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きらぼし通信

障がいのある方専門~訪問鍼灸できめ細やかに寄り添う“きらぼし”のケア~

2025-05-08

こんにちは。

プライマリ・ケアサポートきらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。

Kagayaが訪問で鍼灸ケアを行っている理由──それは、「制度のはざまにいる方々」の存在を、現場で何度も見てきたからです。

きらぼしが行っているのは、よくある訪問鍼灸とは違います。

単に身体の痛みを緩和するだけでなく、障がいがあるご本人の心と体、そしてご家族の気持ちにも寄り添う“ケアとしての鍼灸”を目指しています。

中でもKagayaが力を入れているのが、「障がいのある方に特化した専門の訪問鍼灸」です。

たとえば、医療的ケアが必要な小児の方、重症心身障害をお持ちの方、発達障害や感覚過敏がある方、てんかんの既往がある方など。

こうした方々は、一般の施術所に通うことが難しかったり、保険制度では施術が受けられなかったりと、さまざまな壁に直面しています。

また、「強い刺激が苦手」「触れられること自体がストレスになる」といった方に対して、一般的なマッサージや鍼灸では十分に対応しきれない場面もあります。

さらにご家族の中には、「通いたくても移動が大変」「きょうだい児の送迎や介助があって通院時間がとれない」といったご相談を多くいただきます。

だからこそ、きらぼしでは“自費”での訪問スタイルにこだわっています。

保険制度では制限されてしまう部分も多い中で、自費だからこそ「必要なタイミングで」「必要な方に」「必要な内容で」対応できると感じています。

Kagaya自身、看護師として急性期病棟・小児医療・在宅支援の現場で働いてきた中で、制度だけでは届かないケアの大切さを実感してきました。

その想いを形にしたのが、障がいのある方のための「プライマリ・ケアサポートきらぼし」です。

このブログでは、そんなきらぼしの想いや、訪問鍼灸の実際の様子、どんな方に対応しているのか、ケアの考え方などを丁寧にお伝えしていきます。

「制度では無理かもしれない…」とあきらめかけている方こそ、どうかこの先を読み進めてみてください。

きらぼしが目指すのは、あなたとご家族が安心して暮らせるように、“そっと光を灯す存在”でいることです。

🌟なぜ“専門”なのか?

近年、訪問鍼灸サービスは少しずつ増えてきました。

しかしその多くは、いわゆる高齢者向けの保険適用型の訪問鍼灸です。

たしかに、慢性的な腰痛や関節痛、寝たきりによる拘縮などを和らげる支援としては意義があります。

けれども、障がいのある方へのケアには、まったく別の“視点”と“準備”が必要です。

疾患や障がい特性に応じた知識と経験、さらにはご本人の感じ方や反応を読み取る繊細な観察力が欠かせません。

実際にKagayaが出会ってきた多くのご家族からは、こんな声をいただいてきました。

「以前、施術を受けたけど痛がってしまって…」
「初対面でいきなり身体を触られてパニックになった」
「力加減や声かけが本人に合わなかった」

これらは、決して鍼灸師の技術が足りないということではありません。

単に“治療する”ことと、“寄り添いながらケアする”ことは、まったく別のスキルなのです。

きらぼしでは、以下のような障がいに特化した専門的な経験と視点を大切にしています。

  • 医療的ケア児・重症心身障害児者への実践経験
    吸引、胃瘻、経管栄養、人工呼吸器などの管理をされている方のご自宅へ訪問した経験があり、医療的安全管理の知識と配慮をもって関わっています。
  • 呼吸・排泄・緊張・痙縮への理解(看護師資格に基づくアセスメント)
    たとえば「今日は呼吸が浅い」「腹圧が高くなって排便が困難そう」「左半身の痙縮が強くなっている」など、細やかな身体変化にも即応できます。
  • 発達障害・感覚過敏へのアプローチ
    触覚・聴覚・視覚への過敏さに配慮し、目線や声のトーン、衣類やタオルの素材選びまで気を配るケアを実践しています。
  • 非言語的サインの読み取り
    言葉で表現できない方に対しても、表情の変化、呼吸リズム、耳の色・かたさ・熱感といった“身体の声”からニーズをくみ取ります。

このように、Kagayaが大切にしているのは、ただ“鍼を刺す”のではなく、その方の暮らし・性格・体調に合わせて、その時の「ちょうどいい刺激」「ちょうどいい距離感」を選ぶことです。

また、「鍼が怖い」「初対面で緊張する」といったご不安がある場合は、耳ツボシールや手のひらのツボ押し、ぬくもりだけを伝えるタッチケアからスタートすることも可能です。

つまり、「触れ方」「タイミング」「目線」「間のとり方」──こうしたすべてを含めて、障がいと共に生きる方に寄り添った“その人らしい施術”を提供すること。

それが、きらぼしの“専門性”なのです。

どんな方にも、尊厳と安心をもってケアを届ける。

そのための準備と視点を、きらぼしは常に大切にしています。

🌟こんな悩みはありませんか?

