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仕事のこと

自費サービスという選択肢

国は医療費や介護費をなるべく抑えたいため、自費サービスを利用を推進し始めています。

保険外サービス活用ガイドブック

各企業の自費サービス内容がまとめられた資料もあります。

そんな保険料に頼らないサービスが増えてきています。

そして、Kagayaは「自費サービス」といっていますが公には「保険外サービス」言うらしいのか?

保険では対応できないから「保険外」?

全額実費だから「自費」?

どっちの言葉が正しいのだろうかと思いつつ、「自費サービス」の方を使っています。

医療・福祉の保険適応されるサービスに、あえて実費がかかる保険外サービスを選択肢について考えました。

自費サービス提供について

医療や福祉のサービスには保険や国からの補助があります。

無料に近い金額でサービスを受けることができます。

そして、サービス提供者も利用者からお金を頂くことに抵抗があります。

何とか保険内や国からの助成内でサービスを組もうと考えます。

Kagayaも開業を考えた時に、何とか保険適応できるようにしようと思っていました。

しかし、鍼灸師はそんなことを考えません。

鍼灸の保健適応はあって無いようなものです。

始めから保健適応に頼っていません。

保険に頼らなくても患者が来ることを知っているから。

そもそも商売を始めるのに、保険ありきで考える業種はないです。

医療・福祉業界だけです。

公費による運営は、施設基準や人員配置基準を満たさなければなりません。

この人員配置基準を満たすのが大変なのです。

Kagayaは看護師なので、単純に独立したいなら訪問看護事業所を開業すればいいと思う人が多いでしょう。

訪問看護事業所を開業するには2.5人の仲間を集めなければなりません。

看護師が3人いればケンカします。

働き方改革しているのに、そんなメンドウなことはしたくありません。

なので、公費に頼らない方法を選択せざるをえないのです。

自費看護サービスを。

実は看護師には開業権がありません。

開業権がないというだけで、開業事態ができないわけではありません。

保健請求はできないけど、資格を生かしたサービスでの開業はできます。

現在は自費介護サービスや自費リハビリサービスも増えてきています。

介護福祉士も理学療法士も開業権はないけれど、資格を生かしたサービス展開をしています。

保健請求はできないけれど、利用者のニーズ答えられる、自由度の高いサービスを提供することが可能となります。

保険適応と保険外の違い

保健適応には条件や制限があります。

普通の病院受診では医療保険が適応され1~3割の自己負担で利用することができます。

しかし、疾患にもよりますが大抵、歯科矯正は保健適応されません。

美容皮膚科での治療も保健適応されません。

コロナ後遺症外来という怪しい自費診療もあります。

国が認めた病気治療については保健適応されますが、美容目的や国が認めていない治療法では保険適応されません。

訪問看護や介護でもできる範囲とできない範囲があります。

訪問リハビリは時間制限があります。

訪問鍼灸は適応疾患があります。

保健適応の場合は色々と制約があります。

自分のニーズと完ぺきに合致するとは限りません。

しかし保健適応外であれば、自分が本当に受けたいサービスを自由に選ぶことができます。

ターゲット層の違い

保健適応は国が負担する部分があるので、安く利用する事ができます。

しかし、サービス内容は限定的であったりして使いづらい場合もあります。

保健適応できる訪問系のサービスには看護、介護、リハビリ、往診、鍼灸マッサージがあります。

看護や介護は時間•日数の制限、できることできないことがあります。

リハビリも時間の制限があります。

往診は病院受診するのと同じ感じで処置をしてくれます。

鍼灸マッサージは慢性疼痛で訪問する事が多いと思います。

往診は病院と違って積極的治療はしないので、ほぼ状態観察で数分で終わります。

看護や介護、リハビリは時間制限がありその時間までケアを提供しなくてはなりません。

しかし、鍼灸マッサージは1分治療しようが60分治療しようが診療報酬は変わりません。

60分治療してくれるところはかなり良心的ですが、だいたい20分くらいの事業所が多いと思います。

20分治療したぐらいで痛みを治療することは難しいです。

保健適応内で満足できるなら、それはそれで良いと思います。

しかし、その決められた範囲以上にサービスを求める人もいます。

そこに自費サービス事業が介入する余地があります。

保険内だけでサービスを受けたい人と保険内以上にサービスを受けたい人は分けて考えた方がいいです。

自費サービスという選択肢

公的サービスがあるのに、なぜ自費サービス?と思われるでしょう。

自費サービスで、利用する人はいるの?

福祉でお金儲けするなんて。。

と色々と思うところはあるでしょう?

でも、病院だってお金儲けしています。

うまく経営していかないと病院ですら潰れる時代です。

うま味がなければ、すぐに患者さんが在宅に戻されます。

在宅は在宅で、介護の診療報酬が引き下げられ存続の危機にさらされている事業所がたくさんあります。

結局、この医療・介護の福祉業界でもお金儲けです。

儲けなければ潰れます。

訪問系事業に株式会社が参入している時点で、営利目的じゃないですか?

保険請求でビジネスしている方が質が悪い。

自費サービスは美容系にお金を費やすのか?教育系にお金を費やすのか?自己投資にお金を費やすのか?と同じ感覚です。

医療・介護にお金を費やして、自分に合った看護師やヘルパーにケアをして貰いたい。

旅行がしたいから看護師やヘルパー付き添いをお願いしたい。

自分の生きがいのために仕事がしたいから、家族の見守りをしてほしい。

そんな感じで、自費サービスを利用するという感覚。。

訪問看護をしていて、いつも思います。

人間、365日24時間生きています。

その内、たった1時間やそこらいて1回オムツ交換しただけで、家族の介護負担なんて減るわけでもないし、ケアを受ける側も自分のタイミングじゃないときに来たよ!って思います。

自費サービスは自分でお金を払ったというところにもサービスに満足感が得られます。

自費サービスが高いと思われますが、実は保険料で支払われているサービスを全額実費で払う方が高いです。

たかだか20分の鍼灸マッサージで週2回施術をしたからといって、痛みは改善しません。

1回400円として週2の施術で1ヶ月1,600円くらいの実費です。

確かに安いかもしれないが、それを何年と続けていたら地味な出費です。

3ヶ月で治るなら自費診療の方が安いかもしれません。

まとめ

美容院やエステなど美容業界は普通に10,000円以上の単価でもお客様来ます。

ラ○ザップのようなダイエットサポートサービスのように何十万も出す人がいます。

子どもの塾や習い事なども課金制度で月50,000~60,000円の教育費をかけます。

現在は一般家庭でもホームキーパーやベビーシッターを利用する人もいます。

どこにお金を出すかは人それぞれです。

こと医療や介護などの福祉関係になると、なぜかお金を出し渋る人が増えます。

ほぼ無料でやって貰うのが当たり前と勘違いしているから。。

そして、サービス提供者も自費を出すことに抵抗を感じています。

その考えが保険料を増大させてしまいます。

そして儲けの道具として、株式会社はどんどん保険サービスを押し付け、看護師や介護士のやりがい搾取。

利用者側にも保健適応されなくなったとたんにサービスを利用しなくなる人も出てくると思います。

「無料ならいいけど、お金がかかるなら結構です」みたいな。

それならそれでも良いじゃないですかね?

それが、その人に取ってその程度のサービス価値しかないということですから。。

本当に必要な人に必要なサービスが受けられるように、保健適応に負けない自費サービスを展開をしていきたいと思います。

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