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東洋医学

国家試験対策~東洋医学的診察法と証の立て方~

2024-03-25

痛みの性質

脹痛脹った感じ、膨満感を伴う痛み気滞
刺痛キリで刺したような痛み血瘀
酸痛だるい痛み虚証、湿証
重痛重く感じる痛み湿証
冷痛冷えを伴う痛み寒証(実寒、虚寒)
灼痛灼熱寒を伴う痛み熱証(実熱、虚熱)
絞痛絞扼痛、疝痛寒証、血瘀、結石
隠痛我慢できる持続性の鈍痛
ハッキリしない持続的な
虚証
掣痛引っ張られるような痛み肝の病証
空痛疼痛部位に空虚感を伴う気血精髄の不足

脈状

祖脈浮・沈・遅・数・虚・実
八脈浮・沈・遅・数・弦・緊・伏・結
七表脈(陽脈)浮・芤
・滑・実・弦・緊・洪
八裏脈(陰脈)沈・緩・濇・濡・遅・伏・微・弱
九道脈長・短・細・虚・動・牢・結・促・代
長夏
  • 虚里の脈:左乳下の動悸

六部定位

寸口関上尺中
右手肺・大腸脾・胃心包・三焦
左手心・小腸肝・胆腎・膀胱

難経腹診

肝病臍の左に硬結や圧痛
胸脇苦満
小腹急結
裏急
心病臍の上に硬結や圧痛心下痞硬
脾病臍の周囲に硬結や圧痛小腹急結
裏急
肺病臍の右に硬結や圧痛
腎病臍の下に硬結や圧痛小腹不仁
小腹急結
裏急