きらぼしには、日々さまざまなご相談が寄せられています。

とくに、障がいをお持ちのご本人や、そのご家族・支援者の方からは、以下のようなお悩みを多く伺います。

  • 寝たきりで、外出が困難
    移動の負担が大きく、通院や施設での施術を受けるのが難しい。天候や交通、体調の波に左右されることが多く、安定したケアが受けにくい。
  • 薬を減らしたいけど、他の手段がない
    便秘、痙縮、不眠、情緒不安などで薬を使っているが、副作用や量の増加が気になっている。自然なケアを探しているが、どこに相談すればよいか分からない。
  • 刺激に敏感で、強い施術が合わない
    発達障害や感覚過敏のある方で、マッサージや電気刺激に過剰に反応してしまう。リラクゼーションサロンでは対応が難しく、施術自体を諦めている。
  • 通っている施設では対応してもらえない
    放課後等デイサービスや入所施設で「施術はNG」と言われた。本人に合ったケアを受けさせたいが、選択肢が限られている。

これらはすべて、実際に私が訪問先で出会ったご家庭からのお声です。

そして、このような“制度や環境では解決しきれない悩み”こそ、きらぼしがもっとも力を入れて支えている部分でもあります。

一般的な医療や福祉サービスでは、どうしても“多数派の利用者”に合わせた設計になりがちです。

そのため、「少数だけれど確実に存在するニーズ」は見逃されてしまうことがあります。

けれども、実際にその立場にある方にとっては、外出できないことも、強い刺激に耐えられないことも、「気のせい」や「贅沢」ではなく、日々の生活の中で切実な困りごとです。

きらぼしの訪問鍼灸では、こうした背景をふまえ、“必要とされるところに、必要な方法で”ケアを届けることを大切にしています。

鍼を使わずにシールやタッチケアで行う方法、非言語的なサインをもとに進める方法、室内の明るさや音環境に配慮する方法──

あらゆる工夫を重ねながら、ご本人とご家族の“安心できる形”を一緒につくっていきます。

きらぼしの訪問鍼灸は、このようなニーズに応えるために生まれました。

もし「どこに相談していいか分からない」「ちょっと試してみたいだけ」というお気持ちでも構いません。

どうぞお気軽に、お声をお寄せください。

🌟安心して受けられる理由

「鍼灸は痛そう」「じっとしていられないから無理かも」「うちの子には刺激が強すぎるのでは…」

そんな不安をお持ちの方にこそ、きらぼしの訪問鍼灸を知っていただきたいと思っています。

きらぼしでは、障がいのある方が心身ともに安心して施術を受けられるよう、以下のような“安心できる体制”を整えています。

  • 耳ツボ・タッチケア・粒シールなど刺激の少ない方法が選べます
    「鍼を刺す」という行為に抵抗がある方、感覚が敏感な方には、貼るタイプの耳ツボシールや、オイルを使った軽いタッチケア、指圧程度の刺激で行う耳介マッサージなど、さまざまな方法から選べます。まずは“心地よい”と感じるところから、ゆっくり始めましょう。
  • ご本人の反応が少なくても、状態を丁寧に観察して施術します
    言葉で伝えることが難しい方、表情が乏しい方に対しても、呼吸のリズムや皮膚の色、耳のかたさ・熱感、筋肉の反応など、さまざまな“からだのサイン”を読み取りながら施術を行います。安心してお任せください。
  • 看護師でもある鍼灸師が対応するため、医療的配慮も万全です
    吸引・胃瘻・気管切開・てんかん発作など、医療的なリスクがある方にも対応できるよう、訪問看護での経験を活かした安全な施術を提供しています。ご本人の既往歴や常用薬などもふまえ、無理のない範囲でケアを進めます。
  • ご家族・支援者と施術方針を共有し、柔軟に調整できます
    施術内容は、常にご家族や支援者と連携しながら決定していきます。「今日は触れないほうがいいかも」「寝ていて起こさないでほしい」といった状況にも柔軟に対応します。一方的な“施術”ではなく、“寄り添い合うケア”を一緒に作っていくのが、きらぼしのスタイルです。

また、訪問時の服装や話し方、室内での立ち居振る舞いも、なるべくご本人のペースや感覚に合わせて調整しています。

たとえば──

  • 音や光に敏感な方には、静かな声かけ+暗めの環境を意識
  • 初対面で緊張する方には、まず保護者の方へ施術を見せて安心感を得てもらう
  • 座位が困難な方には、ベッド上や車椅子のまま行える体勢を工夫

