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仕事のこと

鍼灸師が生き残れないワケを考えてみた

鍼灸学生3年生となり、国家試験の大切ですが、卒業後のことを考えて就職活動などの行動をしていかなくてはいけません。

担任の先生との面談があり、当然のごとく卒後についても聞かれます。

Kagataは卒後は今の仕事を続けながら、個人事業主として開業します。

面談ではあっさりと終わってしまい、鍼灸の学校では就職率とかはそれほど重要ではないのかなと思いました。

看護学生のときは学校行事で国立病院機構の病院巡りツアーみたいなのに連れていかれたりしました。

国立病院機構の病院でないと就職できないと就職願書なども学校に管理されていたような記憶が。。

鍼灸の学生の先生も開業を見越しているなら、卒業してすぐに開業した方が良いと勧められます。

開業といっても副業に近い感じですが。。

鍼灸業界は看護業界とはだいぶ違う感じです。

よくネットでは鍼灸師は「やめた方がいい」「食べていけない」「たいへん」といったことが書かれていることがあります。

Kagayaから言わせれば、看護師はやめた方が良いと言いたいです。

身体を壊します。

低収入だと言われている代表的な介護福祉士でも、看護師より高収入な場合もあります。

どの業界でも働き方次第です。

確かに鍼灸師は2、3年くらいで脱落してしまう人が多いみたいです。

なぜ、離職してしまうのかを考えてみました。

「先生」と呼び合う勘違い業界

東洋医学的な検査ができる機械について、ある会社に問い合わせをしました。

電話での第一声が「Kagaya先生のお電話ですか?」と。

それを聞いて「は?先生じゃねーし!」といいかけました。

高齢の患者さんは看護師でも理学療法士でも「先生」と呼ぶことがあります。

訂正するのもメンドウなので「先生」でいいです。

学校で働いてたときも、子どもからしたら先生なので「先生」でいいです。

でも、営業マンが商品を問い合わせたお客様に対して「先生」呼びするの?

???も~、びっくりです。

正直、引くわ~。

しかし、しばらくして鍼灸師のセミナーに参加したら、鍼灸師同士で「先生」呼びをしているではないですか?

えっ?鍼灸師って「先生」呼びする業界なの?

確かにセミナーポスターを見たら「講師○○先生」と書いてあるポスターがありました。

医師が「先生」と呼ばれるのはわかります。

学校の教員が「先生」と呼ばれるのは当然です。

何故に鍼灸師が「先生」呼び?

しかも、鍼灸師同士で。。

そんなに偉いの?鍼灸師。。

看護師同士で「先生」と呼ばないぞ!

呼んだら怒られるだろう。。

理学療法士などのリハビリ職同士で「先生」と呼びあっているのを聞いたことがない。

多分、鍼灸師だけでなく柔道整復師や安間マッサージ指圧師も「先生」呼びをする業界なのだろう。

かなりの違和感です。

だから、時々出会う偉そうな鍼灸師がいるのか?

「先生」呼びをするのは、鍼灸師としての自覚と責任を持つために呼ばせるんだとか。

と考える鍼灸師もいるらしい。。

何を言っているのだか、と思います。

自覚と責任なら鍼灸師の比じゃないよ?看護師は。。

「先生」呼びさせるルールがある職場もあるらしい。。

業界で「先生」呼びを推奨しているから、勘違い鍼灸師が自分の腕を過信して医療事故が増えるんじゃないですかね?

一度、医療事故を起こした人は周りのフォローがなければ立ち上がれません。

「先生」を過信せず、鍼灸で起こりやすい医療事故を学び技術の修練が大切です。

そういえば以前、数日だけ働いた整体院でも勘違いルールがあったなと思いました。

不十分な教育体制

鍼灸学校では臨床実習があります。

臨床実習は6人と程度のグループで順番で問診から施術、記録をしていきます。

自分が担当ではないときは、同じグループの施術を見学します。

圧倒的に臨床実習が足りないと感じています。

それだけで、卒業して開業して治療すると考えると怖いなと感じます。

看護師は1クール3週間を何クールもします。

卒業しても看護師1年目はは学生のように指導されます。

間違っても「先生」呼びはしないし、一人前と見られていないです。

早ければ看護師3年目めくらいでやっと一人前と認めてもらえます。

新人教育が整っている職場では「ラダー」「OJT」が充実しています。

鍼灸師業界は卒業後の教育が整っていないです。

学校を卒業したら卒後研修や大学病院での研修制度があるだけで、就職先には新人を育てる意志がないです。

新人教育=技術指導になっています。

技術があっても職業倫理が伴ってなければ鍼灸師として続かないのではと思います。

学校を卒業したばかりの新人鍼灸師が右も左もわからない状態で就職して「明日から「先生」だから治療してね」じゃあまりにも酷だと思います。

そう考えるのはKagayaだけだろうか?

人材が定着しない職場をいくつか見てきましたが、技術じゃない所の教育フォローが不十分だなと感じています。

「背中を見て学べ」の時代ではないですよ!

劣悪な働き方と低い給料

Kagayaはジプシーなので、転職した次の日から求人情報をみています。

看護師は世間が言うほど高給取りではないです。

独身女が1人でも生きていける程度です。

時給2,000円は高い方。

デイサービスや老人ホームは時給1,300円~1,800円程度が妥当。

鍼灸師の求人もチェックしていますが、鼻くそ給料だなと思っています。

就職先の鍼灸院が保険でやっているのか?自費でやっているのか?にもよりますが。。

無資格でもできるエステティシャンの方が給料がいいです。

保健適応で治療する場合、いろいろな報酬加算を付けても、5,000円にもなりません。

そこから、賃貸料や光熱費、人件費、消耗品などの経費を引いていくとほとんどの儲けなんて出ません。

常に新患を入れて、長時間鍼灸院を開けておかないと経営が成り立ちません。

かなりの労働基準法をムシした働かせ方をさせるブラック治療院が多いです。

雇い主も監査に目をつけられるのが厄介だから、雇用形態を個人事業主のていにしているところもあります。

そうなると社会保険に入れてもらえないです。

社会の仕組みを知らない20代前半を安く雇って潰していくか、ある程度世の中を知っている社会人は、鍼灸業界の常識の違和感から離れていくかです。

そして結局、鍼灸治療せず、無資格マッサージ業界に流れていくのだろうか?

まとめ

人材が定着する職場は教育体制がしっかりしており、人間関係が良好なところです。

技術はいくらでも身につけることはできるが、職業人としての倫理を学んでいくことは難しいです。

離職率が高い介護業界では、人材が定着する職場としない職場は、やはり教育体制の違いがあります。

教育体制がしっかりしているところは、優秀な人材が揃っています。

鍼灸師は開業権があり、1人でも仕事ができます。

そして治療院が繁盛すると、人手が足りなくなるから人を雇おうと考えます。

しかし教育なんかに力を入れられる余力はないです。

即戦力がほしいわけですから。

経験があろうとなかろうと、即戦力と考えているため「先生」呼びの変な慣習があるのだろう。。

師弟制度もなければ、背中を見て学べの時代でもないです。

社会経験の未熟な鍼灸師がブラック治療院に就職して潰れてしまわないように、卒業後の教育体制をしっかりと整えていってほしいと思います。

鍼灸師として生き残れる方法、生き残れない理由を考え、自分に合った鍼灸治療を模索していく必要があります。

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