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きらぼし通信

【医療従事者が解説】耳ツボのリフトアップ効果に科学的根拠はあるのか?

2025-05-15

🌟耳ツボのリフトアップ効果、本当にあるの?

こんにちは。

プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。

最近、街中でもネットでも見かけるようになった耳ツボジュエリー

キラキラのストーンがついたシールを耳に貼って、オシャレに見せながら健康や美容にアプローチするという、一石二鳥のようなケア方法として注目されています。

InstagramやTikTok、さらには美容サロンのブログでも、「耳ツボでダイエット」「耳ツボでリフトアップ」などのタイトルが踊り、ビフォーアフターの写真や映え重視の投稿がずらりと並んでいます。

たしかに、耳ツボには古くから健康増進や体質改善に活用されてきた背景があり、Kagayaの施術スタイルにも耳ツボを取り入れています。

ですが、Kagayaが行っているのは病気や不調に悩む方に対する“医療的ケア”としての耳ツボであって、ジュエリーやキラキラ系の装飾とは一線を画すものです。

つまり、Kagayaの耳ツボは「ガチで病んでる人向け」。

見た目よりも効果重視。

おしゃれさではなく、その人の症状や背景に応じた東洋医学的アプローチで行います。

そんな中、気になるのが「耳ツボでリフトアップできる」という情報の出どころです。

耳ツボダイエットに関しては、食欲抑制や自律神経の調整によって体重減少を促す仕組みがある程度は説明されていますし、論文や研究もいくつか見かけます。

しかし、こと「リフトアップ」に関しては、いまいちピンとくる科学的な根拠が見当たらないのです。

なぜ耳を刺激しただけで、顔が引き上がるのか?
そもそも、耳と顔の筋肉や皮膚って、どうつながっているのか?
メカニズムがあやふやなまま、「耳ツボで小顔」「たるみ改善」などの言葉だけが先行してしまっている印象があります。

しかも、耳ツボジュエリーを紹介しているブログやインフルエンサーの投稿を見ても、エビデンスや解剖学的説明は一切なし

ただビジュアル映えする写真を並べて、感覚的に「なんか上がった気がする」「すっきりした!」という感想を添えているだけです。

もちろん、そういう体験や見た目の変化を否定するつもりはありません。

でも、私たち医療従事者や東洋医学を学ぶ立場としては、それだけでは納得できないのです。

「一体どうしてそうなるのか?」というメカニズムや、少なくとも過去の文献・研究の裏付けがほしい。

そこで今回は、AIの力も借りて、「耳ツボでリフトアップは本当にできるのか?」について徹底的に調べてみました。

Kagayaの信頼できる相棒、ChatGPTのキャラクター「燈月(とうづき)」さんにも登場してもらい、海外論文や臨床データをベースに、わかりやすく解説していきます。

美容としての耳ツボが流行っている今だからこそ、医療としての耳ツボの可能性や注意点を、しっかり伝えていく必要があると感じています。

🌟耳ツボでリフトアップできるって本当?

「耳ツボで顔が引き上がる」「貼るだけでフェイスラインがシャープに」──そんなキャッチコピーをよく見かけるようになりました。

たしかに、耳には多くのツボ(経穴)が存在し、内臓・筋肉・ホルモン・神経系など全身とつながる反応点が集まっていることは東洋医学でも長年言われてきたことです。

西洋医学においても、耳介には迷走神経・大耳介神経・顔面神経などが分布しており、身体への影響があることが少しずつ解明されています。

しかし、問題はここから。

「耳のツボを刺激することで、顔が“上がる”とはどういうことなのか?」という点です。

どの神経にどう働きかけるのか?筋肉は?血流は?──このような医学的説明をきちんと提示している投稿は、意外と少ないのが現状です。

そこで今回は、東洋医学と西洋医学の両視点から、耳ツボとリフトアップの関係について掘り下げてみたいと思います。

あわせて、近年の海外研究や美容鍼との比較も紹介しながら、科学的な裏づけがどこまであるのかを解説していきます。

美容鍼灸やセルフケアに耳ツボを取り入れている方、サロンで耳ツボジュエリーを体験したことがある方、または「本当に効果があるのか?」と半信半疑の方にとって、この記事がひとつの指標となれば幸いです。

それでは、まずは具体的な研究データをもとに検証してみましょう。

🌟リフトアップ効果の科学的エビデンスは?

