
こんにちは。
プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。
少し前までは、高校を卒業したばかりの学生が看護学校の大半を占めていましたが、最近では社会人経験のある方や、子育てを終えた主婦の方が進学するケースも増えてきています。
看護師を目指せる医療従事者の資格の中でも、看護学校は学費が比較的安いのが特徴です。
少子化の影響で定員割れしている学校もある中で、看護学校は今でも人気が高く、学校によっては受験倍率が2~3倍程度になることもあります。
入学を勝ち取るのも決して簡単ではありませんが、実際には入ってからの勉強や実習の方がずっと大変だと感じました。
そんな看護学校に入学しようと考えている高校生の皆さん、一度社会に出た社会人の皆さん、家庭に入った主婦の皆さんに向けて、Kagayaが実際に取り組んだ看護学校入学試験対策をご紹介していきます。
🌟看護師を目指す前に考えること
「なぜ看護師になりたいのか?」「看護師としてどんな働き方をしたいのか?」──これは、受験前にしっかり自分の中で考えておくべき大切なテーマです。
Kagayaは、もともと服装学科の大学に通っていましたが、卒業しても安定した就職が見込めない現実に直面しました。
そこで、「確実に就職できる仕事に就こう」と思い、大学3年生のときに医療職への転向を決意しました。
当時のKagayaの頭の中では「医療職=医者か看護師」の二択しかなく、医大に入れる学力も経済的余裕もなかったため、看護師を目指すことにしました。
でも、初めての看護実習では正直「職業選択、間違えたかもしれない…」と思ったこともありました。
その後に、理学療法士や作業療法士といったリハビリ系の仕事や、柔道整復師・あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師といった東洋医学の職種も知るようになりました。
それでも、入学してしまったからにはやり切るしかないと腹をくくり、実習という名の地獄を乗り越え、国家試験に合格して無事に看護師になれました。
中学生のころ、あまり好きではなかった先生にすすめられた『13歳のハローワーク』という本をちゃんと読んでおけばよかったな…と今でも思います。
ちなみに、公式サイトもあります。
さまざまな職業が紹介されていて読んでいておもしろいですし、自分に合った仕事が何かを考えるヒントにもなります。
そのうえで、やっぱり看護師になりたいと思えたなら、その気持ちが「志望動機」になります。
看護学校の入試で問われるだけでなく、看護師として長く働いていくうえでも「自分がなぜこの道を選んだのか」を見つめておくことは大事なプロセスです。
そして、どれだけ思いがあっても、まずは看護学校に合格しなければ始まりません。
次章では、Kagayaが実際に行った受験対策や勉強方法についてご紹介していきます。
🌟受験生の行動計画
Kagayaは一度、服飾系の大学を卒業しています。
当時の就職活動は、大学3年生の5~6月から始まり、100社面接しても内定が出るかわからない厳しい時代でした。
そんな背景もあり、「確実に就職できる資格を取りたい」と思い、方向転換して最強の国家資格「看護師免許」を目指すことにしたのです。
まずは、看護学校に入学しようと思った自分なりの動機をしっかり考えておきましょう!
看護学校の情報収集
看護師になるためには、まず看護学校に入学し、卒業後に国家試験を受けて合格する必要があります。
資格取得のルートはいくつかありますが、多くの方にとって一番スタンダードなのは、看護大学・看護短期大学・看護専門学校のいずれかに進学する方法です。
最近では看護大学の学費が高くなってきていますが、それでも他の医療資格に比べると比較的リーズナブルです。
とはいえ、Kagayaはすでに大学を卒業していたため、再び高額な学費を払う余裕はありませんでした。
そのため、Kagayaが学校選びで重視したポイントは以下の2つです。
- 学費が安いこと
- 家から通いやすいこと
よく「設備が新しい」「国家試験の合格率が高い」といった情報も目にしますが、実際にはどの学校もそこまで大きな差はないと感じました。
あとから気づいた大事なポイントとして、実習先がどこになるのかもぜひ確認しておくべきです。
学校によってはかなり遠方まで通うことになる場合があります。


看護学校を見つける方法
図書館で「学校ガイドブック」を調べる
全国の看護師養成所が掲載されているガイドブックを見れば、地域ごとの学校の情報が一目でわかります。
学校のホームページを見る
気になる学校を見つけたら、必ずホームページもチェックしましょう。
ガイドブックに載っていない詳細情報が得られます。
学校説明会に参加する
実際の雰囲気や教員・在学生の様子、校舎の清潔さなどがわかるので、参加する価値は大いにあります。
個人的におすすめのチェックポイントは「トイレの清潔さ」。
古くても清掃が行き届いている学校は、教育にもきちんと取り組んでいる印象があります。
Kagayaが通った学校では、トイレ掃除も学生が担当していました。
志望校を決める
学校を選ぶ際には、自分の中の「譲れない条件」で絞ると後悔が少なくなります。
面接でもその理由を問われることが多いです。
たとえ些細な理由でも、自分にとって大切な価値観であれば堂々と伝えましょう。
