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仕事のこと

治療スタイルを考えてみた❗

学生生活も1年と半分が終わりました。もう少しで2年生前期試験が始まります。

勉強せねば。。

そんな学生生活もあっという間に終わってしまうので、鍼灸師としてどのような治療スタイルしていこうかと考えています。

鍼灸師として慰安目的のリラクゼーションは絶対にしたくないです。

しかし治療目的でリラクゼーションは取り入れる予定です。

治療と慰安は何が違うのか?

治療は苦痛症状を治すのが目的であり、慰安は気持ちいいことを目的としています。

慰安目的の鍼灸を否定するわけではないですが、鍼灸は医療です。

鍼灸師は「医療従事者です」と考えています。

鍼灸師によって考え方が違うし、施術を受ける患者さんが何を目的としているかによりますが。。

Kagayaスタイルの鍼灸は看護をベースに患者さんと一緒に治療法を考えていきたいと思います。

治療スタイル

大体の病院は問診や検査をして診断名をつけて、薬などで治療するという流れだと思います。

診断名に対してスタンダードな治療法というものがあるので、どこの病院に行っても同じような治療がなされます。

鍼灸師は医師ではないので診断をすることができません。

病院で診断された病名や苦痛症状に対してどのようにアプローチしていくかは、それぞれの鍼灸院の特色によって変わってきます。

針灸治療は色々な流派がありますが、大きく分けて3つあります。

中国鍼灸系

中医学系は中国が発祥の医学です。

経絡、臓腑、経筋、病邪など多角的視点を重視し、 問診、聴診、視診、触診にて診察します。

難病や万性病、不妊症、体質改善など病気の自覚症状改善や治療を目的にしています。

しっかりした太さの鍼で力強く刺していきます。

MILKY WAYより

日本鍼灸系

日本鍼灸系は経絡を重視し、脈診で脈を整える治療をします。

肩こりや腰痛などの慢性疾患、癒し、リラクゼーション、美容鍼灸といった「楽になった」「気持ち良くなった」「キレイになった」という慰安目的もあります。

江戸時代に日本の鍼師が考案した「鍼管」を使用するのが特徴で、 細くて柔らかく、やさしく鍼を刺します。

MILKY WAYより

現代医学的鍼灸系

現代医学的鍼灸系は経絡やツボの概念は考えず、 筋・神経といった現代医学的解剖学、生理学をベースとした鍼灸です。

トリガーポイントにアプローチした欧米で発展したドライニードルをいう手技があります。

Kagayaスタイルの鍼灸

Kagayaは現代医学では治せない難病疾患による苦痛症状を取り除いて、苦痛なく日常生活を過ごせるようにと思っているので、積極的治療は考えていません。

今まで看護師として生きてきたので、ベースは看護的考えになると思います。

よく「卒業できる治療院を目指す」という鍼灸院を見かけたりしますが、肩こり•腰痛を訴える患者様は本当に卒業できるの?一時的に症状はなくなるだけで、生活スタイルが変わらない限り、また同じ症状を訴えるよ?と思います。

「卒業できる」と謳うより、定期的に身体のメンテナンスをして調子よく過ごせるようにしたいと考えています。

身体を健康状態にするのは患者さん本人です。

針灸治療というのはそれをお手伝いするだけです。

看護的アドバイスや日々のセルフケア方法を伝えていきたいです。

診察方法

看護師が身体の状態を把握するのに検温や血圧を測ったり、身体に触れて状態を診たりします。

鍼灸師も同じように身体に触れて身体の状態を把握していきます。

その中に「脈診」や「腹診」という診察方法があります。

現代医療ではレントゲンやCTなどの高性能な画像診断をすることができますが、そんな医療機器がなかった時代は脈拍やお腹を触って情報を得ていました。

看護師が脈やお腹から得る情報量は異常がないかどうかを診るだけですが、鍼灸師は手で病気を見つけられるぐらいの情報量を得ています。

身体に触れて状態を把握するのは看護師であろうと鍼灸師であろうと同じです。

脈が詠めればカッコいいと思いますが、とにかく難しい。

看護師は脈が早いか遅いか、不整脈があるかないかぐらいしか診ませんが、鍼灸師は脈が浮いているか沈んでいるか、太いのか細いのか、滑っているかザラザラしているかなどの細かく診ていきます。

脈はその時々の状態で脈の状態は変わるし、どんな感じが滑っているのかどの脈が弱いのかよくわかりません。

人それぞれ脈の状態が違うのはわかりますが、繊細な感覚と技術習得の訓練が必要です。

なので脈診で状態把握をするのは諦めて、腹診で診ていこうと思います。

障害児が素直にジッとして脈を詠ませくれるわけはないですし。。

腹診は診る範囲が広く、脈よりスキンシップをとりながら診ることは可能なので。

看護師としての情報収集技術と鍼灸師としての診察技術で身体の状態を把握します。

施術内容

鍼灸のは色々な治療スタイルがあり、流派によって鍼灸お作法があります。

Kagayaはそれぞれの効果的といわれる技術を習得して、患者さんが「楽になった」と喜んでもらえれば、それでいいと思います。

Kagayaは東洋と西洋の医学をコラボレーションした長野潔先生考案の「長野式治療」と頭の治療点を見つけて治療する山元敏勝先生考案の「山元式新頭針療法(YNSA)」の技術を習得したいと考えています。

Kagaya個人は刺絡(鍼を刺して出血させる療法)が好きなので、浅見鉄男先生考案の「井穴刺絡」を取り入れたいと思っています。

しかし対象は小児と考えているので、採血でも保護者が怖いのに、わざと出血させるなんて言ったら「訴えられてしまう危うい治療法」+「感染などの安全管理が面倒」なので刺絡は信頼関係のある刺絡を望む身近な人にしかやらない予定です。

どれも医師が考案した患者さんの反応を一つ一つ確認していく施術スタイルです。

鍼灸師が治療ポイント決めて症状を改善するスタイルは慰安目的な感じがして、kagayaには合わないスタイルだと思います。

治療対象

看護師が自分の専門の分野があるように、鍼灸師にも専門分野があると思います。

治療院のホームページを見ると、治療対象を運動器系、消化器系、メンタル系といったオールマイティーな感じで書かれていることがあります。

これは専門分野がないということではないでしょうか?

クリニックでいうと「消化器も脳外も皮膚科も診れます」と言っているようなものです。

専門性のないクリニックで病気は治るのでしょうか?

•••と同じように鍼灸師も専門分野があるはずです。

障がい専門治療

Kagayaはずっと重症心身障がい児(者)の看護をしてきました。

鍼灸師としても障がい児の治療をしていきたいです。

中途障がいである脊髄損傷も診られるようにはなりたいと思います。

しかし、あまり治療対象を広げて中途半端にならないようにしたいです。

治療対象は重症心身障がい児(者)を中心とした障がい児専門の治療院にしたいと考えています。

まとめ

看護師の数だけ看護の方法があるように、鍼灸師の数だけ治療スタイルがあると思います。

看護として「スヌーズレン」や「静的弛緩誘導法」といった療育を取り入れ、鍼灸として「長野式治療」や「山元式新頭針療法(YNSA)」を取り入れたら、Kagayaオリジナル鍼灸スタイルとなります。

療育の中に鍼灸を取り入れて、新たな可能性を見つけられたらと思います。

Kagayaの鍼灸を楽しみにしてくれる人がいるので、頑張って国家試験を突破しないとです。

•••と国家試験より定期試験のほうが心配ですが。。

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