こうした積み重ねが、ご本人にとっての“信頼できる時間”につながると考えています。

きらぼしは、鍼灸を単なる技術ではなく、心と体の両方に寄り添うケアとして大切に育てています。

だからこそ、「初めてで不安」という方こそ、お気軽にご相談ください。

どんな状態の方にも、“その人に合ったやさしいケア”をご提案いたします。

🌟ご家族や支援者へのケアも含めて

「毎日の介助で、肩や腰がパンパン…」
「気が張っていて、心から休める時間がない」
「この子のことで頭がいっぱいで、自分のことを後回しにしてしまう」

そんな思いを抱えているご家族や支援者の方に、Kagayaはたくさん出会ってきました。

障がいのある方のケアを担うご家族や支援者は、常に「気づかれない緊張感」や「休めない日常」の中で過ごしていることが多いものです。

ご本人の体調や気分によって、一日のスケジュールが左右されたり、夜間の介助で睡眠時間が確保できなかったり。

通院や福祉サービスの手配、行政とのやり取りなど、目に見えない“段取り”や“心配事”が日々の生活にのしかかっているのではないでしょうか。

そんな中で、「自分のことは後回し」「具合が悪くても、誰にも頼れない」という状態が続くと、心も身体も悲鳴を上げてしまいます。

きらぼしでは、そうした背景にこそ寄り添いたいと考えています。

ご本人の訪問鍼灸に合わせて、ご家族や支援者の方にもケアを提供する。それが、きらぼしの大切にしているスタイルです。

たとえば、こんなケースがあります。

  • 施術中、ご本人が落ち着いていれば、その横で肩・腰まわりの軽いケアをご提供
  • ご家族の緊張が強いときは、手のツボや耳の反応を使ってストレスケアを実施
  • 支援者の方にも、セルフケアのツボやアロマの使い方をご紹介

いずれも、その場の状況とご本人・ご家族のタイミングに応じて、無理のない範囲で行っています

強い刺激は行わず、やさしく、ぬくもりのある施術が中心です。

ときには、ただお話を聴かせていただくだけの時間になることもあります。

それでも構いません。

“安心して話せる場所”があることが、すでにケアの第一歩だと思っています。

“支える人も、癒されていい”。
それが、きらぼしの想いです。

ご本人の笑顔だけでなく、支えるご家族・支援者の安心や笑顔も、きらぼしは大切にしたいと考えています。

どうぞ、ご自身のケアも後回しにせず、「ちょっとお願いしてみようかな」と思ったときは、ぜひその気持ちに耳を傾けてあげてくださいね。

🌟対象となる方

きらぼしの訪問鍼灸は、すべての人に向けた“一般的なサービス”ではありません。

あえて特化しているのは、「制度のはざま」にいて、本当に必要としているのに、これまで十分な支援が届いてこなかった方々です。

具体的には、以下のような方々を対象にしています。

  • 重症心身障害児・者
    寝たきりや座位保持が難しく、医療的管理や複数の障がいを併せ持つ方々。体調や情緒の変化が激しく、一般の施設では対応が難しいこともあります。
  • 脊髄損傷、神経難病(ALS・筋ジスなど)
    日々進行する筋力の低下や拘縮、嚥下や呼吸の問題、痰が切れにくいといったお悩みに対し、身体の変化に合わせた緩やかなケアをご提案します。
  • 発達障害、知的障害、てんかん合併症のある方
    強い刺激やにおい、光、音に敏感な方、パニックになりやすい方にも、やさしく穏やかな対応を行います。てんかん発作への配慮や観察力も大切にしています。
  • 医療的ケア児・医療的ケア者
    人工呼吸器や気管切開、吸引、胃ろうなどの処置を受けている方でも、看護師資格をもつ鍼灸師が、安全に留意して訪問いたします。
  • 障がい福祉サービスでは対応しきれない心身のケアが必要な方
    「本人の状態に合わせたケアを受けたいけれど、制度内では難しい」「送迎や集団対応に負担がある」など、個別性を大切にしたケアを求める方に最適です。

上記以外にも、たとえば──

  • 小児期から障がいを抱えていて、成人期になっても通所先がない
  • 意思表示が難しく、ご家族が代弁している方
  • 「障がい」と診断名はついていないけれど、ケアやサポートが必要な方

