看護師と鍼灸師の国家試験科目は出題範囲の程度は違えど、共通する科目もあります。
余裕がある看護学生・鍼灸学生は自分が受験しようとする国家試験問題以外の他の医療系資格の問題を解いてみると面白いかもしれません‼
今回は国家試験突破の心構えについてまとめてみました。
国家試験の目的
試験には2種類あります。
入学試験や就職試験といった「落とすため」の試験、国家試験などの資格試験といった「知識を試す」試験があります。
看護師試験も鍼灸師試験も落とすのを目的とした試験ではありません。
試験問題の6割とれてさえいれば必ず合格するのです。
他人との戦いではなく自分との戦いです。
看護師の合格率は9割、鍼灸師の合格率は7~8割です。
看護師の方が試験問題簡単なの?と思われるかもしれませんが、カンタンではありません‼
数字マジックに引っかからないでください。
看護師の合格率が高いのは3年間で合格できる見込みのある学生しか受けさせない学校が多いからなのです(実際に今、看護師試験の問題を解いたとしても合格点に達していない自信があります)。
単位取得に関しては鍼灸学校も看護学校もそれほど変わりないですが、鍼灸学校の方が割と簡単に進級できる感じがあります。
どちらにしても、ノー勉で受かるようなカンタンな試験ではありません。
3年間しっかり計画的に勉強を進めていく必要があります。
今回は、65%(合格できる)くらいを目指したゆるい感じの勉強法をお伝えします!
国家試験受験の心構え
国家試験という関門を突破しないと資格はゲット!できません。
試験対策としてまず何が大切か?を考える必要があります。
Kagayaは看護師国家試験対策ノートの表紙にこんな言葉を書きました。
*孫氏の兵法
彼を知りて己を知れば百戦して危うからず
試験の出題科目や範囲を理解していて、自分の得意なとこ・苦手なとこがわかっていれば、何回も模試を受けても必ず合格点には達しています。
彼を知らずして己を知れば1勝1負す
試験の出題科目や範囲を理解しておらず、とりあえず自分の得意なとこ・苦手なとこがわかっていれば、運が良ければ合格するかもね。
彼を知らず己を知らざれば戦うごとに必ず危うし
試験の出題科目や範囲も自分の得意なとこ・苦手なとこもわかっていなければ、不合格確定だよ。
国家試験の合格を勝ち取るためには、まず出題傾向の情報収集をするところから始まります。
看護師と鍼灸師の国家試験範囲の科目共通点
*試験科目
看護師
- 人体と構造と機能
- 疾病の成り立ちと回復の促進
- 健康支援と社会保障制度
- 基礎看護学
- 成人看護学
- 老年看護学
- 小児看護学
- 母性看護学
- 精神看護学
- 在宅看護学論および看護の統合と実践
鍼灸師
- 医療概論
- はり、きゅう理論
- 衛生学
- 解剖学
- 生理学
- 臨床医学概論
- リハビリテーション医学
- 東洋医学概論
科目名は異なりますが、解剖学・生理学・病理学・保健医療論・公衆衛生学・関係法規・社会福祉など共通している部分があります。
なので、医療従事者でダブルライセンスを目指そうとしている方は、これらの単位は履修免除される可能性があります。
国家試験対策におススメの勉強方法
過去問は3回解く!
単位を取得するためには教科担当の先生が作成した課題に合格しないといけません。
教科担当の先生のテスト問題形式は記述式であったり、選択式であったりとまちまちです。
しかし、国家試験問題は4択もしくは5択のマークシートと決まっています。
国家試験問題の解き方にもコツがあります。
問題の出され方に慣れるためにも過去問を解くことは必須です。
過去10年分の過去問を解いていくと問題の出され方の傾向が見えてきます。
- 1週目は一通り問題を問いて問題の出され方を把握する
- 2週目は似ている問題を見つけていく
- 3回目は自分の苦手な部分、理解できていない部分を把握していく
3回問題を解きながら、上記の作業を行っていくと問題の解き方のコツがわかってきます。
間違っても丸暗記はダメです。
似た問題は出ても全く同じ問題が出ることはありません。
理解できていないところは解説作りを!
- 問題を正しい内容に訂正していく
- 間違えた問題はコピーしてノートに貼り付ける
- わからない言葉や内容は教科書や参考書を見て、解説をまとめていく
3回問題を解いて、3回とも正解している問題はしっかりと理解しているということです。
1回でも間違えた問題は理解が不十分または理解できていないということです。
理解できていないところを無くしていけば、それだけしっかりと点数が取れるということです。
自分に合った勉強法を見つけていく!
理解できていないところの勉強方法は問題集を使ったりアプリを使ったりと色々あります。
Kagayaはアナログ派なのでひたすら書いて覚えていく感じです。
効率の良い勉強方法は人それぞれです。
自分に合った勉強方法を見つけて一緒に国家試験を乗り越えましょう。
まとめ
看護師・鍼灸師の国家試験は6割取れれば合格できます。
過去問を解くだけでも6割は取れるはずです。
過去問で間違えたところはしっかり教科書や参考書で自分の中に落とし込んでください。
それでも、わからないところは学校の先生を捕まえて聞いてください。
皆さんを合格に導くために先生たちは一生懸命、理解できるまで丁寧に教えてくれるはずです。
以上、Kagayaが看護学生時代に行った国家試験対策の勉強方法です。
同じ勉強方法で鍼灸師の国家試験に臨む予定です。
ぜひ、心構えと勉強方法を参考にしていただけたらと思います。
参考書籍
看護学生のためのおススメ書籍
看護学生なら誰でも持っている1冊のバイブル‼
3年間勉強した内容がわかりやすくまとめられています。
1年生の時から購入してもいいかもしれません。
看護師国家試験過去問の本はいくつも出版されていますが、クエスチョンバンクはレビューブックと連動しているため、間違えた問題はレビューブックで効率よく振り返ることができます。
看護師国家試験対策の本はたくさんあります。
どれを購入しようか迷うところですが、教科書とこの2冊で十分合格ラインはいけると思います。
鍼灸学生のおススメ書籍
普段の授業の振り返りに良いです。
看護師の国家試験過去問の本はたくさんありますが、鍼灸師の過去問はこの1冊のみだと思います。
問題の解説もしっかりあるので使いやすいです。
鍼灸師のレビューブック的な本はなかなかないですが一応ありました。
レビューブックと違って上記2冊は小さくて薄いので持ち運びにすごくいいです。
看護師以外の国家試験過策本は本当に少ないですね。