
こんにちは。
プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。
🌟「きらぼし」の名刺とチラシが完成しました!
出張施術業務開始届を提出してから1週間が経ちました。
でも、まだ仕事の依頼はひとつもありません。
当たり前といえば当たり前ですよね。まだ名刺も配っていないし、知り合いにしか「きらぼし」のことを話していません。
その知り合いが今すぐお客さんになってくれるとは限らないし、いきなり口コミが広がるわけでもありません。
棚からぼたもちのようにお客さまが来てくれる…そんな理想的な状態を目指すには、まずは「知ってもらう仕組み」を地道に整える必要があります。
ということで、営業の第一歩として名刺作りから始めました。
名刺がないと、出会った方に自分のサービスを説明する手段がありません。
名刺は単なる連絡先ではなく、「あなたは誰で、どんなことをしていて、どこにアクセスすればいいか」を簡潔に伝える自己紹介ツールです。
今回は、Canva(キャンバ)という無料で使えるデザインアプリを活用しました。
Canvaはテンプレートが豊富で、文字や写真を入れ替えるだけで、おしゃれで統一感のある名刺を簡単に作れます。
デザインセンスがなくても大丈夫。
テンプレートを活用すれば、色やフォントのバランスが整った状態からスタートできるので、迷うことなく進められました。
アイコンや素材も豊富で、自分らしさを出すのにも向いています。
「きらぼし」は訪問型サービスのため、名刺に住所は記載していません。
その代わり、LINE公式アカウントやホームページへのQRコードを掲載。最近はURLを打ち込んでアクセスする人は少ないので、スマホでサッと読み取れるQRコードは必須です。
しかも、QRコードもただの白黒ではなく、ロゴ入りのデザイン性のあるものにしました。
こちらのサイトでは、ロゴを中央に配置したり、カラーを変えたりして、オリジナルのQRコードを作ることができます。
裏面には、「どんなサービスをしているのか」「誰に向けたものなのか」を短くまとめ、詳細はQRコード先で見ていただくように構成。
名刺はシンプルに、でも受け取った人の記憶に残るよう意識して作成しました。
次のステップでは、より詳しいサービス案内としてチラシとリーフレットの制作に取り掛かりました。
そちらについては次章でご紹介します。
🌟名刺のデザインにもこだわりました


こちらが今回作成した「きらぼし」の名刺です。表面は落ち着いたデザインで、資格と名前を明示しつつ、信頼感を持っていただけるような構成に。
裏面には簡潔なサービス紹介を入れています。
訪問型ケアサービスという特性上、拠点住所はあえて記載していません。
代わりに、連絡手段としてLINE公式アカウントとホームページへのQRコードを掲載しています。
理由はシンプルです。
「ただURLを載せても、見てくれる人は少ない」とKagaya自身が感じていたからです。
実際、自分が誰かの名刺を受け取ったとき、わざわざURLを打ち込んで検索することは少ないですし、興味がなければスルーしてしまうのが現実。
そこで、視覚的にわかりやすく、スマホでその場でアクセスしてもらえるように、QRコードを活用することにしました。
さらに、QRコードにも“デザイン性”を持たせたいという思いがあり、ロゴ入りでカラー調整ができるサービスを探しました。
見つけたのが、QRコードデザイン作成サイトです。
このサイトでは、QRコードの中央にロゴを入れたり、カラーリングを変えたり、角丸や枠付きなどのスタイルを自由に選べます。
ありきたりな白黒コードとは一線を画す「ブランド感」を出すことができ、とても気に入りました。
こういったちょっとした工夫が、名刺を受け取った方の印象に残りやすくなりますし、なにより自分自身のモチベーションにもつながります。
「見せたくなる名刺」「持っていたくなる名刺」を目指して、細部まで考えました。
裏面のデザインでは、介護事業所っぽく見えすぎないよう、やさしい色味とシンプルなイラストを選択し、「誰のために、どんなケアをしているのか」を短いフレーズで伝えるよう意識しました。
名刺は営業ツールの中でも最も身近でありながら、第一印象を左右する大事なアイテムです。
丁寧に、でも過剰にならないように──そんなバランスを大切にしながら、きらぼしらしい一枚が完成しました。
この名刺を使って、少しずつでもご縁が広がっていくことを願っています。
🌟広告用チラシのデザインと法律の壁
訪問ケアサービス「きらぼし」を始めるにあたり、次に取りかかったのがチラシづくりです。
名刺では伝えきれない情報を補うためにも、チラシやリーフレットは重要な営業ツール。
ですが、国家資格を有する施術者として、広告には気をつけなければならない点が多くあります。
国家資格(はり師・きゅう師・看護師)は、国が認めた公的資格であり、法的な広告制限が存在します。
とくにあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師に適用されるのが「あはき法による広告規制」です。
例えば、「どんな症状にも効く」「治ります」「即効性があります」といった効果を保証するような表現はNG。
これらは「誇大広告」とみなされ、指導や行政処分の対象になる可能性があります。
街で見かける整体やエステのチラシには、医療っぽい表現や「改善率○%」などの表記も見られますが、それを鍼灸師が真似してしまうと法律違反になることも。
国家資格者である以上、広告内容には慎重さが求められるのです。
この点が気になったため、思い切って保健所にチラシの下書きを持参して相談してみました。
とはいえ、事前に電話をしてから訪問するのが正解。
担当者が不在で確認できない場合もあります。
結果としては、「以前は内容確認も行っていたが、現在は業務量の都合で個別確認は対応していない」とのことでした。
ただし、保険適応外の自由診療であっても、広告規制は適用されるという点は明確に伝えられました。
また、看護師としての表現には「医療広告ガイドライン」が関わります。
診療行為と誤認されるような表現(例:「治療」「診察」など)や、資格のない者が医療を行っているように見える表現は、避けなければなりません。
個人で立ち上げた訪問看護ステーションならまだしも、看護師個人がチラシを使って営業する例は多くありません。
そのため、どこまでOKで、どこからNGなのかが非常にあいまいで、悩ましい部分もあります。
ただ、保健所の対応から読み取れたのは「明らかに誇大でなければ、あとは注意されてから修正すればいい」という空気感。
慎重に越したことはありませんが、完璧を目指しすぎて行動できなくなるよりは、まずは出してみて改善していく方が現実的だと感じました。

