視覚
(第26回 問題26)
眼球について正しいのはどれか。
- 瞳孔括約筋の収縮で散瞳する。
- 毛様体小体は硝子体に付着する。
- 杆体細胞は黄斑に集中する。
- 眼房水は水晶体を栄養する。
- 水晶体、硝子体、角膜は透明な組織であり、血管を持たない
- 組織の栄養は眼房水によって行われる
- 瞳孔括約筋は虹彩上にある平滑筋で、瞳孔周囲を輪状に走行する
- 瞳孔括約筋が収縮すると縮瞳が生じる
- 毛様体小帯は毛様体の張力を水晶体に伝える支持線維で、水晶体に付着する
- 水晶体の厚みを変化させ、水晶体を毛様体に固定する役目を持つ
- 中心視力を有する黄斑には色を識別する錐体細胞が集積する
(第22回 問題30)
目について正しいのはどれか。
- 黄斑の中央部を視神経円盤という。
- 水晶体と虹彩の間の空間を前眼房という。
- 角膜と強膜の境界部にシュレム管がある。
- 網膜の色素上皮層は単層円柱上皮よりなる。
- 角膜と強膜の境界部にシュレム管(強膜静脈洞)があり、眼房水を眼静脈に吸収する
- 黄斑の中央は中心窩といわれ、物を注視するときに焦点の合うところである
- 水晶体と虹彩の間は後眼房で、角膜と虹彩の間を前眼房と呼ぶ
- 網膜の最外層は、単層立方上皮よりなる色素上皮細胞層がある
(第21回 問題43)
近くの物を見るときに形が変わらないのはどれか。
- 毛様体筋
- 虹彩
- 水溶体
- 角膜
- 角膜の形は変わらない
- 近くを見るとき毛様体筋が収縮し、毛様体小体が緩み瞳孔が小さくなり水晶体の厚みが増加する
- 瞳孔の大きさは虹彩によって調節されるため虹彩の面積は大きくなる
(第23回 問題36)
視覚の遠近調節に関与するのはどれか。
- 外眼筋
- 上直筋
- 瞳孔散大筋
- 毛様体筋
- 毛様体筋が収縮して毛様体小帯を弛緩させることによって水晶体の曲率を調整し、屈折力を増すことによって遠近を調節する
- 外眼筋が眼球の向きを変える筋肉の総称
- 瞳孔括約筋は瞳孔を調節する筋肉で交感神経の支配によって散瞳する
(第20回 問題41)
瞳孔の対光反射について誤っている記述はどれか。
- 受容器は視細胞である。
- 求心路は視神経である。
- 遠心路は運動神経である。
- 中枢は中脳にある。
- 光が目に入ると反射性に副交感神経の活動が高まり、瞳孔括約筋が収縮し、縮瞳が起こる(対光反射)
- 対光反射の受容器は視細胞、求心路は視神経、反射中枢は中脳である
(第22回 問題44)
光の刺激により縮瞳が起こる機序で正しいのはどれか。
- 毛様体筋の収縮
- 瞳孔括約筋の収縮
- 上斜筋の収縮
- 外側直筋の収縮
- 瞳孔の大きさは虹彩によって調整される
- 虹彩の中には虹彩を輪状に取り巻く瞳孔括約筋と虹彩を放射状に取り巻く瞳孔散大筋がある
- 交感神経で活動亢進によって瞳孔散大筋が収縮すると瞳孔が広がる
- 副交感神経の活動亢進によって瞳孔括約筋が収縮すると瞳孔が縮小する
聴覚
(第28回 問題26)
内耳の前庭でみられるのはどれか。
- ラセン器
- 蝸牛管
- 平衡班
- 膨大部稜
- 内耳の前庭には卵形嚢と球形嚢があり、平衡班はこれらの嚢の内部にある
- 平衡班は平衡砂(耳石)を持ち、垂直加速度を受容する
- 蝸牛管は内耳の蝸牛にある管
- 鼓膜で振動となった音の信号は鼓膜と耳小骨を介して蝸牛管に伝わる
- ラセン器は蝸牛管の内部にあり、振動を感知して音の受容を行う
- 膨大部稜は半規管にあり、回転加速度を受容する
(第21回 問題43)
聴覚について正しいのはどれか。
- 高い周波数の声ほど低く聞こえる。
- 耳小骨は音を鼓膜へ伝える。
- コルチ器官で受容される。
- 聴覚情報は外側膝状態を経由する。