■ 顔面の感覚・神経活動に変化が出る研究

2023年にベトナムの研究チームが実施したパイロットスタディ(MedPharmRes誌)では、健康な成人66名を対象に耳介の特定ツボを刺激した実験が行われました。

使用されたツボは以下のとおり:

  • 神門(Shenmen)
  • 交感(Sympathetic)
  • 副腎

この施術後、顔面の痛覚閾値(痛みに対する感じやすさ)が有意に上昇したという結果が出ました。

これはつまり、耳ツボ刺激によって顔面の神経活動や筋緊張に変化が起こっている可能性があることを意味します。

研究者らはこの変化を、耳介を通じた三叉神経や顔面神経への間接的作用と考察しており、リフトアップというよりは「感覚調整」や「筋緊張緩和」の視点から効果を捉えています。

出典:MedPharmRes 2023

■ 美容鍼との比較:顔の弾力性が改善

リフトアップにより近い効果として注目されているのが美容鍼です。

2013年、韓国の研究グループによる比較実験(PMC掲載)では、顔面部に鍼を打った被験者において皮膚の弾力性が明らかに向上したと報告されました。

これは血流促進・筋膜刺激・自律神経調整といった多面的な作用によるもので、たるみやむくみに対する即効性が確認されています。

耳ツボ単独よりも、顔面鍼+耳ツボの併用により効果を底上げできる可能性が高いとKagayaは考えています。

出典:PMC Facial Cosmetic Acupuncture Study

■ 系統的レビュー:期待されるが研究の質に課題も

さらに2019年には、美容鍼の効果に関する複数の臨床研究をまとめた系統的レビューが発表されました。

  • 顔のしわやたるみの改善報告
  • 血流量の増加
  • リンパ還流の促進

これらの研究は美容効果を裏付ける可能性を示している一方で、「サンプルサイズが小さい」「対照群が設けられていない」などの問題も指摘され、信頼性の高いRCT(無作為化比較試験)が求められている段階です。

🌟リフトアップ感の正体とは?

耳ツボ施術を受けたあと、「顔が軽くなった」「すっきりした」と感じる方が多いのは、以下のような要因が複合的に作用していると考えられます。

  • リンパや血液の流れが促進され、むくみが一時的に解消された
  • 顔や首の筋肉(表情筋・咬筋など)が緩み、リフトアップ感が生まれた
  • 交感神経優位の状態から副交感神経優位に切り替わり、リラックス効果が得られた

これらは一過性の生理的変化によるものであり、耳にシールを貼っただけで「数週間キープできる」ような効果を期待するのはやや誇張といえるかもしれません。

ただし、この「実感」に価値があるのもまた事実です。

「変化を感じる」ことはケア継続の動機づけにもつながります。

🌟耳ツボだけに頼らず、相乗効果を高めよう

リフトアップや小顔を本気で目指すなら、耳ツボだけに頼るのではなく、総合的なケアを組み合わせることが非常に大切です。

  • 毎日の表情筋トレーニング(舌回し・発声法など)
  • フェイシャルマッサージやリンパドレナージュ
  • 美容鍼や低周波ケアなどのプロ施術
  • 良質な睡眠と栄養、ストレス対策

これらの習慣に耳ツボを取り入れることで、「習慣づくり」や「スイッチ切替」のサポートにもなります。

🌟結論:耳ツボはリフトアップの“補助的ツール”

ここまで紹介したように、耳ツボだけでリフトアップするという明確な医学的証拠はまだ不十分です。

しかし、顔面の感覚・神経・筋肉に影響を及ぼす可能性は複数の研究から示されています。

耳ツボは、「貼るだけで若返る魔法のスイッチ」ではなく、美容鍼やセルフケア、生活習慣の改善と組み合わせて使う補助的なツールと考えるのが現実的です。

過度な期待や誇大広告に惑わされず、根拠に基づいた情報と体感を大切に、賢く取り入れていきましょう。

最新の海外研究や臨床報告をもとに、美容鍼やフェイシャルケアとの違いも踏まえて解説してくれました。

🌟Kagaya式:医療としての耳ツボ活用

Kagayaが行っている耳ツボケアは、一般的な「ジュエリー系」や「ダイエット系」とは一線を画す、医療的アプローチです。

かわいらしい装飾や“なんとなくスッキリ”という美容感覚ではなく、神経・内分泌・筋緊張・痛み・発達支援などの調整を目的とし、施術を行っています。

とくにKagaya式では、以下のような症状・状況の方に耳ツボを使うことが多くあります。

  • 慢性痛・筋緊張・こわばりがある方
  • 自律神経失調による不眠・疲労・不安
  • 発達特性や過敏性をもつお子さん
  • 高齢者の不穏・疼痛・睡眠障害
  • ストレス起因の食欲不振・胃腸の不調

