
🌟はじめに:鍼灸師として、きらぼしを立ち上げた理由
こんにちは。
プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。
このたび、「出張施術業務開始届」を保健所に提出し、正式に鍼灸治療をスタートできる運びとなりました。
開業準備から書類作成まで、一つひとつ丁寧に進めてきたことが、ようやく形になってきた実感があります。
今まではブログやSNSを通じて、医療や福祉、看護のことを中心に発信してきましたが、これからは「きらぼし」として、訪問型の鍼灸・看護ケアを地域に根ざして提供していきたいと考えています。
まずは身近な知り合いや、以前から応援してくれていた人たちに向けて、「きらぼし」のホームページやチラシを作ってお知らせを始めました。
デザインも構成も、全部一から自分で考えたり、AIに相談したりして形にしていったものです。
ところが、実際にホームページやチラシを見てもらった反応は……
「スピリチュアルなサロンっぽいね!」
「癒し系サロン?リラクゼーションかな?」
「エステの延長かと思った」
……正直、意外でした。
Kagayaの中ではあくまでも「東洋医学に基づいた医療的な治療」として立ち上げたつもりだったので、「え、そんなふうに見えてるの?」と驚きました。
開業してから、これまでの関係性の中で見えてくることも多くあります。
協力してくれる人と、口だけで終わる人。
応援するよ!と言いながら、実は何も動かない人。
そんな中で、実際に紹介してくれたり、フィードバックをくれたり、行動で支えてくれる人の存在の大きさを改めて感じています。
そして、そういったリアルな反応の中で、「きらぼしって何?」「どういう治療なの?」「癒されるの?」という“誤解”もたくさん浮き彫りになってきました。
この記事では、私Kagayaが「きらぼし」という名前に込めた想い、提供している治療スタイル、そしてなぜ“癒し系ではない”と言い切れるのか。
その本質をしっかりとお伝えしたいと思います。
これから地域で活動を広げていくにあたり、「自分の思いがどう伝わっているか」を見直すことも大切。
誤解されたままでは、必要としている人に届かないかもしれません。
ぜひ最後まで読んでいただき、「きらぼしって、こういうケアをしてくれるんだ」と知ってもらえたら嬉しいです。
🌟ホームページとチラシのデザインについて
開業のご案内をする中で、まず最初に多かった反応が「ホームページがスピリチュアルっぽい!」「癒し系のリラクゼーションサロン?」というものでした。
確かに、「きらぼし」のメインカラーは紫。
背景には星がちりばめられていて、やさしい印象を与えるデザインになっています。
こうした視覚的な印象から、「癒し」や「スピリチュアル」を連想するのも無理はないのかもしれません。
実を言うと、この紫色は全く意図して選んだわけではありませんでした。
最初は以前のブログ「ジプシーナースの日常」で使っていたピンク系のデザインをベースにするつもりでした。
ピンクには元気や若返り、安心感を与える効果があるとされ、視覚的にも明るく親しみやすい印象を与える色です。
でも実際に「きらぼし」のロゴを作成し、その背景処理をしていく中で、透過では扱いにくく、背景を作る必要が出てきました。
そしてその背景に選んだのが、星が舞う「夜空のような紫色」だったのです。

この背景をもとにAIに相談してホームページの配色やデザインをカスタマイズしていったところ、自然な流れで全体的に紫ベースの配色に。
星のモチーフも「きらぼし」という名前に合うからと、AIが提案してくれたものです。

KagayaはプログラミングやWebデザインに詳しいわけではなく、基本的にはAIのアドバイスとサポートを頼りに少しずつ形を作っていきました。
結果として、知らず知らずのうちに「癒し系」に見えるデザインになっていたようです。
さらに、チラシもホームページと統一感を持たせるために同じカラーで作成したところ、「まるでエステの案内みたい」と言われてしまいました。

もちろん、色彩心理の観点から言えば、紫は「直感・癒し・神秘性」などのイメージがある色で、「治療」と言われるよりも「ヒーリング」や「スピリチュアル」といった印象を与えるかもしれません。
でも、「きらぼし」は決してリラクゼーションサロンではありません。
Kagayaが提供しているのは東洋医学をベースとした、医療的なアプローチに基づく鍼灸と看護ケアです。
