な生活の質(QOL)が向上したと報告されています。
  • 耳介迷走神経刺激(taVNS)の神経作用
    Fangらの研究(Brain Stimulation, 2016)では、taVNSが副交感神経活性を高め、自律神経バランスを整え、抗炎症作用や疼痛緩和効果を示すとしています。この研究は、神経調節治療としての耳つぼ刺激の可能性を示す大きなエビデンスとなっています。

これらの研究は、耳つぼケアが単なるリラクゼーションではなく、医療・リハビリの補完手段として実践可能であることを示しています。

とくに、重症心身障害児のケアにおいては、薬に頼りすぎない選択肢を持つことが、ご本人とご家族の安心感につながります。

もちろんすべての方に同じように効果が現れるわけではありませんが、科学的な根拠をもとにしたアプローチを、安心して試せる環境づくりはとても大切です。

これらの最新知見を踏まえながら、日々のケアに活かせる形で耳つぼ施術を行っています。

次の章では、実際のモニター施術の内容や対象者、料金、訪問対応について詳しくご説明します。

🌟モニター施術の内容

ここでは、モニターとして受けていただく耳つぼ施術の詳細をご案内いたします。

「はじめてで不安」「うちの子にもできるのか心配」という方にも、安心して受けていただけるよう、内容・頻度・料金・対応場所などを明確にご説明いたします。

施術対象:
重症心身障害児の方が対象です。主治医の同意(口頭または書面)を得ていただくことが基本条件となります。
ご不明な場合は事前にLINEやInstagramのDMでお気軽にご相談ください。

施術方法:
以下のような複数の方法から、お子さまの反応や体調に応じて最適な組み合わせを選びます。

  • カッサ(刮痧):専用のへらで耳をやさしくなでるように刺激
  • てい鍼(非刺入):細い棒状の器具で軽くツボを押すだけの刺激
  • 円皮鍼(接触針):極小のシール状鍼で軽い接触刺激を24時間ほど維持
  • 金粒・チタン粒:貼るだけで持続的に刺激できる、痛みのないツボ刺激

刺激はすべて非侵襲的(刺さない・傷つけない)な手技で行い、痛みや恐怖心を抱かせないよう最大限の配慮をいたします。

施術頻度と期間:
月に2回の施術を基本とし、3ヶ月継続を推奨しています。
効果の現れ方には個人差がありますが、継続的なケアによって徐々に体や心の変化が見られるケースが多いため、無理のないペースで通年のサポートも可能です。

料金:
モニター特別価格として、1回3,000円(税込)でご提供いたします。
施術内容(てい鍼・カッサ・金粒など)はこの料金にすべて含まれており、道具代・訪問費込みの安心価格です。

通常の訪問鍼灸では保険対応のケースもありますが、本モニター施術はあくまで自費による補完的ケアの一環となります。

所要時間:
1回あたり約60分を予定しています。
内訳は以下の通りです:

  • カウンセリング:15分(状態確認・家族ヒアリング)
  • 施術:20〜30分(状態により短縮も可能)
  • アフターケア・説明:10〜15分(耳つぼ位置のご説明など)

ご本人の疲労度やご家族のご都合に応じて、施術時間を柔軟に調整いたします。

対応場所:
訪問エリアは小平市・東大和市・東村山市・国分寺市・立川市などを中心としています。
ご自宅はもちろん、通園施設・児童発達支援事業所・福祉作業所などへの出張も対応可能です(事前許可が必要)。

エリア外の方も、シェアサロンでの施術や、イベント・マルシェ会場での体験施術も実施予定ですので、お気軽にご相談ください。

📩 ご相談・お問い合わせはこちら

お問い合わせはこちら

🌟このようなお子さん・ご家族へ

耳つぼ療法は「やさしく・非侵襲的」であることが最大の特長です。

特別な訓練や我慢も必要なく、ほんの数ミリのツボへの刺激で、心と体のバランスを整える力をサポートできます。

以下のようなお悩みやご不安があるお子さん、ご家族にこそ、一度耳つぼケアを体験していただきたいと思っています。

  • 夜中の覚醒が多く、眠りが浅い
    交感神経が優位になりやすいお子さんは、睡眠リズムが崩れやすい傾向があります。耳つぼで副交感神経を刺激することで、入眠しやすくなったり、夜間覚醒が減ったりする方もいます。
  • 筋緊張が強く、抱っこや移乗がむずかしい
    脳性まひなどで筋緊張が強いお子さんにとって、ちょっとした動作も大きなエネルギーが必要です。耳つぼで筋の過緊張をやわらげることで、ケアや移乗がしやすくなったとの声もあります。
  • 排便が不安定で、薬や浣腸に頼っている
    便秘や排便コントロールは、自律神経と密接に関わっています。耳つぼ刺激で腸の蠕動をうながす作用があり、「自然なお通じが出るようになった」というケースも見られます。
  • 発作が多く、できるだけ穏やかに過ごしたい
    発作のきっかけになる緊張・ストレス・過覚醒を減らすことは、てんかんケアにおいて重要です。耳つぼケアは発作予防や情緒の安定を目的とした補助的手段として期待できます。
  • 痛みのない、やさしい補完ケアを探している
    医療的ケアを多く受けているお子さんにとって、毎日の処置や検査は心身に大きな負担です。耳つぼ療法は、“痛くない・怖くない・続けやすい”ケアとして、ご家族にも好評をいただいています。