こちらは、ChatGPTと一緒に作成したチラシの下書きです。
保険適応外なら料金の記載も可能というアドバイスをもらいましたが、少し不安があったので今回は掲載を見送りました。

「ChatGPT」だけでは不安だったので、Genspark や Gemini などのAIツールにも相談しながら、表現の修正を重ねていきました。
また、「看護師と鍼灸師では提供できるサービス内容が異なるため、それぞれの資格を明記した方がよい」とのアドバイスもあったため、チラシ内に国家資格の名称をしっかり記載しました。
ちなみに、実際のところ看護師も鍼灸師もスタッフはKagaya一人なのですが、それでも「安心感を持っていただく」ためには大切な工夫だと思っています。
🌟リーフレットのデザインは柔軟に進化中


名刺・チラシに続いて取りかかったのが、三つ折りタイプのリーフレットです。
名刺よりも詳しく、チラシよりもコンパクトに──そんな絶妙なバランスを目指して作成しました。
初期の下書きでは、「ナースケア」と「シェアサロンでの施術」についても記載していました。
ただ、現実的には訪問でできることが大半であること、そしてシェアサロン側の環境が必ずしもリラックスできる空間とは限らないことに気づき、掲載内容を見直すことにしました。

そこで最新版では、ケアの種類や提供可能なサービス内容、対象者を具体的に記載する構成に変更。
あまり文字数を増やしすぎないよう気をつけつつ、「このサービスは自分に関係ありそう」と感じてもらえるような書き方に工夫しました。
また、AIツールを使ってチェックを重ねるなかで、「サポート内容に資格の有無を明示した方が信頼性が増す」といった指摘もありました。
ただ、提供する内容の中には資格がなくても行える範囲の支援も含まれており、あえて全てを資格にひもづけて表現すると、逆に誤解を招きそうだと判断。
最終的には、「国家資格者が行うケア」であることは冒頭で明示しつつ、個々のサポート内容に対して無理に資格名を紐づけるのはやめました。
そのあたりは実際の問い合わせや面談の中で丁寧に伝えていく方が、誤解がないと感じたからです。
このリーフレットは、病院・市役所・福祉施設などに置いてもらう想定で作成しています。
そのため、過剰に華やかになりすぎず、でも堅すぎない。
信頼と親しみのちょうど中間になるようなデザインを心がけました。
ありがたいことに、デザインにはまたしてもAIたち(ChatGPT/Gemini/Gensparkなど)にサポートしてもらいました。プロのデザイナーに頼めばもちろん完成度は高いのですが、そのぶん費用も発生します。
今の「きらぼし」には、まずは自作でできることを最大限活かすスタイルが合っていると感じています。
完成後は、印刷会社でしっかりと仕上げてもらい、実際に手に取ったときの印象もとても良いものになりました。
その印刷については、次章で詳しくご紹介します。
🌟印刷会社に依頼して、品質とスピードに驚きました
名刺・チラシ・リーフレットがデザインとして完成したら、次に考えるのは「どう印刷するか?」という点です。
もちろん、Canvaでもそのまま印刷発注は可能です。
とても便利なオールインワンツールなので、デザインから印刷まで一括でお願いしたい方にはおすすめの選択肢だと思います。
でも、今回は「少しでもコストを抑えて、でも品質は保ちたい」という気持ちがあったため、他の印刷会社も比較検討しました。
いろいろと調べた結果、スピードと価格のバランスが良さそうだったのが次の2社です。
両社とも業界では有名なネット印刷会社で、品質の良さと納品の早さで定評があります。
特に「プリントパック」は、注文のタイミング次第では最短で当日発送→翌日着という驚きのスピード対応も可能。
これから営業活動をスタートするには、すぐに手元に届くのは大きな強みです。
夜の21時ごろに名刺とチラシを注文したのですが、しばらくしてから印刷確認の電話がかかってきました。
夜遅くにも関わらず丁寧に対応してくださり、感謝と同時に「この時間まで働いているなんて、大丈夫なのかな…?」と少し心配にもなりました。
印刷会社に外注するメリットはたくさんありますが、なかでも大きいのがやはり「プロの仕上がり」です。
自宅のプリンターやコンビニ印刷でも、もちろん出力は可能ですが、紙質・色の鮮明さ・トンボの正確さなど、やはり業務用印刷にはかないません。
普通紙を使って自分で印刷すれば、たしかにコストも時間もかからず済みます。
でも、それが「プロとして渡せるクオリティか?」と考えたときに、やはり少しでも見た目に投資した方が、信頼感やブランド力につながるのではないかと判断しました。
とくにリーフレットやチラシは、病院・役所・施設などに置いていただく予定なので、ぱっと見たときの「紙の上質感」や「印刷の正確さ」が大切です。
印象で損をしないためにも、外注して正解だったと実感しています。
今後は、印刷部数や使用目的に応じて、用途別に印刷方法を使い分けていく予定です。
たとえば、
- 名刺や施設配布用リーフレット → プロの印刷会社で丁寧に仕上げ
- イベントや説明会用の資料 → 家庭用プリンターで即日印刷
というように、目的に応じた選択をしていくことで、コストとクオリティのバランスをとっていければと考えています。
次の章では、実際に届いた印刷物がどんな仕上がりだったのか、写真付きでご紹介します。
🌟完成印刷|仕上がりの美しさに感動
ついに、完成した名刺・チラシ・リーフレットが手元に届きました!今回は「プリントパック」の関東超特急便と、「ACCEA(アクセア)」という2社の印刷会社を利用し、比較検討する形で印刷をお願いしました。
プリントパックは、夜の注文でも受付時間に間に合えば翌日に到着するという超スピード対応。
実際、申し込んだ翌日には自宅に届き、「ほんとに来た!」と驚きと感動がありました。