舌診

舌尖部心・肺・上焦
舌中部脾・胃・中焦
舌辺部肝・胆・中焦
舌根部腎・下焦

国家試験過去問

第1回-104

問診と関連する組合せはどれか。

  1. 呼 ─── 笑 ─── 歌
  2. 酸 ─── 苦 ─── 甘
  3. 臊─── 焦 ─── 香
  4. 青 ─── 赤 ─── 黄

第1回-105

八裏の脈はどれか。

  1. 結脈
  2. 緊脈
  3. 濡脈
  4. 滑脈

第1回-106

冷え症で他覚的にも冷えが認められる状態を何というか。

  1. 傷寒
  2. 厥冷
  3. 悪風
  4. 悪寒

第1回-107

六部定位の脈診部位と臓腑との組合せで正しいのはどれか。

  1. 左の寸口 ─── 心包・三焦
  2. 右の尺中 ─── 腎・膀胱
  3. 左の関上 ─── 脾・胃
  4. 右の寸口 ─── 肺・大腸

第1回-108

聞診で用いる感覚はどれか。

  1. 視覚
  2. 触覚
  3. 嗅覚
  4. 味覚

第2回-105

脈について正しい記述はどれか。

  1. 弦脈、緊脈は陰脈である。
  2. 人迎気口脈診は経絡病証を診る。
  3. 陰脈、陽脈は粗脈である。
  4. 左手の関上の脈は肝・胆を診る。

第2回-106

難経の腹診において臍の下で診る病はどれか。

  1. 脾の病
  2. 肝の病
  3. 腎の病
  4. 心の病

第3回-105

難経による五臓と腹診部位との組合せで正しいのはどれか。 (

  1. 腎 ─── 臍の右側
  2. 肺 ─── 心下部
  3. 心 ─── 中胃部
  4. 肝 ─── 臍の左側

第3回-106

腹証で正しい組合せはどれか。

  1. 心下痞硬 ─── 脾
  2. 胸脇苦満 ─── 肝
  3. 小腹不仁 ─── 瘀血
  4. 小腹急結 ─── 腎

第3回-109

実熱証で診られる脈状はどれか。

第4回-105

舌診部位と臓腑との組合せで正しいのはどれか。

  1. 舌尖部 ─── 腎
  2. 舌根部 ─── 心
  3. 舌辺部 ─── 肺
  4. 舌中部 ─── 脾

第4回-106

切経による実の反応はどれか。

  1. 陥下
  2. 不仁
  3. 緊張
  4. 冷感

第4回-107

六部定位脈診で左手関上の部位を沈めて診る臓腑はどれか。

第5回-104

左乳下で触れる脈はどれか。

  1. 虚里の脈
  2. 腎間の動悸
  3. 胃の気の脈
  4. 虎口三関の脈

第5回-105

胸脇苦満を示すのはどの臓の病か。

第5回-106

六部定位脈診の部位と臓腑との組合せで正しいのはどれか。

  1. 右の寸口 ─── 心・小腸
  2. 左の寸口 ─── 肺・大腸
  3. 右の関上 ─── 肝・胆
  4. 左の尺中 ─── 腎・膀胱

第5回-107

問診で診るのはどれか。

  1. 悪寒
  2. 体臭
  3. 体形
  4. 脈状

第6回-104

瘀血の腹証はどれか。

  1. 小腹急結
  2. 心下痞硬
  3. 小腹不仁
  4. 胸脇苦満

第6回-107

七表の脈でないのはどれか。

  1. 弦脈
  2. 実脈
  3. 遅脈
  4. 浮脈

第6回-109

神技(望診)で診るのはどれか。

  1. 顔色
  2. 筋硬結
  3. 関節痛
  4. 呼吸音

第6回-111

六部定位脈診で肝の臓の脈状はどこで診るか。

  1. 右手関上
  2. 左手関上
  3. 左手寸口
  4. 右手尺中

第7回-105

六部定位脈診で右尺中で診る臓腑はどれか。

  1. 心と小腸
  2. 心包と三焦
  3. 腎と膀胱
  4. 肝と胆

第7回-106

珠をころがしたような脈はどれか。

  1. 緩脈
  2. 滑脈
  3. 洪脈
  4. 弦脈

第7回-107

腎を診る舌診部位はどれか。

  1. 舌根
  2. 舌辺
  3. 舌中央
  4. 舌尖

第8回-105

弱々しく細く指に感じられる脈状で虚証にみられるのはどれか。

  1. 濡脈
  2. 弦脈
  3. 洪脈
  4. 滑脈

第8回-106

聞診で診るのはどれか。

  1. 五香
  2. 五味
  3. 五悪
  4. 五主

第8回-107

小腹不仁を示す臓の病はどれか。

第8回-108

脈について誤っている記述はどれか。

  1. 四季に応じる脈には弦脈がある。
  2. 八裏の脈には結脈がある。
  3. 祖脈には数脈がある。
  4. 七表の脈には実脈がある。

第9回-104

腹診で誤っている記述はどれか。

  1. 天枢穴では大腸の異常を診る。
  2. 五臓診では肝の状態は臍の左側で診る。
  3. 上実下虚の腹は脾実腎虚にみられる。
  4. 胸脇苦満は心実証でみられる。