そのような方々も、ぜひ一度ご相談ください。

また、障がいのあるご本人だけでなく、ご家族・介助者も含めての支援を行っています。

「ついでに自分も少しケアしてもらえると助かる」──そんなお声にも柔軟に対応しています。

きらぼしは、「診断名」ではなく、「目の前の暮らし」に焦点を当てたケアを大切にしています。

「自分や家族は対象に入るのかな?」と迷ったときは、お気軽にご相談ください。

必要な方に、必要な光が届くよう、きらぼしはいつでもお待ちしています。

🌟訪問エリア

きらぼしでは、以下のエリアを中心に訪問鍼灸ケアを行っています。

  • 小平市(拠点エリア)
  • 東村山市
  • 東大和市
  • 国分寺市
  • 立川市

これらの地域は、いずれも片道30分圏内を目安に対応しています。

公共交通機関または自転車・徒歩での訪問が中心ですが、必要に応じて車移動も検討いたします。

また、上記以外のエリアでも、以下のようなご相談には柔軟に対応可能です。

  • どうしても外出が困難で、訪問ケアが必要な事情がある
  • 福祉サービスや医療機関が遠く、地域に選択肢が少ない
  • 兄弟児の送迎や介助で時間に余裕がない
  • 定期的ではなく、単発での相談や施術を希望

たとえば「国立市・西東京市・清瀬市・武蔵村山市・昭島市」など、西東京エリアを中心に近隣地域もご相談いただけます

なお、エリア外訪問の場合は、別途交通費(実費または地域加算)をお願いする場合があります。

事前にしっかりご説明いたしますのでご安心ください。

「こんな場所でも来てもらえるかな?」「家の近くまで来てくれそうな気がするけど…」

そんな時は、まずはお気軽にLINEやお問い合わせフォームからご連絡ください

訪問が難しいエリアの場合でも、近くのサロン(シェアスペース)での施術提案や、オンラインでのケア相談も可能です。

一人ひとりに合わせたサポートが届くように、できる限り柔軟に対応いたします。

地域に関するご不明点は、どうぞご遠慮なくお寄せください。

🌟料金

きらぼしでは、安心して継続できる料金体系を大切にしています。

以下は、訪問鍼灸の基本的な料金目安です。

初回訪問(カウンセリング+施術+交通費500円3,000円~

※すべて税込・自費診療です(保険適用外)
※ご本人の状態や施術内容に応じて、個別にご提案・お見積もりいたします

初回は、できるだけ丁寧にお話を伺う時間を設けています。

ご本人の生活状況、身体の状態、これまでの経緯、ご家族のご希望などをゆっくりと共有したうえで、その方に合ったケアをご提案します。

「どこまでお願いできる?」「鍼は使わないといけないの?」「短時間だけでも来てもらえる?」──そんな疑問にも、ひとつずつ丁寧にお答えしますのでご安心ください。

また、以下のようなケースには特別料金の設定もあります。

  • 施設訪問(グループホーム、入所施設など)
    → 複数名対応で割引あり
  • ご家族との同時ケア
    → 時間延長によるセット料金対応
  • 短時間のタッチケア/耳ツボケアのみ
    → 2,000円~対応可能

きらぼしでは、「できるだけ長く継続できるケア」を目指して、頻度やご予算に応じたご提案を柔軟に行っています。

「この金額なら無理なく続けられそう」
「月に1回だけでも、来てもらえたら助かる」
──そんなお声にも寄り添えるよう、無理なく続けられるケア体制を一緒に考えていきましょう。

料金に関することは、どんなことでもお気軽にご相談ください。

🌟まずはご相談から

きらぼしの訪問鍼灸では、無理な施術や一方的な提案は一切いたしません

まず大切にしているのは、ご本人の状態と、ご家族・支援者の想いをゆっくりお聞きすることです。

「こんなことで相談してもいいのかな?」
「うちの子は落ち着いて施術を受けられないかも…」
「通所サービスでは無理だと言われてしまった」

──そんな迷いや不安も、まるごと受けとめられるような、やさしい“入り口”でありたいと考えています。

ご相談はLINEまたはお問い合わせフォームから受け付けており、基本的には対面より前に、簡単なヒアリングやご説明を行います

「話してみたら、思ったより安心できた」
「初回は“施術なし”で話だけでもいいですか?」
──そんな方もたくさんいらっしゃいますので、どうぞご無理なさらず、“お話だけでも大歓迎”です。

また、施術内容は毎回ご本人の状態にあわせて調整可能です。

「今日はお灸だけ」「手だけタッチしてほしい」「耳ツボシールだけ貼ってください」など、一緒に“今日のちょうどいいケア”を決めていくことを大切にしています。

制度の枠組みでは拾いきれない、小さな声や、日々のケアのすきま。

そこに目を向け、寄り添い、あたたかい手を届けるのが、きらぼしの役割です。

障がいがある方やご家族にとって、「話せる」「頼れる」「継続できる」ケアの場が少しでも増えていくように──。

その第一歩として、ぜひ一度ご相談ください。

きらぼしは、どんな小さな光でも、そっと照らし続ける存在でありたいと願っています。

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