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きらのしShop 仕事のこと

ジプシーナース、胃ろうパットを作りながら考えたこと

2024-08-02

きらぼしShopで売る予定のカニューレバンドの作り方を調べていたら「胃ろうパット」「ベグカバー」などとネーミングされた、Yガーゼの代わりに胃ろうボタンに挟む商品が売られていました。

最近、ヘルパーさんたちがよくわからないことを言っていたなと思い出しました。

「胃ろうに挟まっている布って何?」

何ってこっちが知りたいわ!

遊び部分が多くて、スポンジたわしを加工して、挟んでいる人は見たことあるけど?

胃ろうボタンで特に皮膚トラブルがなければ、フリーな状態だからね。

ちょっと浸出液が出ていれば、ティッシュ巻いたりしますね。

医療物品をたくさん出してくれる、病院やクリニックはYガーゼを挟んでいたりします。

浸出液が多く、皮膚トラブルを起こしている人は「ラップキュアドレッシング」や「メロリンガーゼ」を使用したりします。

胃ろうパットなる発想はなかったです。

医療ケアグッズを探していると、本当によく考えているな~と思い、母の愛を感じてしまいました。

手作りはカニューレバンドだけではなかったらしい。。

ただ、衛生的にはどうなんだろう?と思いました。

吸水性のある、肌触りのいい生地を使えば、浸出液もしっかり吸水してくれるから、皮膚トラブルも改善するのか?

洗濯できるので、繰り返し使用することは可能です。

見た目にかわいい。

胃ろうパットはありかもしれないと思い、早速、試作品を作ってみました。

衛生的であること

胃ろうボタンに巻く、ティッシュやYガーゼは滅菌である必要はないです。

しかし、生地と考えると衛生的になんかヤダなと思いました。

浸出液でジュクジュクしているところに布地?と。

傷口を処置するときに、ワセリンを塗って、ガーゼ保護します。

じゃあ、ガーゼ生地を使用すれば良いのか?

よく考えたら、最近は皮膚トラブル軽減してくれるということで、布ナプキンが流行っていたりします。

女性のデリケートゾーンにネルやダブルガーゼを当てているのだから、同じことか?と思いました。

ただ、やっぱり何となくイヤなので、抗菌布地みたいなのがないのか、探してみました。

そしたらありました。

CLEANSE®/クレンゼ®」という商品が。。

気休めかもしれませんが、抗菌機能がついている生地なら安心かな?と思いました。

そして生地の色もわりと種類があります。

Kagaya は生成りの色であるのが一番良いかなと思います。

白がキツいと汚れが目立ちすぎてイヤかな?と。

汚れに関しては、人それぞれ好みと意見がありますが。。

Yガーゼの代わりと考えると白が良いです。

アマゾンでも購入できます。

肌に触れる面はクレンゼの生地を使用しようと思います。

浸出液や液漏れが多い場合は、ネルなどの吸水性の高い生地で作る方が良いです。

ただ、浸出液がカピカピになって、胃ろうパットに張り付いてしまったら、外すときに出血するのではないかな?とも思います。

浸出液が張り付いても、皮膚に負担をかけずに外すことができる生地はあるのか?

デザインについて

円形のものが多く売られていますが、Yガーゼのような四角いのもありました。

さらにかわいいのが、ツリーの形や動物の形など、アップリケのような胃ろうパットもありました。

付けている本人は見えづらいですが、無機質なYガーゼやティッシュより気分が上がるのでは?

介助する側も癒されます。

刺繍などで、個性を出すことも可能です。

洗濯について

浸出液が付いた胃ろうパットはしっかり洗わないと衛生的によろしくないです。

でも、手作り作品だとなんか脆そう。。

しっかりした仕立てにしないといけないです。

ほとんどは洗濯機使用できる生地で作られていると思います。

洗濯機は使用して良いですが、小さいものなので、洗濯ネットを使用するのが良いです。

おしゃれ着ややさしく洗える機能があるなら、その機能で洗うと長持ちします。

皮膚ただれがスゴいから、シルクで作ったものを使いたいとなれば、シルク用の洗剤で手やさしく手洗いすることになります。

作り方

作り方に関しては「NICO.LAB」さんのブログを参考に作りました。

一番、わかりやすく説明してあるかなと思いまして。。

ただ、返し口が挟む側からなので、ひっくり返しづらいです。

外側を返し口にすれば、ひっくり返しやすいです。

胃ろう状態は、人それぞれなので使い勝手の良いもので、かわいく作れれば良いなと思います。

売っているものはなぜかみな、留める部分は、簡易式のスナップボタンを使用しています。

作る側としては、カンタンに付けられるからなのかな?

売り物として売っているなら、もう少し手間をかければ良いのにと思います。

色々と研究した結果が、スナップボタンなのか?

そこの部分が気になったので、色々な留め具で作ってみました。

糸ループ

ダイソーで購入したビーズをボタン代わりに、糸ループの留め具にしてみました。

かわいいですが、少し立体なので、腹臥位をするときに当たってしまいます。

同じ考え方なら、簡易式のスナップボタンも厚みがあって当たるような気がします。

フェルトのマスコットか?というくらい、わたで厚みを持たせているなら、腹臥位中でも当たらないかな?

とにかく見た目重視、かわいさ重視なら、糸ループありかも。。

スタンダードなスナップボタン

スタンダードなスナップボタンです

簡易式のスナップボタンみたいに表面からはわかりません。

それに出っ張りも少なく、腹臥位になった時も、当たりが少ないのでは?と思います。

マジックテープ

マジックテープです。

肌に触れっる部分でもしかしたら、マジックテープのオス部分が胃ろう周囲に当たる可能性があります。

マジックテープを付けつ位置に注意が必要顔しれません。

ちょっとついでに、ブランケットステッチで縁飾りしてみました。

購入について

色々なハンドメイド販売サイトで、胃ろうパットが売られています。

見た目がかわいいのは良いのですが、やはり衛生物品であるため、材料が気になります。

生地の素材によってカブれの原因になるので。

出展者は障がい児のお母さんであったり、看護師であったりしているので、変な生地は使用していないと思いますが、世の中には色々な人がいるので、確認は必要です。

ポリエステルやナイロンなどの化学繊維で胃ろうパットが作られているかもしれません。

2種類以上の繊維を合わせた混紡といわれる生地で作られているかもしれません。

化学繊維が必ずしも皮膚に悪いということはありません。

繊維の特徴の良いとこ取りをして、機能的にしてある生地もあります。

しかし胃ろうパットにオススメなのは、天然繊維100%かなと思います。

生地によって皮膚トラブルを起こす可能性があるので、素材はしっかり確認してほしいと思います。

まとめ

ティッシュやYガーゼで皮膚トラブルを起こしている人がいました。

胃ろうパットの存在を知らない時だったので、あの手この手でたどり着いたのが「メロリンガーゼ」でした。

胃ろうパットを試していたら、もっと早く改善したのかもしれません。

今回はまだ試作段階で、改善の余地がたくさんあります。

かわいさは大事ですが、機能面も確かなものにしないとです。

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