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広告 きらぼし通信

障がい児の拘縮予防|「介助がつらい」と感じたときに見直す生活のポイントと訪問ケア

こんにちは。
プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。

最近、こんなふうに感じていませんか?

  • 前より抱き上げが重く感じる
  • オムツ交換のとき脚が突っ張ってやりづらい
  • 座らせてもすぐ崩れる
  • 夕方になると身体が固まりやすい
  • 呼吸が浅く、胸が動きにくそう

リハビリには通っている。
でもベッド上にいる時間のほうが圧倒的に長い。
「家で何を変えればいいの?」が分からないまま、毎日が過ぎていく。


「このまま固まっていったらどうしよう」
「いま何をしておけばいい?」

この記事では、障がい児家庭の生活の中で起こりやすい拘縮(こうしゅく)について、固まりやすいサイン原因の考え方家でできる“日常ケアの具体”きらぼしの訪問ケアで一緒に整理できることを、現場で使える形でまとめます。

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※いきなり依頼ではなく、まずは状況整理からでも大丈夫です

🌟 拘縮は「筋肉が硬い」だけの話ではありません

でも生活の現場では、拘縮はもっと手前から始まっていることが多いです。“関節そのもの”より、先に崩れるのは日常の条件なんだね。

  • 同じ姿勢で過ごす時間が長い
  • 座位保持やバギーでの角度が合っていない(合わなくなってきた)
  • 体幹がつぶれて呼吸が浅い
  • 反り返りや突っ張りが増えている
  • 夕方に緊張が強くなる

筋肉は、使われ方を覚えます。
縮んだままの時間が長いと、その形を“普通”として記憶します。
伸ばされ続けても同じです。

だから拘縮は、生活の中での姿勢・緊張・呼吸の履歴として積み重なっていきます。

🌟 拘縮は「突然完成」しません(=整えるチャンスが途中にある)

拘縮は、ある日いきなり起こるものではありません。
日々の生活の中で、少しずつ——

  • 同じ姿勢が続く
  • 筋緊張が抜けない(抜けにくい)
  • 呼吸が浅くなる
  • 体幹が固まりやすくなる

こうした積み重ねが「固まりやすい流れ」を作ります。
「今はまだ動くから大丈夫」と思える時期こそ、生活側の条件を整える余地が残っていることがあります。

🌟 拘縮とは(障がい児家庭で起こりやすい“生活の積み重ね”)

拘縮とは、関節や筋肉、腱、皮膚などの組織が硬くなり、関節の動きが制限されてしまう状態を指します。

障がい児家庭では、拘縮が「関節を動かさないから」だけでなく、生活の事情によって進みやすいことがあります。

  • 安全のために同じ姿勢が続きやすい(座位保持椅子・バギー・ベッド)
  • 介助の都合で“動かせる範囲”が限られやすい(抱え方/移乗の回数/家の動線)
  • 緊張が抜けにくい(感覚過敏/不安/環境の刺激)
  • 呼吸が浅くなりやすい(姿勢の崩れ/胸郭の動きの小ささ)

つまり拘縮は、「リハビリをしているかどうか」だけで決まるものではなく、生活の中の姿勢・緊張・呼吸が重なって進みやすくなることがあります。

🌟 保護者が気づきやすい「固まりやすいサイン」(=生活が詰まってきた合図)

拘縮は、はっきりした痛みやトラブルの前に、「介助のしにくさ」「姿勢の崩れ」「呼吸の浅さ」としてサインが出ることが多いです。

  • オムツ交換や更衣で、脚・腕が突っ張ってやりづらい
  • 座位や寝姿勢を整えても、すぐ崩れて戻る
  • 体位変換で力が入り、こわばってしまう
  • 片側に倒れやすい/左右差が目立ってきた
  • 反り返りが増えた、抱えると抜けない
  • 呼吸が浅い/胸やお腹が動きにくそう
  • 夕方〜夜に固まりやすく、介助が一気に重くなる
  • 「情報だけ増えて、何から手をつけるか分からない」で疲れる

ここで大事なのは、サインが出ている段階は「まだ調整できる余地」が残っていることが多いという点です。

🌟 よくある誤解(保護者の負担を増やさないために)