色や星のモチーフには、確かに「癒し」の効果もあるかもしれません。
でもKagaya自身が目指しているのは「病や不調と付き合いながら、生活を整えていくケア」です。
誤解されやすい印象を持たれることもあるけれど、ホームページに込めた想いやコンテンツをしっかり読んでいただければ、きっと違いが伝わると信じています。
だからこそ、デザインで抱いた第一印象との“ズレ”をなくすために、この記事では「きらぼしは癒し系じゃないよ!」というメッセージをしっかり伝えていこうと思います。
🌟チラシの内容について
きらぼしの訪問ケアを始めるにあたり、まず作成したのがチラシでした。
地域の方に「どんなサービスなのか」「どんな人がやっているのか」を知ってもらうには、紙媒体のチラシがまだまだ有効です。
特に訪問サービスは、ご自宅に伺うスタイルなので、信頼感が何より大切。そこで、誠実さや安心感が伝わるよう、写真・ロゴ・文章にこだわって作成しました。
しかし、配布を始めてすぐ、ある意見をよく耳にしました。
「料金が書いてないと、サービスのイメージがつかみにくい」
「金額の目安がないと不安」
「リラクゼーションのチラシには必ず価格が載っているのに…」
たしかに、多くの整体院やエステサロンのチラシには、60分◯◯円、初回限定◯%オフといった表記があります。
でも、きらぼしはあはき法(あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律)に則った、れっきとした医療系国家資格の届出施術所です。
この法律では、「料金」「治療効果」「回数」などの広告表現に制限があり、チラシや看板に施術料金を記載することは原則できないとされています。
AIは「自費診療なら緩いよ」と言ってきましたが、保健所からは「たとえ保険外でも法令遵守で」と指導があり、Kagayaはその方針に従いました。
「きらぼし」を始めるにあたり、Kagaya自身がルールを守り、安心して受けてもらえる体制を作りたかったからです。
だからこそ、初めての営業活動では“正しいスタート”を大切にしたいと思いました。
その代わりに、チラシにはホームページへすぐアクセスできるよう、大きめのQRコードを配置。
料金に興味がある方は、そこからサイトに飛んで見ていただくように工夫しました。
そして、実はホームページのトップにも料金は載せていません。
なぜなら、まずサービスの概要・内容・理念を読んだうえで、「この人のケアを受けてみたい」と思ってから料金を見てほしいから。
だから、料金ページへはトップページから一手間かけて進む設計にしています。
少し不便かもしれませんが、価値を理解してくれる方にだけ届いてほしいという想いが込められています。
Kagayaは、自分のケアを「安売り」しません。
確かに、初めて見た人には「訪問1回7,500円」は高く感じるかもしれません。
でも、よく考えてみてください。
- エステ1回 10,000円前後
- 学習塾 月4万円以上
- 家事代行サービス 1回 5,000円〜
きらぼしのサービスは、これらを複合的に組み合わせたようなものです。
鍼灸だけでなく、東洋医学の知見、健康管理、生活アドバイス、時にはメンタルケアまで含まれています。
むしろ、コスパはかなり良いと自負しています。
今はまだ、知名度も実績もこれからですが、「価値が届く人に、しっかり届くように」ビジネスとして育てていく覚悟があります。
福祉も医療も、ボランティアではありません。
真摯なケアを、持続可能な形で届けるためにも、価格設定や発信の仕方には戦略が必要です。
開業1年目の目標は、Kagayaのファンを10人作ること。
本気で「きらぼし」のホームページを読んで、共感してくださった方に出会えるよう、これからも一つひとつ丁寧に伝えていきます。
🌟きらぼしの治療スタイルとは?「癒し」ではなく「医療」としての鍼灸
Kagayaは、もともと看護師として病院や福祉施設で働いてきました。
でも、看護の中でも好きな仕事は「医療行為」よりも、むしろお散歩の付き添い、イベント支援、余暇活動のような、“生活の質を上げるサポート”です。
一方で、鍼灸師としての立場になると話は全く逆になります。
「鍼灸なのに鍼灸をしない仕事」には違和感を覚えます。
慰安目的のマッサージや、ただ気持ちいいだけのリラクゼーション施術には正直、抵抗があります。
「え?何が違うの?」と思われる方もいるかもしれません。
でもKagayaの中では明確に線引きがあります。
