鍼麻酔
鍼麻酔は合谷や足三里といったツボに鍼を刺し、低周波通電を行うと痛覚鈍麻が起こり、痛みを感じなくなるというものです。
1958年中国で、鍼麻酔を利用して手術が成功したという事例があります。
鍼麻酔は高い鎮痛効果があり、身体を動かすだけで疼痛を訴えリハビリにならない患者さんに応用することができます。
ガン患者の疼痛にも効果が期待できます。
そして重症心身障がい児(者)が麻酔薬の副作用により手術が受けられ場合にも鍼麻酔の選択肢ができるようになるかもしれません。
しかし鍼治療は再現性が難しく、患者さんによっても鎮痛効果が一定ではありません。
これから、もっと鍼麻酔の研究が進み、再現性が高まり、一定の安全性が確保できるようになれば、麻酔薬や麻薬による副作用リスクがなくなる可能性が大きくなります。
認知症の治癒
高齢化が進み、認知症の方も増えてきています。
認知症とはさまざまな原因で脳に障害が起こり、今までできていたことができなくなり、日常生活に支障をきたす病気です。
- βアミロイドというタンパク質が脳にたまって脳が萎縮するアルツハイマー型
- 脳血管障害により脳に栄養や酸素が行き渡らなくなり、神経細胞が死んでしまう血管性
- 脳血管障害により脳に栄養や酸素が行き渡らなくなり、神経細胞が死んでしまう血管性
- 前頭葉や側頭葉が萎縮する前頭側頭型
といった認知症があります。
結局は脳に変なタンパク質が溜まってしまったり、脳血管が詰まったりすることで、発症します。
変なタンパク質が溜まらないように脳の血流をよくすれば発症リスクが低くなります。
一度、発症してしまった認知症は現代の医学では完全治癒することはありません。
認知症の薬にメマリー・レミニール・アリセプト・リバスタッチがありますが、効果は疑問です。
それよりも鍼治療で脳血流を高めて、脳血管の詰りを改善したり、変なタンパク質を流したりする方が、もしかしたら完全治癒するかもしれません。
メンタルの治癒
東洋医学では古代中国からメンタル疾患が多かったのかな?と思うほどメンタル関係の治療方法がたくさんあります。
現代では、何十年も病院に入院している人や自殺してしまう人がたくさんいます。
何十種類と薬を処方され、ちっとも改善されていない。
薬大好き日本人だから、それで満足している人もいます。
薬に頼らず、自然と戯れ、美味しい食事を食べていれば、徐々に治っていくはずです。
都会にいては絶対に治らないメンタル疾患は東洋医学の知識で薬に頼らず治癒する可能性があります。
障がいの治癒
人間は奇形や切断された手足は正常な形には戻ることはできません。
しかし、脳や神経、骨は元に戻ろうとする力が働き、現代医学では治らないとされている障がい系の疾患も治る可能性があります。
知的障がい•発達障がい
最近、何かと話題になっている発達障害ですが、細かく説明すると知的障がいと発達障がいは違いますが、行動などパッと見ただけではどちらの障がいがわからないこともあります。
知的障がいも発達障がいも脳の疾患ですが、時々、治ったという人がいます。
脳を移植しているわけではないので、治ることはないです。
新たに学習をしたり神経が繋がったことにより、症状が気にならなくなっただけです。
何を以て障がいが治ったと言えるのか?症状がなくなれば治ったのか?障がいと感じなければ治ったのか?
正常な脳の働きができなくても、訓練や学習で補っていくことはできます。
鍼治療では脳神経を活発にさせる効果や脳の血流を良くする効果があります。
正常な脳の働きに近づける可能性があります。
重症心身障がい
重症心身障がいとは知的障がいと身体障がいが重度に重複した障がいです。
脳の障がいにより様々な障がいが起こってきます。
脳の機能を高めて、正常発達に近づけたリハビリを行えば、歩ける可能性もでてきます。
脊髄損傷
脊髄損傷は脊髄が損傷され脳に指令が行かず、運動器や感覚器が障がいされるものです。
脳は正常です。
筋肉も正常です。
しかし、この2つを繋げる神経が損傷されて身体が思うように動かないのです。
人は自然治癒力で損傷した神経を治そうとする機能があります。
本人の相当な努力も必要になりますが、高いレベルでの損傷でも、歩けるようになる可能性が出てきます。
ガンの治癒
ガンは健康な人でも毎日3,000~5,000個以上ものがん細胞ができています。
しかし、皆がガンになっているわけではありません。
健康な人は免疫細胞がガン細胞を駆除していいるので、発症していません。
免疫力が弱まり、ガン細胞駆除が追いつかなくなると、ガン細胞がどんどん増殖し、ガンを発症するのです。
「ガン細胞がある=ガン」ではありません。
免疫力を高めることにより、ガンの予防になります。
鍼治療には免疫力を高める効果があります。
たとえ末期のガンでも手術や抗がん剤をしなくても、鍼治療で免疫力さえ高めることができれば、ガン細胞を消滅できる可能性があります。
手術や抗がん剤の副作用に苦しまなくてすみます。
まとめ
鍼治療は「エビデンスがない」とエビデンス好きの医療従事者は言いますが、現代医療はたかだか100年くらいの歴史に対して、鍼治療は4000年以上も前から発達している医学です。
エビデンスはなくても確かに治る医療だから、現代まで引き継がれているのです。
鍼灸学校の先生が「時間はエビデンスになるのでは?」と言っていました。
目には見えないけど確かにあるエビデンス。
もし時間がエビデンスにならないのであれば「愛」や「絆」というものは、どうやって証明していくのでしょうか?
それこそ精神領域のカウンセリング治療こそエビデンスはないのではないのではないでしょうか?
傾聴の治療効果のエビデンスは?
傾聴も東洋医学的視点で「気」の流れを良くするという効果があります。
西洋医学だけでは説明できなくても東洋医学で説明することができます。
鍼治療は西洋医学だけでは治療困難なことでも、東洋医学で治癒できる可能性もあります。
どんなに難しい病気でも、絶対に病気を治すという目標があり、諦めなければ治る可能性はあります。