このように、耳つぼケアは「お薬に頼るだけではない選択肢」として、さまざまな生活の悩みにアプローチできます。

そして何よりも大切なのは、「この子のことを一番知っているご家族と、一緒にケアを考えていく姿勢」です。

私は看護師・鍼灸師としてだけでなく、一人の支援者として、お子さんの生活全体を見ながら、「今できること」「未来につなげるケア」を一緒に模索したいと思っています。

耳つぼ療法は、無理なく取り入れられる“やさしい一歩”です。

「気になっているけど、うちには無理かな」「ちょっと試してみたいだけでもいいのかな」と思われた方も、ぜひお気軽にご相談ください。

🌟お問い合わせ・お申込み

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

「耳つぼケア、ちょっと気になる」「うちの子にも合うのかな?」──
そう思われた方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

本モニター施術は、お子さまの状態やご家族のご希望に合わせて柔軟に対応できるよう心がけています。

施術の進め方や道具の選択、訪問場所のご相談、医師への説明文の作成補助など、一人ひとりに合わせた丁寧なサポートを行っています。

「てんかんがあるけど大丈夫?」「寝たままでも受けられる?」「通園施設に来てもらえる?」など、どんな疑問でも大丈夫です。

まずは小さなご相談からでも大歓迎です。

ご連絡は、以下のいずれかの方法で承っております。

  • InstagramのDM:気軽にメッセージをお送りください。
    @kirabosi0926
  • 公式LINE:ご予約・ご相談はこちらから。
    https://lin.ee/XnDgG3K
  • 対面相談(要予約):シェアサロンでのご相談も可能です。
  • 医療・福祉関係者の方:施設内での導入や同行支援などのご相談も可能です。

※ご連絡の際は、「耳つぼモニターについて」「●歳の子どもで相談したいです」など、簡単にご記載いただけるとスムーズです。

ご予約から施術までの流れ:

  • ① お問い合わせ(LINEやDM)
  • ② 簡単な事前ヒアリング(ご家族の不安や希望など)
  • ③ 医師同意(必要な場合は書面テンプレートを提供)
  • ④ 訪問またはサロンでの施術日決定
  • ⑤ 初回施術(約60分)+今後の方針確認

また、施設単位での導入や、きょうだい児・ご家族への耳つぼ体験もご相談可能です。

「療育現場に取り入れたい」「福祉職員向けのセルフケア講座をやってほしい」といったご要望にも柔軟に対応しています。

施術エリアは小平市・東大和市・東村山市・立川市・国分寺市などが中心ですが、その他エリアの方も一度ご相談ください。

お子さまの生活が、少しでも穏やかで快適なものになるように──
その思いを胸に、一人ひとりのご家族と丁寧に向き合っていきたいと考えています。

どうぞお気軽にご連絡ください。

※ 注意事項

耳つぼケアは、身体へのやさしい刺激で心身のバランスを整える補完的なケアですが、医療行為や治療・診断の代替ではありません

ご家族に安心してご利用いただくために、以下の点を必ずご確認ください。

  • 医療行為・診断の代替ではありません:
    本施術は、診断や治療の代替となるものではなく、あくまで補完的なケアです。医療機関での診断・処方・治療と併用していただくことを前提としています。
  • 必ず医師の同意を得てください:
    重症心身障害児のお子さまへの施術は、主治医の許可・同意を得てからお申し込みください。書面の提出が必要な場合は、テンプレートをご用意いたしますのでご相談ください。
  • てんかん・医療的ケアのある方は事前相談を:
    てんかん発作がある、気管切開中、人工呼吸器・胃瘻・吸引などの医療的ケアがある方は、必ず事前に状態をお知らせください。対応可能かどうかを事前に確認したうえで、安全を最優先に施術の可否を判断させていただきます。
  • 体調不良・感染症の可能性がある場合は延期を:
    発熱・嘔吐・下痢などの症状がある場合や、感染症が疑われる場合は、無理に施術を行わず日程を変更させていただきます。ご本人だけでなく、ご家族やごきょうだいの体調も考慮のうえご連絡ください。
  • アレルギーや皮膚の弱い方は素材をご相談ください:
    金属アレルギーがある場合や、皮膚トラブルの既往がある場合は、使用素材(金粒・テープ・粘着剤)を変更いたします。事前にご相談いただければ、チタン粒・シリコン素材・貼付なしの方法などをご提案可能です。
  • モニター施術中は定期的なご報告をお願いしています:
    モニターとして参加される方には、簡単な体調変化のフィードバックやアンケートにご協力いただきます。無理のない範囲で構いませんが、今後の施術内容の改善と安全性向上に役立ててまいります。

上記の内容をご理解・ご了承のうえ、お申し込みください。

私たちは、「安心して受けられる補完ケア」を目指して日々研鑽を重ねています。

安全面に最大限の配慮をしながら、お子さまとご家族の心と体に寄り添ったサポートを提供できるよう努めてまいります。

耳つぼ療法は、ほんの小さな刺激ですが、「今日を少し楽に」「明日を少し楽しみに」できるような支えになれば幸いです。

最後に──どうかご家族皆さまが、心穏やかに過ごせる時間を少しでも増やせますように。

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