看護師を辞めたくて色々挑戦しては結局辞められずにズルズルとしていた時に見つけた次の可能性、
それは鍼灸師です。
もう「看護師という狭い集団で働くのはイヤだ❗」「人に使われるのはイヤだ❗」ということで訪問看護のパートをしながら鍼灸学生になりました。
自分の中で割り切れないことがたくさんあり、ストレスがたまり体調不良続きでした。
ストレス軽減のため働き方改革をして学生になるのはいいのですが、独り身のKagayaにとって後ろ楯がなければ先立つものもない。。
…ということで使える社会資源がないか色々と調べてみて見つけました。
それは「専門実践教育訓練」という制度です。
今回は「専門実践教育訓練」についての解説から申請方法をまとめました。
教育訓練給付制度!とは
鍼灸専門学校に関わらず、どこの学校にも必ず学費と奨学金や給付金についてホームページに書かれています。
そこで見つけた「教育訓練給付制度」という単語。
調べてみると雇用保険を払ってる人は条件により国からお金が貰える制度だとのこと。
なんと素晴らしい~。
今まで人に使われて、がんばって払い続けた雇用保険のおかげで学費の足しにすることができるではないですか~。
教育訓練給付制度には
- 「一般教育訓練」
- 「専門実践教育訓練」
- 「特定一般教育訓練」
があります。
詳しくは厚生労働省ホームページまで
→教育訓練給付制度 厚生労働省
資格取得を目指したり、新たな勉強をしたいと思う方はこの制度を利用してみてはいかがでしょうか?
教育訓練給付制度を活用する場合の確認しておくべきことは?
自分が給付対象に当てはまるのか?
雇用保険に加入している方であれば、どのような雇用形態であれ、常勤・非常勤関係なく給付条件を満たしていれば対象になります。
ハローワークに問い合わせて確認すると丁寧に教えてくれます。
厚生労働省ホームページより
入学しようとしている学校が給付の対象校であるか?
教育訓練給付制度は厚生労働大臣の指定を受けている講座でなければ受給されません。
Kagayaの通っている鍼灸学校は、この給付の対象講座であるため給付金をもらうことができます。
だけど、Kagayaの卒業した看護学校は対象講座ではないので給付金は貰えません(まあ、たとえ対象講座であっても、当時のKagayaでは給付条件を満たしていないので、貰えることはできなかったですが。。)。
大抵、学校のホームページを見ると指定講座であるかどうか書いてあると思います。
学校に問い合わせてみるのもいいです。
厚生労働省のホームページにも、教育訓練講座検索システムがあります。
仕事を続けるのか学業に専念するのか?
鍼灸師資格の場合、対象校であれば「専門実践教育訓練」が使用できます。
学費補助として年間最大40万円の給付金が貰えます。
さらに失業状態で初めて専門実践教育訓練(通信制・夜間部を除く)を受ける場合、受講開始時に45歳未満などの条件を満たせば、別途で教育訓練支援給付金が、生活費補助として基本給の80%が貰えます。
Kagayaは日中働いて夜間学校に行くことを選択したのでこのこの給付金は貰えません。
学業に専念したい人はこの制度を利用してみるのもいいかもしれないです。
大学や専門学校に通うのはかなりのお金がかかります。
学生ローンや奨学金を借りるという手もありますが、折角がんばって働いて雇用保険を払ってるいるのだから、貰えるものはありがたく貰った方が良いのではないでしょうか?
