
こんにちは。
プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。
最近「機能性ディスペプシア」という言葉をよく耳にするようになりました。
これは、胃に炎症や潰瘍などの異常がないのに、胃の不快感や痛み、胃もたれが続くという、なかなか厄介な病気です。
今回は、そんな機能性ディスペプシアと診断されてはいないものの、症状がすべて当てはまっていたKagaya自身の経験と、鍼灸治療によってどう変化してきたのかをお話しします。
🌟「機能性ディスペプシア」って何?
2013年に正式な診断名となった、比較的新しい病気です。
胃カメラなどで異常が見つからないのに、胃の不快感がずっと続く──そんな症状の方に使われる病名です。
以前は「神経性胃炎」や「ストレス性胃炎」といわれていた方の多くが、実はこの機能性ディスペプシアだったのではないかと考えられています。
🌟私の場合:病名がつかなくても、症状は確実にあった
胃の痛み、胃もたれ、常に重苦しい感覚。
病院に行けば胃薬が処方されるけど、根本的な解決にはならない。
市販薬やサプリメントもあれこれ試したけど、どれも効果なし。
今では“お守り”として「ガスター」や「タケプロン」を常に持ち歩いています。
体調の良い日は「悪い日」、そして悪い日は「すこぶる悪い日」──そんな毎日。
🌟なぜ起こるの?機能性ディスペプシアの原因
さまざまな要因が考えられています。
- 胃や十二指腸の運動機能の乱れ(早く出す・出せない)
- 胃の知覚過敏(少しの刺激でも不快)
- ストレスや不安など心理的な影響
- 胃酸の過剰分泌や影響
- ピロリ菌感染
- 遺伝的な体質
- 過去の感染性胃腸炎の影響
- 喫煙、飲酒、不眠など生活習慣の乱れ
- 胃の構造や形態の問題
Kagayaはこれらすべて、思い当たるふしがあります。
🌟治療法は?でも、それって根本改善なの?
一般的な治療は以下の通りです:
- 消化管運動改善薬(ガスター、タケプロンなど)
- 胃酸を抑える薬
- 漢方(例:六君子湯)
- 抗うつ薬や抗不安薬などの精神薬
ただし、漢方は「証(しょう)」が合っていなければ逆効果になることもあります。
また精神薬に関しては、「本当にそれが必要?」と疑問に思う場面も多く見てきました。
精神薬は最終手段。
その前にできることは、たくさんあります。
🌟セルフケアで意識したこと
✅ 食生活
- 胃に優しい食事
- 脂っこいもの・刺激物は避ける
- 規則正しい食事時間
- よく噛む
- タバコとお酒は控えめに
✅ 睡眠・運動
- 軽い運動で胃腸の動きを促す
- ストレスを減らす工夫
- 質の良い睡眠をとる
……でも、正直これだけで治るなら苦労しないんですよね。
薬で症状を抑えながら、少しずつ体質を整えていくことが大切です。
🌟症状が緩和したのは「鍼灸」でした
どこに行っても治らなかった胃の症状。
最終的に辿り着いたのが「鍼灸」でした。
Kagayaが通った鍼灸院では、脈診・腹診を通して体の状態を診てくれて、その都度合ったツボに鍼をしてくれました。
特にKagayaの場合は「頭皮鍼」が効果的だったようです。
施術のたびに頭がスッキリして、胃のまわりの緊張もゆるみ、徐々に食事が楽しめるようになっていきました。
🌟頭皮マッサージやカッサもおすすめ
日常的に取り入れているのが、頭皮マッサージやカッサ。
Zoom授業中や入浴中など、スキマ時間に簡単にケアできます。
おすすめはこれ:
Nameraかっさ 牛角かっさプレート
持ちやすくて使いやすい、パンフレット付きのタイプです。
🌟こんな書籍も役立ちます
- 『YNSA 山元式新頭鍼療法入門』
- 『頭皮鍼治療のすべて』
- 『頭鍼臨床解剖マップ』
頭皮鍼について、理論と実践がわかるおすすめの本です。
🌟まとめ
Kagayaの胃の不調の原因は「ストレス」と「冷え」でした。
鍼灸を受けて、食生活や生活習慣を見直して──30年以上の胃痛が、少しずつ良くなっています。
もちろん、すべての胃腸症状が機能性ディスペプシアとは限りません。
まずはきちんと病院で検査を受けること。
その上で、症状が続くようなら鍼灸院など別の視点からのアプローチも、ひとつの選択肢です。
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