褥瘡をつくってしまうということは、介護の質が問われるくらい、プロとしてあり得ないことだと言われています。
病院や介護施設では24時間、介助者が定期的に体位交換をして褥瘡予防に努めています。
褥瘡ができると命とりになるので。。
しかし、24時間在宅で家族が介護をするとなると限界があります。
老老介護であったり、仕事や子育てがあったり、介護に専念できるとは限りません。
そんな、褥瘡予防お役立ちアイテムにクッションがあります。
かなり年期の入った潰れたクッションが、絶妙に良い仕事をしてくれます。
バスタオルを丸めて体交用枕にしたりしましす。
そんな枕たちのカバーがボロボロになったから、何とかならないかという利用者家族がいました。
「普通にカバーが作れば良いじゃない?」
・・・と言ってしまいましたが、皆が皆がカンタンに作れるとは限らないです。
そんな話をしていると、なぜか張り切って作りたがるヘルパーさんがいました。
別に裁縫が得意でもないのに。。
ヘルパーさんに一番シンプルでカンタンな、ワキを縫うだけの方法を教えて、カバーを作ってもらいました。
そんなヘルパーさんの言葉に乗せられて、自分でオリジナル生地からハンドメイド作品を作ってみようと思いました。
オリジナル生地作り
Kagayaは常にはりと共に生きてきました。
看護師としての「針」仕事から、鍼灸師を目指さし「鍼」仕事をしようとしています。
でもでも、実は一番初めの「はり」仕事は縫い針でした。
もう何年もハンドメイド作品を作ってないので、久しぶりに作りたいなと思いました。
そして、ハンドメイドの80%のかわいさを左右するのは生地だと思っています。
手芸屋がドンドンなくなってきて、気に入った生地を見つけるには、大きなお店に行かなくてはいけません。
Kagayaにはそんな時間も体力もありません。
せっかく何かを作るなら、オリジナリティーがあるものにしたいと思って、検索してみました。
「オリジナル生地」と検索したら、なんと自分でデザインしたイラストを生地にできるとサイトを2件見つけました。
生地にしたいデータを入稿すれば、自分のイラストをオリジナル生地にしてくれます。
ただ大分、割高ではあるが。。
今回はリアルファブリックさんの方で作成しました。
自分でデザインした画像が審査に合格すれば、売ることも可能です。
きらぼしロゴ生地が売れるように申請しています。
原画とオリジナル生地
口コミなどで、絵柄が滲んでいたり、歪んでいたりするという内容があり、心配していましたが、そんなことはなく、キレイに印刷されてきました。
モチーフの境目に白いスジ入ったりするみたいですが、そんなこともありませんでした。
プロは立派なイラストソフトを使っていると思いますが、Kagayaはカンタンに作成できる「Canva」で作成しました。
きらぼしのロゴです。
実はキラキラ感を出すために、小さな丸が点々としているのです。
写真技術が悪いので、少しわかりづらいですが、ちゃんと点々も表現されてたいます。
背景色も写真では、わかりづらいですが、ちゃんと画像通りの色です。
ホームページの看板親子、ラピスとヒナです。
ちょっと複雑なイラストでも布地にできます。
この画像の縮小版もキレイに印刷されていますが、さすがにフレームの部分は潰れていました。
きらぼしのロゴ部分だけを並べてみました。
背景色を変えたバージョンで、縮尺を変えるとこんな感じです。
写真がピンボケしてますね。
背景色をグラデーションにして反転画像にすると、こんな感じにおしろい幾何学模様になりました。
1週間程度で配達されました。
図柄ごとに裁断されてくるのかと思っていましたが、3m程度の布地に50×50のサイズで連続で印刷されたものが届きました。
ちょっとビックリです!
体交枕カバー作り
体交枕を作る
↑こんな感じに、いらないバスタオルや布団を丸めます。
必要なら輪ゴムなどで止めます。
丸め方やたたみ方を変えると、厚さや大きさを変えることができます。
SDGsです!
ボロボロになって捨てようと思ったバスタオルも活用できます。
カバーに入れる中身は完成です。
カバーを作る
水通し•地直し
水通しとは、新しい生地を水に触れさせて、あらかじめ生地を縮ませ、完成後の洗濯で生地が縮むのを抑える作業です。
地直しとは、水通しの後に生地の歪みをアイロンで整える作業です。
Kagayaはザツなので、洗濯機でガラガラ回した後、一晩乾かして生地の裏からアイロンかけました。
プロはもっと丁寧にこの作業をするでしょう?
かなり邪道な方法でやりました。
サイズを確認
先ほど作った枕の大きさを確認します。
適当に枕のサイズに合わせて布を切ります。
今回は54cm×50cmの生地サイズで、勿体ないから、切らずにそのまま使います。
脇と底を縫う
一番カンタンな作り方です。
ミシンを使えば、早く仕上げられるのですが、諸事情により、手縫いで作成しました。
生地を半分にして、筒状に並み縫いで縫っていきます。
糸は2本取りです。
なんかおかしいですか?
生地が表になっています。
こんな感じに、生地の端を処理しています。
袋縫いという処理方法です。
詳しくは「袋縫いの方法」とググると、たくさん出てきます。
5mm 幅で縫っています。
筒状に縫い終わったら、底になる部分も同じように縫います。
上側を縫う
上側の布端を1cm幅で三つ折にしてアイロンをかけます。
そしてまつり縫いをします。
敢えて、ステッチを見せたいなら、並み縫いでも良いと思います。
中身を入れて完成
中身を入れて、余った部分は折り込んで入れています。
口の所をかわいい紐で縛るのも良いです。
まとめ
今回は、一番単純なカバーを作ってみました。
とっても、かわいいです。
オリジナル生地は大分、割高感はありますが、子ども特有のその時にしか書けない絵を生地にして、保育園や幼稚園の手提げカバンにするのは思い出にもなって良いかなと思います。
ハンドメイド商品を売るときも、商用利用可能でないと「著作権が何とか~」と色々とキビしいですし。
オリジナル生地作りを通して「プライマリ・ケアサポートきらぼし」のサービスに「きらぼしShop」を立ち上げ、医療ケアグッズを販売しようと考えました。
年収1000万クラスの鍼灸師になるには、物を売るのが良いらしいから。
1000万クラスは目指してないけど。。
「鍼」仕事(鍼灸師)で食べていけるまで、「針」仕事(看護師)をして片手間に「はり」仕事(ハンドメイド)をしていこうかな?と思います。
「鍼」と「針」のお店~きらぼし~
ヘルパーさんが付けてくれた屋号!
素朴な感じで良いけれど、実店舗ないので、「店」はつけられないかな?と。
色々と可能性が広がっています。