専門実践教育訓練給付制度の申請
鍼灸の専門学校に行くための給付金手続きをしに2021年の12月にハローワークに行ってきました。
その日のうちに手続きができるかと思ったら、訓練前キャリアコンサルティングなるものを受けなければいけないらしい。。
結局、その日は手続きなど何もできずに、訓練前キャリアコンサルティングに必要な「ジョブ・カード」の用紙と専門実践教育訓練給付金の申請手続きパンフレットを頂いて帰りました。
申請をする時は早めの行動を‼️ということで給付金申請の手順の説明をしていきます。
ジョブカード作り
専門実践教育訓練給付金の申請手続きをするためには、まず訓練前キャリアコンサルティングというものを受けなくてはいけません。
受けるためには「ジョブ・カード」というものが必要になります。
ジョブカードとは、結局のところ履歴書と職務経歴書のことです。
あとは「なぜ、その資格を取りたいのか?」「取得後はどうしたいのか?」といった内容も書いていきます。
学歴と転職回数の多いKagayaは、何年に何をしたとこかを細かく覚えてないので、履歴書と職務経歴書はエクセルで作ってあります。
ジョブカードは手書きなので、それを見ながら書き写しました。
「今後も職歴は増えていくんだろうな~」と思いながらいつもエクセルに追加してます。
国からお金を貰うので事前審査みたいなのが必要なのだろう。。
こういうのは書き慣れているので、特に苦ではありませんでした。
慣れていない人は履歴書・職務経歴書の書き方を参考にすると良いです。
訓練前キャリアコンサルティングの予約
キャリアコンサルティングを受けるためには事前予約が必要です。
ネットか電話で予約することができます。
予約場所はどこでもいいですが、居住地の管轄ハローワークで予約した方が申請手続きがスムーズです。
受講の1ヶ月前までに申請手続きが必要ですので、それに合わせて予約します。特に4月開講の講座が多いため2月は予約がなかなか取れない状況です。
早めの予約が必要です。
Kagayaは1月の初め頃に受けに行きました。
キャリアコンサルティングではジョブカードを元にコンサルタントの方と面談をします。
そして、コンサルタントの方から「この人は給付金を受けとるに値します」と一筆書いてもらいます。
コンサルタントの方はどういう風に働きたいかという目的・目標を教えてくれます。Kagayaは転職回数が多いことがコンプレックスと思っていました。
だけど、これからフリーランスで働くのであれば転職回数が多い方が、それだけ色々な経験を積んでいることのアピールポイントだと教えていただきました。
「ああっ、これが弱点を強みに変えることか~」と目からウロコです。
事務的なめんどくさい面談だと思っていましたが、コンサルタントの方もやさしく話を聞いてくださり、色々教えてくれるので有意義な時間でありました。
そしてそのまま申請手続きの窓口へレッツゴーです。
専門実践教育訓練手続き
必要な持ち物
- 教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認表(ハローワークで配布)
- ジョブカード
- 個人番号確認書類(マイナンバーカードでok)
- 身分証明書(マイナンバーカードでok)
- 住所確認書類(マイナンバーカードでok)
- 写真2枚(マイナンバーカードでok)
- 通帳またキャッシュカード
*マイナンバーカード1枚あれば申請書とジョブカードと通帳だけでok‼️
運転免許書がない方はマイナンバーカードを作ることをオススメします(色々、ひも付けるのは怖いけど。。)。
訓練前キャリアコンサルティングが終了したら、専門実践教育訓練手続きの窓口にジョブカードと申請用紙を提出し順番に呼ばれます。
その日は雪が降っていて、雪なのに…、コロナなのに…、1月なのに…、結構人がいました。
とにかく早めの行動を‼️
Kagayaは小平市なので立川のハローワークで手続きしました。
必要なものを提出し申請手続きはスムーズに終わりました。
わからないことは質問すると丁寧に教えてくれます。
「教育訓練給付の受給資格者のしおり」と「教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格者証」を受け取って帰りました。
授業開始6ヶ月ごとに支給申請
そして入学してから早6ヶ月経過しました。
初めての給付金を受け取り申請に行ってきました。
申請期間は10月中と4月中です。
申請時期が来ると学校で申請に必要な書類を用意してくれます。
申請に必要な書類(学校が用意)
- 教育訓練給付金支給申請書
- 受講証明書
- 領収書
他に必要なもの
- 教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格者
- 印鑑
- マイナンバーカード
以上のものを持って、立川ハローワークにレッツゴーです。
1月の雇用保険コーナーとは違って、人はあまりいませんでした。
提出書類をファイルに挟んで職員に渡しました。
人がいないのに呼ばれるまでに20分程度待たされました。
今回は授業料の半分の40万円が支給されます。
しかし、年間最大40万なので次回の4月申請時には振り込まれませんと職員の方から説明を受けました。
「そうなんだ~、じゃあ4月は申請行かなくてもいいのか~」と思ったら、給付金を継続するためには申請は必要なのだそうです。
「結局、半年ごとのハローワーク通いはしないといけないのか~」と思いながら、次回の申請時に必要な書類をいただいて帰りました。
渡された書類
- 教育訓練給付金支給申請書
- 教育訓練経費等確認書
- 領収書(返却され次回の申請時に提出)
自治体によって違いますが、立川は1週間以内に指定した通帳に振り込まれました。
*申請期間が短いため、仕事や学校、自分のスケジュールを確認・調整しながら早めの行動が大事です。
まとめ
こういう制度があることは黙っていれば誰も教えてくれません。自分で調べることが大切です。
時給2000円のパート看護師しながら鍼灸学生をしているKagayaですが、車のローンや住宅ローンの支払いなどで、とても、とても苦学生をしております。
雇用保険を払っていれば(条件あり)国から最大168万円が給付されるという、ありがた~い制度があります。
血反吐を吐きながら人に雇われ、社会保障にしがみついて払い続けたかいがありました。
以上、専門実践教育訓練についての解説から申請方法をまとめました。
それにしても、手続きが平日しかやってないなんて、土日休みの人はわざわざ有給とか取らないといけないのか?