拘縮の話は、保護者ほど「自分が足りないのでは」と背負いやすいテーマです。
けれど、誤解をほどくことで、選べる工夫が増えます。

  • 「毎日ストレッチしないといけない」
    → 回数よりも、生活の中で同じ姿勢・同じ緊張が続く時間を減らす工夫が助けになることがあります
  • 「リハビリしているから安心」
    → リハビリは大切ですが、生活の時間のほうが長いので、日常側の微調整が鍵になることもあります
  • 「痛がってないから大丈夫」
    → 痛みがなくても、無意識のブレーキ(筋緊張)で関節の“遊び”が少なくなっていることがあります
  • 「固まるのは仕方ない」
    → 背景はあっても、介助を楽にする工夫固まりにくい環境を作れる余地が残ることがあります
  • 「一度進んだら終わり」
    → 状態によって難しさはありますが、苦痛や介助負担を減らす方向は検討できます

拘縮予防は、保護者が頑張り続ける競争ではありません。
家庭で続けられる形に整えることが最優先です。

🌟 夕方に固まりやすい理由(疲れ・刺激・姿勢が重なる時間帯)

夕方から夜にかけて固まりやすい、という相談はとても多いです。

この時間帯は、

  • 日中の刺激(音・光・予定・人)が蓄積している
  • 疲労で体幹が保てず、姿勢が崩れやすい
  • 呼吸が浅くなり、胸郭が広がりにくい
  • 崩れた姿勢のまま“戻す余力”が残っていない

という状態が重なりやすくなります。
ここで無理に関節を動かそうとすると、身体は防御反応でさらに力を入れることがあります。
「ストレッチしているのに硬くなる」と感じるとき、背景にこの流れがあるケースもあります。

🌟 家でできる拘縮予防の工夫(保護者の負担が増えない形で)

ここは大事なところなので、最初に結論を置きます。

拘縮予防は「特別な運動を増やす」より、生活の中に“ちいさな変化”を散らすほうが続きやすいことが多いです。

そしてもう一つ。
“動かす”より先に、“動きやすい条件”を整えると、介助そのものが軽くなる方向に向かうことがあります。

① 姿勢を「1つに固定しない」(同じ形を続けない)

同じ姿勢が続くと、特定の筋肉が縮んだまま/伸ばされたままになりやすいです。
できる範囲で、寝る・座る・横向き・少し傾けるなど、姿勢のバリエーションを作ります。

家庭でやりやすい“微調整”例

  • 座位の角度を5〜10度変える(背もたれ/骨盤の位置/足台)
  • 頭が落ちるなら、背中側だけで支えず胸郭がつぶれない支え方を検討する
  • 寝姿勢は「仰向け一択」になりやすいなら、短時間だけでも横向き(側臥位)を挟む
  • 足が内に入りやすいなら、膝〜股関節がねじれない置き方を探す(クッションで“ねじれ”を減らす)
  • 反り返りが強い日は、まず胸とお腹が動く姿勢を作ってから介助に入る

ポイントは、「正解の姿勢を当てる」ではなく、「同じ形が続かないようにする」こと。これだけで“固まりやすさ”の流れが変わることがあります。

② 介助の“回数”は増やさない(やり方だけ変える)

拘縮予防のために介助回数を増やすのは現実的ではありません。
回数ではなく、抱え方・支える位置・声かけのタイミングを少し変えるだけで、力みが減ることがあります。

保護者が困りやすいのは、ここです。
「やろうとしてるのに、身体が抵抗してくる」。このとき、子どもの身体は“わざと”じゃなく、防御反応として固まりやすくなっています。

介助がしんどい場面ほど効きやすい“見直しポイント”

  • オムツ交換:脚を“開かせる”より先に、骨盤がねじれないように支える(体幹が落ち着くと脚が動きやすいことがあります)
  • 移乗:持ち上げる前に、呼吸が入る姿勢を数秒作る(急な持ち上げは力みが入りやすい)
  • 更衣:関節を引っ張らず、支点(肩甲骨/骨盤)側を先に整えてから袖を通す
  • 入浴前後:疲れ切った時間帯は固まりやすいので、順番(先に休む→短く入る等)を見直す余地がある
  • 声かけ:「今から動かすよ」を一定の合図で(見通しが立つと緊張が下がることがあります)

“やり方”の調整は、保護者の負担を増やさずにできるのが強みです。
介助は増やさない。抵抗が減る方向に整える。これが日常ケアの現実解になりやすいです。

③ 呼吸が浅いときは「関節」より先に“胸郭と体幹”

