
更年期は、病気ではありません。
医学的には、閉経を挟んだ前後の一定期間に起こる、身体の自然な変化の一部とされています。
けれど実際には「年齢のせいだから仕方ない」「みんな通る道だから我慢するしかない」そんな言葉で受け止められるほど、軽いものではないと感じている方が多いのも事実です。
急に汗が噴き出す。
理由もなく不安になる。
夜中に何度も目が覚める。
以前は気にならなかったことで、心も身体も揺さぶられる。
検査をしても「異常なし」。
それでも確かに、以前の自分とは違う感覚がある。
この違和感を、うまく言葉にできずに抱え込んでいる女性は少なくありません。
特に、これまで家庭や仕事、人間関係の中で、周囲に気を配り、責任を背負い、踏ん張り続けてきた女性ほど、この時期に身体と心の大きなゆらぎを感じやすくなります。
それは、弱くなったからでも、甘えているからでもありません。
長い年月、バランスを保ち続けてきた身体が「これまでと同じやり方では、もう支えきれない」と静かにサインを出している状態とも言えます。
更年期の不調は、よく「ホルモンの問題」と説明されます。
確かに、女性ホルモンの変動は大きな要因の一つです。
しかし、ホルモンの変化だけでは説明しきれない症状が多いのも、更年期の特徴です。
同じ年代でも、ほとんど不調を感じない方がいる一方で、日常生活に支障をきたすほどつらさを抱える方もいます。
この差を生む背景にあるのが、自律神経の疲労や、これまでの生活の積み重ねです。
忙しさや緊張、我慢を重ねながら過ごしてきた身体は、知らず知らずのうちに「休む力」を使いにくくなっています。
そこへホルモンの揺らぎが重なることで、自律神経のバランスが崩れ、不調として表に出てくるのです。
きらぼしでは、更年期の不調をホルモンだけの問題として捉えるのではなく、自律神経が長年頑張り続けてきた結果として現れる疲労という視点から丁寧にみていきます。
症状を無理に押さえ込むのではなく、なぜ今、この揺らぎが起きているのか?
身体が何を求めているのか?
その声に耳を傾けながら「これからの身体に合った整え方」を一緒に探していく。
それが、きらぼしの更年期ケアの出発点です。
🌟 こんなことでお困りはないですか?

更年期の不調は、とても個人的で、他人と比べにくいものです。
「このくらい、みんな我慢しているのかもしれない」
「病気じゃないなら、気にしすぎなのかもしれない」
そうやって自分のつらさを後回しにしてきた方ほど、
気づいたときには、心も身体も余裕を失っていることがあります。
- 急に汗が出る、ほてりを感じる
- 動悸や息苦しさがある
- 理由もなく不安になる
- 眠りが浅く、途中で目が覚める
- イライラしやすくなった
- 疲れが取れない
- 検査では異常がないと言われた
- 「様子を見ましょう」と言われ続けている
これらの症状は、一つひとつを見ると軽そうに感じられるかもしれません。
けれど実際には、「毎日少しずつ削られていくようなつらさ」として、生活の質を確実に下げていきます。
夜にしっかり眠れない。
日中も疲れが抜けない。
以前なら気にならなかったことで、不安や焦りが強くなる。
その結果、仕事のパフォーマンスが落ちたり、家族や周囲にきつく当たってしまったり、「こんな自分じゃなかったのに」と感じることも増えていきます。
病院で検査を受けても、「数値は問題ありません」「もう少し様子を見ましょう」
そう言われ続けると、つらさはあるのに、どこにも相談できないという状態に陥りがちです。
しかし、これらの症状は決して気のせいではありません。
多くの場合、自律神経が長期間にわたって緊張し続けているサインとして説明がつきます。
自律神経は、呼吸・心拍・体温調整・睡眠・消化・感情の安定など、生きていく上で欠かせない働きを無意識のうちに担っています。
ところが、忙しさや責任、我慢を重ねる生活が続くと、交感神経(緊張・活動の神経)が優位な状態から抜けにくくなります。
その結果、
休んでいるはずなのに回復しない。
リラックスしたいのに力が抜けない。
理由はわからないのに不安や動悸が出る。
こうした状態が積み重なり、更年期という身体の変化の時期に表面化してくるのです。
大切なのは「どこかが悪いのか」を探し続けることではありません。
今の身体が、どれだけ緊張を抱え、どれだけ休めていないのかに目を向けることです。
これらのサインに気づいた今は、身体が「もう少し丁寧に扱ってほしい」と伝えてきているタイミングなのかもしれません。
🌟 更年期障害とは

更年期障害とは、閉経を挟んだ前後の時期に起こるホルモンバランスの変化に伴い、心と身体の両面にさまざまな不調が現れる状態を指します。
医学的には、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が大きく揺らぎながら低下していく過程で、自律神経の調整が追いつかなくなることが背景にあると考えられています。