実際に届いた印刷物を手に取って感じたのは、「やっぱり業務用印刷は違うな…」という仕上がりの質感です。
インクのノリ、発色、カットの精度、そしてなにより紙質の良さが一目瞭然。
自宅のプリンターで出力するのとはまったく別物で、プロが扱うツールとして「安心して配れる仕上がり」になっていました。
同じく依頼したACCEA(アクセア)も、注文から納品まで非常に早く、申し込む時間帯によっては当日出荷〜翌日着も可能です。
都市部では店舗受け取りもできるようで、急ぎのときには心強い存在だと感じました。


写真では伝わりづらいのですが、実物を見比べてみると、紙の質感や色味に微妙な違いがあります。
プリントパックはややしっとりとした高級感があり、アクセアは少し明るめの発色。
どちらも用途や好みによって使い分けることができそうです。
名刺やチラシ、リーフレットのような「第一印象を左右する紙モノ」は、自己投資のひとつ。多少コストがかかっても、見た目のクオリティで信頼感が変わってくるなら、それだけの価値はあるとあらためて実感しました。
今後も、配布先や目的に応じて印刷会社を使い分けながら、「きらぼし」のブランドイメージを丁寧に広げていけたらと思います。
🌟まとめ|営業活動という新しい一歩
名刺、チラシ、リーフレットの準備を経て、ようやく「営業活動」が本格的に始まります。
これまで看護師や鍼灸師として現場で働くことに専念していたKagayaにとって、「自分でサービスを届けるための営業をする」というのはまさに新しい挑戦。
正直に言えば、営業という言葉には少し抵抗もありました。
でも今は、それが単なる「売り込み」ではなく、「必要としている人とつながるための行動」なのだと実感しています。
「きらぼし」という屋号には、暗闇の中でも小さく光る星のように、誰かの暮らしにそっと寄り添う存在でありたいという願いが込められています。
その想いを届けるための手段として、名刺もチラシも、そしてリーフレットも、どれも欠かせないツールです。
今回は、ChatGPTをはじめとしたAIの力を借りながら、限られた予算の中でもできるだけ丁寧に準備を進めてきました。
プロのデザイナーに外注する余裕はなくても、自分の言葉で、自分の想いでつくる資料だからこそ伝わることがある──そう信じて形にしてきました。
この営業ツールを手に、これからは地元の市役所や病院、地域包括支援センター、福祉事務所などを訪ねて回る予定です。
飛び込みでのご挨拶、郵送での案内、イベントでの配布など、いろんな方法を試しながら、「知ってもらうきっかけ」を増やしていきます。
最初からうまくいくとは思っていません。
でも、1人でも「そのサービス、必要だったんです」と言ってくれる方と出会えたら、それだけで意味があると思っています。
「きらぼし」は、ようやくスタートラインに立ちました。
これからも、小さな一歩を積み重ねながら、「安心して相談できる場所」として、地域に根を張っていきたいと思います。
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