呼吸が浅いと、体幹が固まりやすく、姿勢が崩れやすくなります。
いきなり関節を動かすより、胸やお腹が動きやすい姿勢を作るだけでも、こわばりが減ることがあります。

家庭でのコツは、「深呼吸させる」ではなく、「呼吸が入りやすい形を先に作る」ことです。

  • 胸郭がつぶれているときは、背中を強く伸ばすより支える位置を変える
  • あごが上がっているときは、首を押さえず体幹の角度を変える
  • 反り返りが強いときは、関節を抑え込まず安心できる支持面を増やす

呼吸が入ってくると、力みがほどけやすくなり、介助が進めやすくなることがあります。
結果として、拘縮予防の土台にもつながります。

④ 「夕方〜夜」に固まりやすいなら、日中の消耗と刺激を見直す

夕方〜夜にこわばりが強くなるとき、単に“疲れている”だけでなく、刺激の多さ・姿勢の崩れ・呼吸の浅さが重なっていることがあります。
夜だけ対処するより、日中の環境や休ませ方のほうが助けになる場合もあります。

たとえば、こんな見直しが現実的です。

  • 夕方に固まる日は、予定を詰めすぎていないか(移動・療育・人の出入り)
  • 帰宅後〜入浴前に、休む姿勢が作れているか(座位の崩れっぱなしになっていないか)
  • 音・光・室温など刺激が強い環境になっていないか
  • 疲れ切る前に、短い“姿勢リセット”が挟めるか

(※ご家庭ごとに条件が違うため、一般論だけで決めきれません。実際の状況を見ながら整理することが大切です)

🌟 「やることが多すぎる」問題を解く:優先順位のつけ方

保護者が本当に困るのは、拘縮そのものより、“毎日が回るようにするだけで手いっぱい”なことが多いです。

だから優先順位は、こう組むと現実的です。

優先順位の基本(家庭版)

  • ① いちばん困る場面を1つ決める(例:オムツ交換、移乗、入浴、夕方のこわばり)
  • ② “動かす”より先に“条件”を整える(姿勢・支え方・呼吸が入りやすい形)
  • ③ 変えるのは1つだけ(クッション1個、角度5度、声かけの合図1つ…)
  • ④ 3日〜1週間で合う/合わないを判定(合わなければ戻してOK)

「全部やる」じゃなくて、“一番しんどいところだけ軽くする”。これが結果として、拘縮予防にもつながりやすい道です。

🌟 きらぼしの視点(看護×鍼灸で“生活の中の原因”を一緒にほどく)

きらぼしの拘縮予防は、「関節を柔らかくする」だけを目的にしません。

拘縮が進みやすい背景には、生活の中で同じ姿勢・同じ緊張が続いてしまう理由があります。
保護者が頑張っているからこそ生活は回っている。
だからこそ、無理を増やす提案はしません。

看護の視点では、生活の流れを整理します。

  • 1日の中で、どの姿勢が長い?(バギー/座位保持/ベッド)
  • 介助で力が入るのはどの場面?(移乗/更衣/オムツ交換/入浴)
  • 夕方〜夜に困りごとが増える?(こわばり/呼吸/睡眠)
  • 環境刺激が多い?(音・光・温度・人の出入り)

鍼灸の視点では、筋肉や関節だけでなく、神経の興奮(力みやすさ)に注目します。
身体が「力を抜いても大丈夫」と感じられる状態が増えると、日常の介助が少し楽になる方向へ向かうことがあります。

🌟 きらぼしに依頼するメリット(保護者の“手”と“頭”が増える)

保護者がいちばんつらいのは、「毎日やっているのに、どこが正解か分からない」状態です。
きらぼしは、施術だけで終わらせず、家の中で起きている“固まりやすい条件”を整理して、負担が増えない形に組み立て直すことを大切にします。

  • 家の中で困っている場面を“そのまま”見られる:ベッド周り、バギー、座位保持、入浴前後…現場で整えられます
  • 介助の回数は増やさず、やり方を調整:抱え方/支える位置/順番/声かけを“その場で”一緒に試せます
  • 呼吸・体幹・緊張のつながりを整理:関節だけに焦点を当てず、固まりやすい流れ全体を見直します
  • 持ち帰るのは“ミニ宿題1つだけ”:やることを増やしません。続く形に絞ります
  • 保護者の「判断疲れ」を減らす:情報の海で溺れないように、優先順位を一緒に作ります

