経絡経穴概論は鍼灸師の国家試験で出される問題数は東洋医学臨床論と合わせて25~30問以上と考えられます。
鍼灸師国家試験は経絡経穴概論のツボを覚えなくては合格するのは厳しくなります。
何とか覚えなくてはいけません‼
学習のポイントとして、
- 経穴名をみたらどの経脈に属しているかをすぐに思い出せるようにする。
- 自分で触れる部分は大体の場所を触りながら覚える。
- 経穴名がしっかり頭に入ったら、要穴を覚える。
- 取穴部位は要穴を中心に覚ええる。
- ①~④までがある程度覚えたら、筋肉と神経、血管をつけ足していく。
- 横並びは基準となる高さや穴の多い高さを覚える。
- 余裕があったら奇穴と教科書の最後に乗っている経絡現象を覚える。
Kagaya
今回は正経絡十二についてまとめました💞
正経十二経脈
正経十二経の走行
- 手の三陰経:肺経・心経・心包経は胸から手部
- 手の三陽経:大腸経・小腸経・三焦経は手部から顔面、頭部
- 足の三陽経:胃経・膀胱経・胆経は顔面、頭部から足部
- 足の三陰経:脾経・腎経・肝経は足部から胸腹部
- 経脈は中焦に起こる肺経から始まり、正経十二経を順に連絡し、足の厥陰肝経で一巡し、循環する環を形成して再び中焦に戻る
- 胸部から手部→手部から顔面、頭部→顔面、頭部から足部→足部から胸部に循環している
陰経:臓に属する
陽経:腑に属する
経脈流注と接続部との組み合わせ
流注:「流れる」「流れ込む」を意味する
手の太陰肺経
- 中焦からスタートした手の太陰肺経は、手の内側を通り第1指に流れる
- 手首で別れた分支が第2指に通じて手の陽明大腸経に交わる
手の陽明大腸経
- 第2指から手の外側を通り肩から鎖骨の上辺を通り、あごから顔に入って鼻翼まで続く
足の陽明胃経
- 手の陽明大腸経の終点である鼻翼から目頭にあがると、足の陽明胃経に入る
- 顔面部を走行して胸におりてくる
- 胸部を通り股関節へ行く
- 股関節から膝、足の甲を通って第2趾に流れる
足の太陰脾経
- 足の陽明胃経からの経絡は、足の第1趾につながり、足の太陰脾経に連絡すると足の内側前面を通り、膝蓋骨の内側を通って鼠径部から腹部に入り、胸まで上がる
手の少陰心経
- 胸まであがった足の太陰脾経は心に連絡し、手の少陰心経に連絡する
- 手の内側を通り第5指に向かって流れる
手の太陽小腸経
- 第5指から腕の外側を通るのは手の太陽小腸経
- 背中側に入り肩甲骨を走行する
- そして顔に出て、耳と目頭に流れる
足の太陽膀胱経
- 目頭から頭頂部にあがり、脊柱の左右を臀部におりてくる
- 臀部から大腿部の後ろ、膝裏、下肢を通り、足の第5趾に流れる
- 足の太陽膀胱経の脊柱に沿った位置には、各臓腑に連絡するツボがある
足の少陰腎経
- 足裏に湧泉というツボがある
- ここから土踏まずを通って、足首内側へ、アキレス腱から膝裏、そして腎に連絡して胸中へ注ぐ
手の厥陰心包経
- 胸中に始まり手の内側を走るのが手の厥陰心包経
- 第3指まで走行する
手の少陽三焦経
- 第4指から始まり手の外側の中心を流れる
- 肩甲骨の上を走り、耳をまわって目尻へ流れる
足の少陽胆経
- 目尻から耳の周辺側頭部を流れ、身体の側面をおりてくる
- そして、足の外側を通って第4趾に流れ、分支が第1趾に走行し、足の厥陰肝経につながる
足の厥陰肝経
- 足の第1趾から足の内側中央をあがり性器に連絡する
- そして腹部に出て胸の下の肝臓部に収まる
部位別での経脈の通る位置
- 手関節掌側:(橈側から)肺経・心包経・心経
- 手関節掌側:(橈側から)大腸経・三焦経・小腸経
- 足関節外側:(前面から)胃経・胆経・膀胱経
- 足関節内側:(前面から)肝経・脾経・腎経
- 大腿部内側:(前面から)脾経・肝経・腎経
- 腹部(臍の高さ):(正中から)任脈・腎経・胃経・脾経・肝経・胆経
- 背部:膀胱経
正経十二経脈のポイント
- 経脈の接続部位と走行方向を覚える
- 各経脈の名前と接続部位を覚える
- 経脈走行の法則を覚える
- 手の陰経は体幹→手指末端
- 手の陽経は手指末端→体幹
- 足の陽経は顔面部→下肢
- 足の陰経は足肢末端→体幹
参考文献
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