例えば、浮腫がある方に対してリンパマッサージを行うのは“治療”として意味があります。
でも、「気持ちよさ」だけを目的に同じことをするのは、Kagayaの鍼灸観とはズレるのです。
だから「リラクゼーションそのものを否定している」のではなく、「必要に応じてリラクゼーションを取り入れる」のがKagayaのスタイルです。
リラクゼーションも、心と体の回復にとって重要な治療の一部であると考えています。
でも、「癒されたいから受けに来ました」という目的だけでは、きらぼしのケアは合わないかもしれません。
きらぼしの一般向けの施術スタイルは、基本は座位。
ベッドに横になる必要がある場合はそのようにしますが、常に横たわるリラクゼーションスタイルではありません。
アロマやヒーリング音楽も使っていません(必要があれば取り入れますが、標準仕様ではありません)。
イメージとしては「小児科クリニックの外来」に近いです。
必要な人が来て、必要なケアを受けて、生活に戻っていく。
そんな位置づけです。
あるとき、職場の人に「きらぼし」の話をしたら、「エステサロンみたいなのをやるの?」と聞かれ、驚きました。
たしかにホームページのカラーが紫で星がちりばめられていたり、名称が「きらぼしサロン」だったり、誤解を招く要素があったのかもしれません。
さらに、鍼灸に関して「痩せるツボある?」「リフトアップできるんでしょ?」と聞かれることも多々あります。
世間的に“美容鍼灸”のイメージが強いことを感じさせる場面です。
でも、Kagayaが伝えたいのは、鍼灸は本来「医療」であるということ。
美容鍼も存在しますが、Kagayaは「ツボを押せば痩せる」といった誤解にははっきりNOを伝えたいと思っています。
だからこそ、名称も「きらぼしサロン」から「きらぼし整体」に見直そうと考えています。
Kagayaに「美」や「癒し」を求めないでください。
Kagayaが提供しているのは、「生活の質を支える東洋医学的ケア」です。
気持ちいいだけの施術ではなく、不調を抱えた生活そのものに寄り添うこと。
それが「きらぼし」の治療スタイルなのです。
🌟まとめ|“癒し系じゃない”ことを正直に伝える理由
ここまで読んでいただきありがとうございます。
Kagayaが立ち上げた「プライマリ・ケアサポート きらぼし」は、リラクゼーションサロンではなく、治療を目的とした東洋医学的ケアを提供する事業です。
もちろん、必要に応じて「癒し」や「心地よさ」を意識したリラクゼーション的アプローチを取り入れることもあります。
でもそれはあくまでも“治療として必要な場合に限って”です。
きらぼしの本質は、「その場で気持ちよくなるため」ではなく、「その人の生活を根本から見直し、長く健康に過ごせるよう支える」ことです。
一回の癒しよりも、日々の暮らしを少しずつ整えていく。
それがKagayaの目指すケアです。
もしあなたが、「エステのようにラグジュアリーな空間で、気分転換をしたい」とお考えであれば、きらぼしでは期待に添えないかもしれません。
ですが、
- なんとなく続く体の不調に悩んでいる
- 病院では「異常なし」と言われるけれど、やっぱりつらい
- 薬に頼らず、自然な形で体調を整えたい
- 家でもできるセルフケアを知りたい
- 生活や体調のことを安心して相談できる人がほしい
そんな気持ちを抱えている方には、きらぼしのケアはきっとお役に立てるはずです。
Kagayaが目指しているのは、「まるで小児科クリニックのような、生活に根ざした、親しみやすい鍼灸・看護ケア」。
華やかではないかもしれませんが、一人ひとりの生活に寄り添い、必要なケアを届けることにこだわっています。
小児科って、ちょっとした発熱でも相談できたり、先生が優しく話を聞いてくれたり、保護者の不安にも寄り添ってくれますよね。
そんな存在に、鍼灸師・看護師としてなれたらいいなと、きらぼしでは考えています。
これからも、「気持ちよさ」や「美しさ」ではなく、「生活そのものを整えるための治療」にこだわり続けていきます。
だからこそ、最初の印象だけで「癒し系サロン」と思ってしまった方にも、この記事を通して本当の姿を知ってもらえたら嬉しいです。
もし、あなたやご家族の体調、生活リズム、子育てや介護の中で困っていることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
📩 ご相談・お問い合わせはこちら
これからも「きらぼし」は、地域に根ざし、あなたの暮らしに寄り添う存在を目指してまいります。