ただし、更年期=必ずつらい症状が出る、というわけではありません。
同じ年代、同じようなホルモン変化があっても、ほとんど不調を感じずに過ごせる方もいれば、日常生活に支障をきたすほどの不調を抱える方もいます。
この違いを生む要因は、ホルモン変化そのものの強さだけでは説明できません。
大きく影響しているのが、これまでの生活習慣やストレスの受け方、長年積み重ねてきた緊張が自律神経にどれほど負担をかけてきたかという点です。
仕事や家庭、対人関係の中で、「休むよりも頑張ること」を優先してきた生活。
疲れていても気を張り、多少の不調は我慢することが当たり前だった日々。
そうした積み重ねがあると、自律神経は常に交感神経(緊張・活動の神経)優位の状態になりやすく、切り替えて休む力が弱くなっていきます。
そこに更年期特有のホルモンの揺らぎが重なることで、今まで何とか保ってきたバランスが崩れ、動悸、ほてり、不安、不眠、疲労感などの症状として表に出てくるのです。
つまり更年期障害は、突然起こる「異常」ではなく、これまでの身体の使い方や無理の積み重ねが、調整を求めて現れてくる状態とも言えます。
更年期は、人生の中でも大きな節目の一つです。
役割や環境が変わりやすく、心身の負担のかかり方も自然と変化していきます。
その中で起こる不調は、「もう無理がきかなくなった」という終わりのサインではなく、これからの身体に合わせて整え直すための合図と捉えることができます。
更年期は、「これまで頑張ってきた身体が、調整を求めてくる時期」。
これから先の人生を、少しでも楽に、自分らしく過ごすために、身体の声に耳を傾け直す大切なタイミングでもあります。
🌟 よくある更年期の不調
更年期の不調は、人によって現れ方が大きく異なります。
ある人はほてりや発汗が強く出たり、ある人は不安感や不眠が中心だったりと、症状の組み合わせはさまざまです。
そのため「自分だけがおかしいのではないか」「この症状は更年期と関係あるのだろうか」と、不安になる方も少なくありません。
けれど、一見バラバラに見えるこれらの不調には、実は共通した身体の状態があります。
それが、身体が常に交感神経優位(緊張モード)になっていることです。
交感神経は、活動するとき、集中するとき、緊張が必要なときに働く神経です。
本来は、必要な場面でオンになり、休むときには副交感神経へ切り替わる仕組みになっています。
しかし、更年期前後では、ホルモンの揺らぎや長年のストレスの蓄積により、この切り替えがうまくいかなくなりやすくなります。
その結果、身体は休んでいるつもりでも、内側では緊張が抜けない状態が続いてしまうのです。
- ほてり・発汗
- 動悸・息苦しさ
- めまい・ふらつき
- 不安感・気分の落ち込み
- 頭痛・肩こり
- 胃腸の不調
- 慢性的な疲労感
例えば、ほてりや発汗は、体温調整を担う自律神経のバランスが乱れることで起こりやすくなります。
動悸や息苦しさも、交感神経が過剰に働くことで心拍や呼吸が落ち着かなくなる状態です。
また、不安感や気分の落ち込みは「心の問題」と捉えられがちですが、実際には自律神経の緊張が続くことで、脳が常に警戒モードになっている影響も大きいと考えられます。
頭痛や肩こり、胃腸の不調といった症状も、筋肉や内臓が無意識のうちに力を入れ続けていることで、血流や働きが滞りやすくなった結果として現れます。
そして、多くの方が感じる「慢性的な疲労感」。
これは、しっかり休んでいるはずなのに、身体が回復モードに切り替わっていないサインとも言えます。
このように、更年期の不調は、それぞれ独立した問題ではなく、自律神経の緊張が続いている状態から派生していることが多いという共通点があります。
だからこそ、症状を一つずつ抑え込むだけでは、なかなか楽にならないケースも少なくありません。
大切なのは、今の身体が「ずっと緊張したまま頑張り続けていないか」という視点で全体を見直すことです。
更年期の不調は、身体がこれからの人生に合わせて、休み方や力の抜き方を学び直そうとしているサイン。
そのことに気づくことが、ケアの第一歩になります。
🌟 更年期の不調と看護 × 鍼灸

きらぼしの更年期ケアの大きな特徴は、看護と鍼灸、両方の視点から身体をみることにあります。
更年期の不調は、一つの症状だけを切り取っても、本当の原因が見えにくいものです。
動悸、不眠、不安、疲労感。
それぞれに名前はついても、実際には生活全体の中で絡み合っています。
だからこそ、きらぼしでは「症状」だけを見るのではなく、その人がどんな生活を送り、どんな負荷の中で過ごしてきたのかという背景を大切にしています。
看護の視点では、睡眠の質や生活リズム、食事内容、仕事や家庭での役割、人間関係やストレス環境などを含めて、「なぜ今、この不調が出ているのか」を一緒に整理していきます。
例えば、
眠れていない原因は単に更年期だからなのか?