第9回-105

九道の脈はどれか。

  1. 浮脈
  2. 弦脈
  3. 細脈
  4. 遅脈

第9回-107

脈についての記述で誤っているのはどれか。

  1. 四季の移り変わりに応じて変動する。
  2. 虚里の動で腎の働きを診る。
  3. 祖脈は脈状の基本である。
  4. 臍下丹田の動悸で先天の原気を診る。

第10回-105

胸脇苦満を呈する臓はどれか。

第10回-106

四季と脈状との組合せで誤っているのはどれか。

  1. 秋 ─── 毛脈
  2. 冬 ─── 石脈
  3. 春 ─── 緩脈
  4. 夏 ─── 洪脈

第10回-107

六部定位脈診で腎を診る方法はどれか。

  1. 左の関上を沈めて診る。
  2. 左の尺中を沈めて診る。
  3. 右の寸口を浮かせて診る。
  4. 右の関上を浮かせて診る。

第10回-108

六部定位脈診で左手関上の沈が虚している場合、難経六十九難に基づく治療穴で適切なのはどれか。

  1. 曲泉と陰谷
  2. 労宮と大都
  3. 太淵と太白
  4. 復溜と経渠

第11回-107

陰虚証の症状でないのはどれか。

  1. 盗汗
  2. 潮熱
  3. 手足のほてり
  4. 自汗

第12回-105

虚証の症状で適切でないのはどれか。

  1. 下痢
  2. 短気
  3. 自汗
  4. 拒按

第13回-104

五心煩熱がみられるのはどれか。

  1. 血虚
  2. 気虚
  3. 陰虚
  4. 陽虚

第13回-106

六部定位脈診において左関上で診る臓腑はどれか。

  1. 脾と胃
  2. 肺と大腸
  3. 心包と三焦
  4. 肝と胆

第14回-99

聞診で診るのはどれか。

  1. 五主
  2. 五香
  3. 五味
  4. 五液

第14回-100

舌診で舌尖部に配当されるのはどれか。

第14回-102

胃熱による症状はどれか。

  1. 梅核気
  2. 五更泄瀉
  3. 心下痞
  4. 消穀善飢

第14回-104

半表半裏証でみられないのはどれか。

  1. 悪風
  2. 胸脇苦満
  3. 往来寒熱
  4. 口が苦い

第15回-100

陽虚の症状で適切でないのはどれか。

  1. 自汗
  2. 小便不利
  3. 四肢厥冷
  4. 畏寒

第16回-98

顔面と舌の五臓配当で正しい組合せはどれか。

  1. 左の頬 ―――― 舌中
  2. 鼻 ―――――― 舌尖
  3. 右の頬 ―――― 舌辺
  4. オトガイ ─── 舌根

第16回-100

虚証にみられないのはどれか。

  1. 盗汗
  2. 酸痛
  3. 喜温
  4. 黄苔

第17回-98

熱証にみられないのはどれか。

  1. 口渇
  2. 月経先期
  3. 小便自利
  4. 鼾声

第17回-101

八裏の脈はどれか。

  1. 代脈
  2. 短脈
  3. 緊脈
  4. 伏脈

第17回-104

「咽喉の閉塞感、怒りっぽい、抑うつ、胸脇苦満」 最も考えられる脈状はどれか。

  1. 結脈
  2. 弦脈
  3. 濡脈
  4. 濇脈

第18回-100

痛みの性質と病証との組合せで誤っているのはどれか。

  1. 刺痛 ─── 血瘀
  2. 重痛 ─── 湿証
  3. 隠痛 ─── 気滞
  4. 酸痛 ─── 虚証

第18回-101

季節と脈状との組合せで正しいのはどれか。

  1. 春 ─── 緩脈
  2. 秋 ─── 石脈
  3. 冬 ─── 毛脈
  4. 夏 ─── 洪脈

第18回-102

目のかすみ、めまい、脇部の隠痛および手足のふるえを呈する病証で最も考えられる舌質はどれか。

  1. 淡白舌
  2. 淡紅舌
  3. 紫舌
  4. 紅舌

第19回-98

「55歳の女性。皮下出血しやすく、皮膚はかさつき、腹が脹る。月経時に血塊を伴う。」 この患者の舌証として正しいのはどれか。

  1. 胖舌
  2. 燥苔
  3. 灰苔
  4. 紫舌

第19回-100

六経病証の頭痛分類で正しい組合せはどれか。

  1. 前頭部 ─── 太陽経頭痛
  2. 側頭部 ─── 陽明経頭痛
  3. 後頭部 ─── 少陽経頭痛
  4. 頭頂部 ─── 厥陰経頭痛

第19回-101

所見と病証との組合せで正しいのはどれか。

  1. 口苦 ───── 脾陽虚証
  2. 口淡 ───── 脾気虚証
  3. 消穀善飢 ─── 脾気虚証
  4. 厭食 ───── 胃寒証

第19回-104