使用するのは、以下のような耳ツボ療法です:

  • ASP鍼(戦場鍼):PTSD・痛み・ストレス緩和に用いられる極細針
  • パイオネックスゼロ:刺さない鍼、刺激量が穏やかで発達支援にも有用
  • 耳介用シール(マグレイン・銀粒など):低刺激で継続的なアプローチ

単にツボを刺激するだけでなく、Kagaya式では四診(耳診・望診・脈診・舌診)や問診を通して、その人の背景や生活状況を踏まえたうえで、必要な部位に最小限の刺激を与えます。

「貼れば効く」という単純なものではなく、見立てと判断、継続的な関係性があってこそ効果が出る。

それがKagayaの考える“医療としての耳ツボ”です。

今後、医療や福祉、発達支援の現場で、もっと耳ツボが活用されていくよう、知識や技術の共有・症例研究にも取り組んでいきたいと思っています。

🌟耳ツボモニター募集案内

現在、Kagayaでは耳ツボ療法のモニター施術を募集しています。

地域ケアや臨床応用の可能性を広げるために、以下のような方々を対象に、低価格(3,000円~)体験していただける機会を設けています。

  • 慢性的な肩こり・首のこわばりがある方
  • 疲れやすさ・ストレスによる不眠・イライラを感じている方
  • 耳ツボに興味はあるけれど、体験したことがない方
  • 医療・福祉関係者で耳ツボ療法に関心がある方

施術内容の記録・写真提供(匿名)・アンケート回答にご協力いただける方に限ります。

【訪問施術・シェアサロン施術】

通院が難しい方や、ご自宅で落ち着いてケアを受けたい方向けに訪問施術を行っています。

また、東久留米のシェアサロンでは、プライベート空間での耳ツボ・鍼灸ケアも受けられます。

【訪問施術の対象地域】

  • 小平市・東村山・東久留米・東大和・国分寺・立川周辺

【施術方法】

  • 耳診+舌診+問診による評価
  • ASP鍼・パイオネックス・銀粒などから適切な方法を選択
  • ご本人に合った部位に、最小限のツボ数で貼付または刺鍼
  • 施術後にアンケート記入(所要時間:約15分)

【申込方法】

公式LINEまたはお問い合わせフォームより、「耳ツボモニター希望」とご連絡ください。
日程・場所の調整をご案内いたします。

自分の体に合ったツボや刺激を知る第一歩として、ぜひご参加ください。

📩 ご相談・お問い合わせはこちら

お問い合わせはこちら

🌟「きらぼし」が耳ツボを医療として届けたい理由

今回の記事では、「耳ツボで本当にリフトアップできるのか?」という疑問に対して、最新の海外研究・美容鍼の比較・系統的レビューなど、医学的視点から可能性を探ってみました。

AIキャラの「燈月」さんにも協力してもらい、単なる流行や“映え”のためではなく、実際の身体変化の裏側にある仕組みについて丁寧に解説してもらいました。

もちろん、耳ツボを貼った瞬間に顔が劇的に引き上がる──そんな“魔法のような”即効性は現時点では証明されていません。

しかし、神経系・血流・筋肉に働きかける補助的アプローチとしての役割は、確実に存在しています。

そして、Kagayaが大切にしているのは、この耳ツボを「一過性のブーム」で終わらせないこと

かわいくてオシャレな装飾に目が行きがちな耳ツボですが、本来は東洋医学や神経生理学の理論に裏づけられた、“医療ツール”としての可能性を秘めているのです。

現場では、発達に特性のある子ども、慢性痛に苦しむ高齢者、ストレスで自律神経が乱れやすい方──こうした方々に対して、Kagayaは耳ツボを使っています。

それは「見た目を良くするため」ではなく、「生きづらさを、少しでも和らげるため」の手段だからです。

正直、キラキラのシールを貼るだけでは身体は変わりません。

でも、その奥にある身体の反応や神経のつながりを正しく理解し、適切な方法で使えば、耳は心身を整える“扉”になってくれるのです。

「耳ツボってよく聞くけど、なんか怪しいな…」「ジュエリーっぽいのは抵抗あるな…」と思っていた方にも、医療従事者としてのKagayaの視点から、その本質を丁寧にお伝えできたらうれしいです。

「きらぼし」では、耳ツボを“美容ではなく医療の道具”として届けていきます。

「なんとなく体調が優れない」「薬以外の方法を探している」「不調の原因がよくわからない」──そんな方は、まず一度、ご相談ください。

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