- 耳小骨は音による鼓膜の振動を前庭窓に伝える
- 振動が前庭階を満たす外リンパ液を振動させ、最終的に聴覚受容器であるコルチ器官の有毛細胞で受容される
- 興奮は蝸牛神経に伝わり、視床の内側膝状体を経由して聴覚野に投射される
- 音の高さを決定するのは主に周波数であり、高い周波数の声ほど高く聞こえる
皮膚
(第27回 問題26)
皮膚について正しいのはどれか。
- 皮膚は多列円柱上皮でできている。
- 真皮は中胚葉に由来する。
- 毛幹は皮膚内部に埋まっている。
- エクリン感染は足底にはない。
- 真皮は支持組織に分類され、中胚葉に由来する
- 表皮は外胚葉由来
- 表皮は重層扁平上皮でできており、物理的刺激に強い特性を持つ
- 多列円柱上皮は気管などの呼吸器の上皮や卵管上皮でみられる
- 毛幹は毛のうち体表から表出している部分を指す
- 皮膚に埋没する部分は毛根である
- エクリン汗腺(小汗腺)は手掌や足底で発達する汗腺で体温調節に関わる
(第23回 問題26)
皮膚について正しいのはどれか。
- 自由神経終末は侵害刺激を受容する。
- 成人の右上肢は総面積の1/5を占める。
- パチニ小体は真皮乳頭に存在する。
- 表皮は有棘細胞の分裂によって増殖する。
- 自由神経終末:受容器を持たない神経線維の末端のことで構造的に髄鞘が消失している
- 全身の皮膚に幅広く分布しており、痛みなどの侵害刺激に加え、触覚や温度の刺激を受容する
- 成人の皮膚面積の概算には、熱傷面積の計測に用いられる手掌法が便利
- 手掌法によれば、成人の右上肢の皮膚面積は9%
- パチニ小体は卵形、同心状の薄層を持つ感覚受容器で、表皮下層や皮下組織に分布する
- 真皮乳頭に分布が密集するのはマイスナー小体の特徴
- 表皮は表層から角質層、透明層(手掌と足底のみ)顆粒層、有棘層、基底層におって構成される
- 表皮は基底層にある基底細胞の分裂によって増殖する
(第21回 問題30)
皮膚について正しい記述はどれか。
- 立毛筋は交感神経が支配する。
- ルフィ二小体は痛覚に関与する。
- メラノサイトは角質層に存在する。
- アポクリン汗腺は全身の皮膚に分布する。
- 交感神経の節後ニューロンは灰白交通枝を通って脊髄神経とともに末梢に達し、皮膚の汗腺、立毛体、血管に分布する
- ルフィ二小体は触圧覚に関与する
- メラノサイトは基底細胞層に存在する
- アポクリン汗腺は腋窩、乳輪や肛門周囲に分布する
痛覚
(第20回 問題44)
痛覚に関する記述で正しいのはどれか。
- 受容器は自由神経終末である。
- 関連通は皮膚の炎症で生じる。
- 鋭い痛みはC線維で伝えられる。
- 順応しやすい。
- 痛覚の受容器は自由神経終末
- 関連通は原因の内臓と同じ皮膚節に生じる
- Aδ線維は局在性の明確な鋭い痛みを伝える
- 痛覚は順応しにくい
(第25回 問題36)
痛覚について正しいのはどれか。
- 侵害受容器は特定の受容器構造をもつ。
- 表在性痛覚はⅡ群線維が伝える。
- 深部痛覚はⅣ群線維が伝える。
- ヒスタミンは内因性鎮痛物質である。
- 痛覚を起こす侵害受容器は高閾値侵害受容器とポリモーダル侵害受容器に分けられるが、いづれも特定の受容器構造がなく、神経線維が組織中にそのまま終わる自由神経終末である
- 表在性痛覚は皮膚痛覚であり、高閾値侵害受容器の情報が主にAδ線維(Ⅲ群線維に相当)よって伝えられる遅い痛みに分けられる
- 深部痛覚は主にⅣ群線維によって伝えられる
- ブラジキニン、セロトニン、ヒスタミン、カリウムイオンのように侵害受容器を刺激して痛みを生じさせる、あるいはプロスタグランジンのように侵害受容器を高めて発痛増強作用を示す物質を内因性発痛物質という