六部定位脈診で左手尺中の沈が虚している場合、難経六十九難に基づく配穴で適切な組合せはどれか。

  1. 中衝 ─── 大敦
  2. 尺沢 ─── 陰谷
  3. 経渠 ─── 復溜
  4. 陰谷 ─── 曲泉

第20回-94

所見と病証との組合せで正しいのはどれか。

  1. 拒按 ─── 陽虚証
  2. 隠痛 ─── 陰実証
  3. 潮熱 ─── 陽実証
  4. 盗汗 ─── 陰虚証

第20回-96

食滞について誤っている記述はどれか。

  1. 消渇が起こる。
  2. 大便に酸臭がある。
  3. 呑酸がある。
  4. 食を嫌う。

第20回-98

一定の時刻に発熱する特徴をもつのはどれか。

  1. 但熱不寒
  2. 往来寒熱
  3. 潮熱
  4. 壮熱

第20回-100

「45歳の男性。首や肩のこりが強く、寝汗をよくかき熟睡できない。便が硬く排便しづらい。」 この患者の舌の所見と脈状との組合せで正しいのはどれか。

  1. 淡舌 ─── 弦脈
  2. 紅舌 ─── 細脈
  3. 痩舌 ─── 滑脈
  4. 胖舌 ─── 結脈

第20回-101

季肋部で診る腹証はどれか。

  1. 小腹急結
  2. 胸脇苦満
  3. 裏急
  4. 心下痞鞭

第20回-103

「頭痛、首と肩がこる、手足の関節が痛む、厚着をしても寒い、微熱、薄白苔、緊脈。」 この患者の症状として正しいのはどれか。

  1. 食欲不振
  2. 無汗
  3. 口渇
  4. 泄瀉

第21回-99

胃気の上逆でみられるのはどれか。

  1. 吃逆

第21回-103

陰虚による舌質の色はどれか。

  1. 紫舌
  2. 淡白舌
  3. 紅舌
  4. 淡紅舌

第21回-104

だるい痛みはどれか。

  1. 刺痛
  2. 隠痛
  3. 酸痛
  4. 脹痛

第21回-105

虚証でみられるのはどれか。

  1. 細脈
  2. 緊脈
  3. 洪脈
  4. 滑脈

第22回-100

統血作用の失調でみられるのはどれか。

  1. 陽萎
  2. 崩漏
  3. 帯下
  4. 秘結

第22回-103

心・心包の病証で多くみられるのはどれか。

  1. 心下痞鞭
  2. 裏急
  3. 小腹急結
  4. 胸脇苦満

第23回-91

臓腑の働きと五華の組合せで正しいのはどれか。

  1. 神を蔵する ――― 毛
  2. 精を蔵する ――― 爪
  3. 営を蔵する ――― 唇
  4. 血を蔵する ――― 面色

第23回-95

嘈雑がみられる病証はどれか。

  1. 食滞
  2. 胃の実熱
  3. 胃の虚熱
  4. 脾胃の湿熱

第23回-100

「56歳の男性。主訴は食欲不振。腹部の痞えや膨満感、重痛を伴う。口が粘る、口苦、臭いの強い下痢がみられる。」 本患者の病証でみられる脈状はどれか。

  1. 滑脈
  2. 濇脈
  3. 細脈
  4. 結脈

第24回-98

陰虚にみられる舌苔はどれか。

  1. 少苔
  2. 膩苔
  3. 潤苔
  4. 厚苔

第24回-99

次の文で示す患者の腹診所見はどれか。 「75歳の女性。半年前から膝に力が入らない。姿勢は前かがみで、1回の尿量が少なく、足がむくむ。」

  1. 小腹不仁
  2. 胸脇苦満
  3. 少(小)腹急結
  4. 虚里の動

第25回-97

脈診で左手関上「浮」に配当される臓腑の募穴はどれか。

  1. 関元
  2. 章門
  3. 日月
  4. 石門

第25回-98

次の文で示す患者の病証でみられる舌象はどれか。 「43歳の男性。主訴は頭痛。めまい、目赤、胸脇苦満を伴う。最近、仕事上のストレスを抱えている。」

  1. 紅舌
  2. 紫舌
  3. 青舌
  4. 淡白舌

第25回-100

「31歳の女性。主訴は頭痛と肩こり。月経は不定期で月経時に頭痛が憎悪し、下腹部痛も出現する。月経血に血塊がみられ、舌下静脈の怒張もみられる。」 本患者の痛みの特徴はどれか。

  1. 痛む部位が移動する。
  2. 夜間に痛みが増悪する。
  3. 冷やすと疼痛が軽減する。
  4. だるい感じの痛みが現れる。

第25回-101

「31歳の女性。主訴は頭痛と肩こり。月経は不定期で月経時に頭痛が憎悪し、下腹部痛も出現する。月経血に血塊がみられ、舌下静脈の怒張もみられる。」 本患者の病証でみられる脈状はどれか。

  1. 浮いていて細軟の脈
  2. 絹糸のように細くて力があり、按じて左右に移る脈
  3. 弾力に富み、琴の弦を按じるような脈
  4. ざらざらとして渋滞したような脈