夜遅くまで気が張り続けている生活が影響しているのか?
疲れが取れない背景に、休めない環境や、無理を手放せない性格傾向が関係していないか?
こうした視点で全体を見ていくことで、「対処すべきポイント」が少しずつ明確になっていきます。
一方、鍼灸の視点では、言葉では説明しきれない身体の緊張や反応を、触れながら読み取っていきます。
更年期の不調を抱える方の多くは、無意識のうちに神経や筋肉に力が入り、呼吸も浅くなりがちです。
鍼灸では、過緊張している神経や筋肉にやさしくアプローチし、呼吸が深まりやすい状態へ導くことで、身体が自分で整おうとする力を引き出すことを目的とします。
無理に刺激を加えたり、症状を力で抑え込むような施術ではありません。
むしろ、これまで入りっぱなしだったスイッチを、少しずつ「オフに戻す」ような関わり方です。
看護で全体像を整理し、鍼灸で身体の緊張をほどく。
この両方が組み合わさることで、「どうしてつらいのか分からない」という不安が、少しずつ安心へと変わっていきます。
きらぼしが大切にしているのは、症状を一時的に消すことではありません。
ゆらいでも、また戻れる。
調子を崩しても、立て直せる。
そんな回復できる土台を身体に思い出してもらうことです。
更年期は、これまでのやり方を手放し、これからの身体に合った整え方へ移行する時期。
看護と鍼灸、その両方を使いながら、「ゆらぎを抱えたままでも、安心して日常を過ごせる状態」を一緒につくっていく。
それが、きらぼしの考える更年期ケアです。
🌟更年期ケアの治療目安
更年期の不調は、ある日突然あらわれたもののように感じられても、実際には長い時間をかけて積み重なってきた結果として現れることがほとんどです。
仕事や家庭、対人関係の中で、疲れていても休めなかった日々。
不調があっても後回しにしてきた時間。
そうした積み重ねが、更年期という身体の変化の時期に、形を変えて表に出てきます。
そのため、更年期の不調は1回の施術で完全に解決するものではありません。
これは「良くならない」という意味ではなく、身体がこれまでとは違うリズムで、少しずつ整い直していく過程が必要だということです。
きらぼしでは、約6か月間をひとつの目安として、身体の変化に合わせた段階的なケアを行っています。
【第1段階:導入・調整期|0〜2か月】
目安:1〜2週間に1回
この時期は、自律神経の緊張が強く、身体が休みにくい状態にあります。
施術では、過緊張をゆるめ、睡眠や呼吸が回復するきっかけをつくっていきます。
多くの方が最初に感じる変化は、症状が消えることではありません。
- 夜、少し深く眠れた気がする
- 朝のしんどさが、ほんの少し軽い
- 不安感が続く時間が短くなった
- 疲れが抜ける感覚を久しぶりに思い出した
【第2段階:安定化・回復期|2〜4か月】
目安:2〜3週間に1回
この段階では、「調子の良い日」と「揺れる日」の差が少しずつ小さくなっていきます。
不調が出ても、回復までの時間が短くなるのが特徴です。
【第3段階:定着・移行期|4〜6か月】
目安:月1回
整った状態を身体に定着させ、セルフケア中心の生活へ移行していきます。
この時期は「崩れにくさ」「立て直しやすさ」が育ってきます。
6か月以降は、体調や生活リズムに応じて、メンテナンスケアへ移行します。
更年期ケアでは、「良くなった」「悪くなった」と一喜一憂するよりも、揺れながらも、回復できる幅が広がっていくことが大切です。
きらぼしでは、回数券の購入や頻回な通院を、無理に勧めることはありません。
仕事や家庭の状況、体調の波、通える現実的なペースは人それぞれです。
その方の生活を大きく崩すことなく「これなら続けられる」と感じられるペースを、一緒に相談しながら決めていきます。
焦らず、比べず、今の自分の身体に合ったスピードで整えていく。
その過程を支えることが、きらぼしの更年期ケアの役割だと考えています。
🌟 相談について
「いきなり予約するほどではないけれど、少し話を聞いてほしい」
「これって鍼灸で相談していいことなのかわからない」
そんな段階の方のために、LINEでの相談窓口を設けています。
症状のこと、生活のこと、働き方のこと。
はっきり整理されていなくても構いません。
今感じている違和感を、そのまま言葉にしてもらって大丈夫です。