Kagayaは「学費が安い」「家から近い」という理由を正直に話しましたが、ちゃんと面接官に伝わりました。
見栄を張ったような理由は相手に見抜かれてしまうものです。
実際にKagayaが受験した学校は以下の2校です。
第一志望:東京都立北多摩看護専門学校
→ 都立のため学費が非常に安く、駅からも近くて通いやすい。下り電車で人も少なめで快適でした。
第二志望:国立病院機構 西埼玉中央病院附属看護学校
→ 国立病院機構が運営していますが、都立より学費はやや高め。通学時間は短めでしたが、駅から学校まで15分ほど歩きました。
どちらの学校も通学時間は1時間程度で無理なく通える範囲だったため、この2校を受験することに決めました。
🌟受験勉強方法
現在は、看護学校の入試方法も多様化しています。
自分がどの入試方法で受験するかによって、対策の内容も変わってきます。
Kagayaは、社会人経験がなかったため社会人入試は受験できず、高校生でもなかったので推薦入試も対象外でした。
必然的に、一般入試を受けることになり、試験内容は「筆記試験」と「面接試験」でした。
筆記試験対策
筆記試験の科目は学校によって異なりますが、多くの学校で「国語」「数学」「英語」の3科目が出題されます。
問題の難易度はそれほど高くなく、中学生~高校1年生レベルが中心です。
Kagayaは中学・高校の授業が苦手で、授業中も落書きをしていたので、ほとんど内容を覚えていませんでした。
そのため、中学レベルの問題集からやり直し、基礎を復習してから志望校の過去問題に取り組みました。
国家試験は必ず4択または5択のマークシート形式ですが、入学試験は学校によって記述式や選択式など形式が異なるため、事前に必ず確認しておきましょう。
入試は「合格させるため」ではなく「ふるいにかけるため」の試験です。
限られた人数に入るために、しっかり点数を取りに行く必要があります。
とはいえ、試験会場にいる受験生は未来の仲間になるかもしれない存在。
過度にライバル視せず、自分の実力を発揮することに集中しましょう。
日々の積み重ねが大切です。
面接試験対策
面接試験では、事前に対策本などを読んで質問されそうな内容をリストアップし、自分の言葉で答えられるように準備しておくことが重要です。
マニュアル的な回答を暗記するだけでは気持ちが伝わりませんし、面接官にもすぐ見抜かれます。
学校側は「どんな人物なのか」「どんな経験をしてきたのか」「勉強や実習に対してどう向き合うか」を見ています。
本に載っている模範解答ではなく、あなた自身の言葉で語りましょう。
面接官は何十人もの受験生と話をします。
「またこの回答か」と思われてはもったいないです。
Kagayaも第一志望の学校には落ちています。
だからこそ、アドバイスできます。
面接は、自分という人間をアピールする場です。
しっかり準備をして臨みましょう。
小さいお子さんがいる主婦の方へ
お子さんがいる方は、実習や講義に支障が出ないようなバックアップ体制を必ず聞かれます。
「子どもが熱を出したときに預けられる人はいるか」「家族の協力は得られるか」「想定外の事態が起きたときどう対応するか」など、かなり具体的に質問されることがあります。
学校としては、途中で辞める可能性がある学生は避けたいのです。
ご家庭のサポート体制や、困難なときの対応についても、しっかり説明できるようにしておくことをおすすめします。
🌟日時を守ること
まず大切なのは、期日をしっかり守って願書を提出することです。
Kagayaが受験したとき、周囲の受験生が意外と願書提出を後回しにしていることに驚きました。
看護学校では、願書を提出した順番で受験番号が決まる場合もあります。
Kagayaは願書受付開始日の午後に提出しました。
受付初日であれば、書類の不備などがあっても対応しやすく安心です。
ギリギリに出すと、予想外のトラブル(郵送の遅れや体調不良など)が発生するリスクもあります。
受験当日も含め、早めの行動が成功へのカギです‼️
🌟体調管理
当たり前のようで、実はとても難しいのが「体調管理」です。
なぜか日本の受験シーズンは寒さの厳しい1月~2月。
看護師国家試験も例外ではなく2月に行われます。
雪が降ることもあれば、コロナやインフルエンザなどの感染症がピークを迎える季節。
まるで「体調管理も試験の一部」と言わんばかりの厳しいタイミングです。
どれだけ勉強して成績が良くても、試験当日に体調を崩してしまえばすべてが水の泡です。
受験は、当日その場に行ってこそ合格のチャンスが生まれます。
日頃から健康に気をつけることは、看護師として働く上でも欠かせない習慣です。
今からしっかり身につけておきましょう。
🌟まとめ
看護師は、人の命に直接関わる責任ある仕事です。
その道を目指す看護学校が、厳しい学びの場であるのは当然のこと。
「なんとなく看護師になりたい」という気持ちだけでは、試験も学校生活も乗り越えるのは難しいかもしれません。
まずはしっかりとした心構えを持つことが、すべてのスタートになります。
Kagayaが実践してきた、看護学校受験対策のポイントは次の通りです。
- 学校の情報収集
- 志望校の明確化
- 受験対策の勉強計画
- 願書提出などの期限厳守
- 体調管理の徹底
これらを計画的に実行していけば、合格にグッと近づくはずです。
これから看護学校を受験される皆さん、Kagayaの体験が少しでも参考になれば幸いです。
応援しています!