第26回-99

次の文で示す患者の病証でみられる脈診所見はどれか。 「52歳の男性。主訴は腰痛。不眠や手足のほてりを伴う。仕事の疲れがたまると眩暈や盗汗が起こる。」

  1. 弦脈
  2. 滑脈
  3. 細脈
  4. 緊脈

第26回-100

六部定位に配当される脈診部位と絡穴部位の組合せで正しいのはどれか。

  1. 右寸口 ――― 尺側手根屈筋腱の橈側縁、手関節掌側横紋の上方1寸
  2. 左関上 ――― 長母指外転筋腱と短母指伸筋腱の間、手関節掌側横紋の上方1寸5分
  3. 右関上 ――― 前脛骨筋の外縁、外果尖の上方8寸
  4. 左尺中 ――― 長掌筋腱と橈側手根屈筋腱の間、手関節掌側横紋の上方2寸

第27回-93

胆経の病でみられるのはどれか。

  1. 嘆息
  2. 喘息
  3. 噴嚏
  4. 吃逆

第27回-95

次の文で示す患者の病証で最もみられる脈状はどれか。 「45歳の女性。主訴は膝痛。10日前に転倒して膝を打撲した。現在も膝内側が腫れて痛み、夜間も痛む。」

  1. 洪脈
  2. 滑脈
  3. 濡脈
  4. 濇脈

第27回-97

舌診で気陰両虚の所見はどれか。

  1. 舌の色が青紫色である。
  2. 舌苔が剥落している
  3. 舌体が腫れて大きい。
  4. 舌下静脈の怒張がある。

六部定位脈診で左手尺中の沈の部が虚している場合、難経六十九難に基づく治療穴の部位はどれか。

  1. 膝後内側、半腱様筋腱の外縁、膝窩横紋上
  2. 足内側、第1中足指節関節内側の近位陥凹部、赤白肉際
  3. 下腿後内側、アキレス腱の前縁、内果尖の上方2寸
  4. 足の第1指、末節骨外側、爪甲角の近位外方1分

第28回-96

次の文で示す患者の病証で最もみられる汗の状態はどれか。 「36歳の男性。主訴は咳嗽。水様の鼻汁を伴い、息切れ、倦怠感も訴える。脈は弱。」

  1. 大汗
  2. 絶汗
  3. 自汗
  4. 盗汗

第28回-99

次の文で示す患者の病証で最もみられる舌所見はどれか。 「54歳の女性。主訴は肩こり。2週間前に感冒にかかり咳が強く出た。現在も透明な鼻汁が出て痰が多い。」

  1. 膩苔
  2. 黄苔
  3. 剥落苔
  4. 燥苔

第29回-93

陰虚にみられる舌苔はどれか。

  1. 少苔
  2. 潤苔
  3. 厚苔
  4. 膩苔

第29回-103

次の文で示す患者の病証で最もみられる症状はどれか。 「42歳の女性。主訴は月経周期の乱れ。子どもの面倒をみながらの在宅勤務でイライラすることが多い。」

  1. 短気
  2. 太息
  3. 呵欠
  4. 噴嚔

第29回-105

六部定位脈診で右手関上の沈の部が虚している場合、難経六十九難に基づく治療穴はどれか。

  1. 曲泉
  2. 労宮
  3. 中渚
  4. 商丘

第30回-102

次の文で示す患者の病証で最もみられる脈状はどれか。 「43歳の男性。主訴は便秘。1週間前に風邪を引き、その後、口渇が強くなり発汗も多くなった。午後3時から5時くらいまで体温が高くなる。」

  1. 緩脈
  2. 濡脈
  3. 弦脈
  4. 洪脈

第31回-103

汗と脈状の組合せで正しいのはどれか。

  1. 大汗 ――― 滑脈
  2. 無汗 ――― 濇脈
  3. 手足心汗 ――― 細脈
  4. 戦汗 ――― 結脈

第31回-104

次の文で示す症例の腹診所見はどれか。 「44歳の女性。主訴は頭痛。半年前に転職し、上司との人間関係がうまくいかず気が滅入る。頭部に刺すような痛みがあり、顔のシミが目立つようになってきた。」

  1. 小腹不仁
  2. 腹裏拘急
  3. 心下痞鞭
  4. 少腹急結

第31回-105

六部定位脈診で左手関上の沈の部が実している場合、難経六十九難に基づく治療穴はどれか。

  1. 陽輔
  2. 少府
  3. 陰谷
  4. 経渠

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