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東洋医学

国家試験対策~病理・病証~

2024-03-21

八綱病証

病位・病性・病勢を陰陽概念を用いて陰陽・表裏・寒熱・虚実に統括した病証

  • 陰陽:八綱病証を統合する
    • 陽:表証・熱傷・実証
    • 陰:裏証・寒証・虚証
  • 表裏:病の深浅
  • 寒熱:病の病情
  • 虚実:正邪の盛衰
症候
表証・熱傷・実証顔面紅潮・活気がある・言葉が多い・手足を伸ばす・炎症・充血・発熱浮・数・滑・洪・実
裏証・寒証・虚証顔面蒼白・気分が沈鬱して活気がない・言葉が少ない・手足を縮める・悪寒・冷え淡胖遅・弱・細・微
症候
悪寒・発熱・頭痛・項強・腰背痛・四肢関節痛
半表半裏往来寒熱・胸脇苦満・口苦・咽乾・眩暈
悪熱・口渇・便秘・腹部膨満・腹痛・下痢
悪寒・手足の冷え・顔面蒼白・寒性の下痢・小便が澄んで量が多い・口唇色は淡白白で湿潤
発熱・煩躁・顔が赤くほてる・大便秘結・小便は赤濁し量が少ない・口渇
呼吸や語勢が弱い・自汗・下痢・小便頻数・筋肉に弾力性がない・喜按濡、弱、微、虚
呼吸や語勢が荒く強い・無汗・便秘・小便の回数が少ない・筋肉に弾力性がある・拒按弦、洪、滑、実

六経弁証

太陽病表証・実証悪寒・発熱・頭痛・項強痛・脈浮
少陽病半表半裏表・実証寒熱往来・胸脇苦満・口苦・眩暈・脈弦
陽明病裏実熱証激しい汗・壮熱・激しい口渇・潮熱・大便秘結・黄苔・脈洪
太陰病裏虚証の初期段階食欲不振・腹部膨満感・水様便
少陰病外感病の後期虚寒証:四肢厥冷・精神疲労・水様便
虚熱証:心煩・不眠
厥陰病外感病の末期寒熱錯雑:胸部の不快感・激しい口渇・四肢厥冷・下痢

国家試験過去問

第11回-109

東洋医学の治療について誤っている記述はどれか。

  1. 補瀉は虚実に応じて行う。
  2. 標治法は経絡の変動を調整する。
  3. 弁証施治は八綱病証を用いる。
  4. 正治とは順証に対する治法である。

第12回-97

東洋医学の特色で適切でないのはどれか。

  1. 未病を治す。
  2. 本治による病では奇穴を用いる。
  3. 四診によって証の決定を行う。
  4. 虚実に基づいて補瀉を施す。

第3回-107

「消渇」の現代病名はどれか。

  1. 糖尿病
  2. 心筋梗塞
  3. 高血圧症
  4. 悪性新生物

第21回-100

気が逆行して起こる病の総称はどれか。

  1. 積聚

第22回-101

痹証で重だるい痛みはどれか。

  1. 熱痹
  2. 行痹
  3. 痛痹
  4. 着痹

第2回-107

寒証でないのはどれか。

  1. 小便は少なく赤い。
  2. 手足の厥冷
  3. 遅脈
  4. 温かいものを好む。

第3回-104

正邪の盛衰を診るのはどれか。

  1. 燥湿
  2. 寒熱
  3. 虚実
  4. 表裏

第8回-104

八綱病証で病勢を示すのはどれか。

  1. 陰陽
  2. 表裏
  3. 寒熱
  4. 虚実

第9回-106

八綱のうち病証を総括するのはどれか。

  1. 虚実
  2. 陰陽
  3. 表裏
  4. 寒熱

第10回-102

八網病証で疾病の性質を示すのはどれか。

  1. 虚実
  2. 陰陽
  3. 寒熱
  4. 表裏

第19回-102

八綱病証で実証はどれか。

  1. 疼痛部を押すと痛みが増強する。
  2. 長期間微熱が続いている。
  3. 小便の回数が多い。
  4. 鈍痛が持続している。

第6回-110

三陰三陽病証で往来寒熱、胸脇苦満が現れるのはどれか。

  1. 太陰病
  2. 太陽病
  3. 少陰病
  4. 少陽病

第9回-102

熱証の特徴でないのはどれか。

  1. 下痢
  2. 発汗
  3. 口渇
  4. 動悸

第13回-107

六経病証で病邪が最後に達するのはどれか。

  1. 陽明経
  2. 厥陰経
  3. 少陽経
  4. 太陰経

第14回-104

半表半裏証でみられないのはどれか。

  1. 悪風
  2. 往来寒熱
  3. 口が苦い
  4. 胸脇苦満

第14回-107

三陰三陽六病位と体幹の部位との組合せで誤っているのはどれか。

  1. 厥陰 ─── 側面の裏
  2. 太陽 ─── 背面の表
  3. 太陰 ─── 背面の裏
  4. 陽明 ─── 腹面の表

第15回-103

六経病証について正しい組合せはどれか。

  1. 太陰経病 ─── 咽頭が渇く。
  2. 少陽経病 ─── 陰嚢が縮む。
  3. 少陰経病 ─── 難聴が起こる。
  4. 厥陰経病 ─── 腰背が強ばる。

第17回-98

熱証にみられないのはどれか。

  1. 鼾声
  2. 小便自利
  3. 口渇
  4. 月経先期

第20回-102

「頭痛、首と肩がこる、手足の関節が痛む、厚着をしても寒い、微熱、薄白苔、緊脈。」 最も考えられる病証はどれか。

  1. 裏寒
  2. 表熱
  3. 裏熱
  4. 表寒

第26回-90

次の文で示す傷寒論の六経病証はどれか。 「胸中の灼熱様の痛み、激しい口渇、空腹だが飲食ができない、四肢厥冷、嘔吐、下痢。」

  1. 陽明病
  2. 少陰病
  3. 太陽病
  4. 厥陰病

第26回-96

次の文で示す患者の病証はどれか。 「最近、息切れと無力感があり動くと汗が出る。顔色は蒼白く、不眠、舌質は淡嫩。脈は細弱。」

  1. 気血両虚
  2. 気不摂血
  3. 気虚血瘀
  4. 気滞血瘀

第29回-98

三陰三陽病と症状の組合せで正しいのはどれか。

  1. 少陰病 ─── 臥床を好む
  2. 太陰病 ─── 便秘
  3. 陽明病 ─── めまい
  4. 少陽病 ─── 項のこわばり

第29回-101

病証において虚実挟雑証でないのはどれか。

  1. 肝陽上亢
  2. 風熱犯肺
  3. 脾虚湿盛
  4. 心腎不交

第29回-106

腰殿部外側と大腿外側の脹痛に対して、侠渓を取穴した治療の法則はどれか。

  1. 循経取穴
  2. 分刺による取穴
  3. 局所取穴
  4. 難経六十九難の取穴

第30回-103

次の文で示す病証の治療原則で最も適切なのはどれか。 「慢性の眩暈と頭痛、目の充血、のぼせ、腰がだるく力が入らない。脈は弦細数を認める。」

  1. 補虚瀉実
  2. 急則治標
  3. 瀉実
  4. 因地制宜

第30回-104

次の文で示す患者の病証で最も適切なのはどれか。 「46歳の男性。主訴は肩こり。1年以上テレワークで外出機会が減少し、ストレスを感じている。胸肋部痛と喉のつかえ感を伴う。」

  1. 血虚
  2. 陰虚
  3. 湿熱
  4. 気滞

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