拘縮予防は、“正しいストレッチ”探しになりがちです。
でも生活の現場では、「介助が軽くなる条件」「固まりにくい条件」を作るほうが、続きやすいことが多いです。

🌟 訪問ケアで一緒にできること(依頼前に知っておきたい“具体”)

きらぼしの訪問ケアでは、保護者が「これなら家で続けられる」と思える形に落とすことを大切にしています。

  • 固まりやすい場面の特定:どの姿勢/どの介助/どの時間帯で「力み」が増えるかを一緒に整理します
  • 介助の“やり方”の調整:回数を増やさず、抱え方・支える位置・声かけのタイミングを見直します
  • 姿勢の微調整:座位保持・バギー・寝姿勢の「ほんの少しの調整」で崩れにくくする工夫を検討します
  • 家の中の“介助動線”の調整:ベッド周り・バギー・座位保持の配置など、負担が減る工夫を検討します
  • 呼吸と体幹の整え方:胸郭が動きやすい姿勢づくり、こわばりやすいときの整え方を確認します
  • 鍼灸での緊張調整:無理に動かすのではなく、神経の興奮を落ち着かせる方向を支えます
  • 家庭で続く“ミニ宿題”:頑張りすぎない量で、1つだけ持ち帰れる工夫に絞ります

「ストレッチを増やしましょう」ではなく、生活の中で固まりやすい条件を減らすこと。
そして、保護者の負担が増えない形で、続けられる工夫を作ること。
そのために、訪問で一緒に整理します。

🌟 初回訪問の流れ(「何をされるの?」が見えると安心です)

  • ① ヒアリング:困りごと(介助・姿勢・呼吸・夕方夜の固まりやすさ)を短くてもOKで確認します
  • ② 生活の観察:普段の姿勢(座位・寝姿勢)や、介助で力が入りやすい場面を一緒に見ます
  • ③ 今日の優先順位を決める:「いま一番しんどいところ」から整える順番を決めます
  • ④ ケア(看護的調整+鍼灸):緊張が抜けやすい状態を支え、動かしやすさにつながる土台を整えます
  • ⑤ 持ち帰り(ミニ宿題1つ):家で無理なく続く形に、1つだけ工夫を決めます

大きなゴールを一気にやるのではなく、「生活が崩れない範囲で、続けられる形」に落とします。

🌟 鍼灸が入る意味(「柔らかくする」より“抜けやすい土台”)

鍼灸は「柔らかくする」ためだけのものではありません。
きらぼしでは、神経の興奮が高い状態(抜けきらない力み)に目を向け、力が抜けやすい土台づくりを支える目的で取り入れます。

力が抜けると、姿勢が保ちやすくなったり、呼吸が入りやすくなったり、介助が軽くなる方向へ向かうことがあります。
すべてのケースで同じ変化が出るわけではありませんが、生活の調整と組み合わせることで、選択肢が増えることがあります。

🌟 セルフチェック(当てはまるほど“整理すると楽になる”ことがあります)

  • 最近、介助のときに「前より重い/やりづらい」と感じる
  • 座位・寝姿勢を整えても、すぐ崩れる
  • 反り返りや突っ張りが増えた気がする
  • 夕方〜夜にこわばりが強く、眠りにも影響している
  • 呼吸が浅い/胸やお腹が動きにくそうに見える
  • 「何を優先して整えるべきか」が分からず、情報だけ増えて疲れている

当てはまる項目がいくつかあるときは、頑張りを増やすより先に、生活のどこで固まりやすい条件が生まれているかを整理すると、選べる工夫が増えることがあります。

🌟 相談という選択肢(LINEで“状況整理”から始められます)

「いきなり依頼するほどではないけれど、今の状態が気になる」
「拘縮予防って、何から手をつければいいの?」

そんな段階の方のために、きらぼしではLINEでの相談窓口を用意しています。
症状のこと、生活のこと、介助のしんどさのこと。
はっきり整理されていなくても構いません。

「最近ここが突っ張る」
「介助がしんどい」
「夕方から固まる」
——そのまま投げてください。
状況を一緒に整理し、家庭で続けやすい形に落とすための入り口として使ってもらえたらと思います。

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※強い痛み、急な変化、呼吸状態の不安定さなどがある場合は、まず主治医・療法士など医療機関の指示を優先してください。

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