
プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。
鍼灸師の資格を取得して、2025年4月から少しずつ活動を始めました。
知り合いに声をかけて治療をしたり、マルシェに参加したり。
決して派手ではありませんが、コツコツ続けた結果、鍼灸で20万円の売上を作ることができました。
そして先日、税務署へ行き、開業届を提出してきました。
🌟 鍼灸で20万円稼いで、税務署に開業届を出した話した話
開業届の書類は、「freee開業」を使って作成しました。
最近はマイナンバーカードがあればオンライン提出も可能になっていますが、Kagayaはログインに必要なパスワードをすっかり忘れてしまい、結局プリントアウトして税務署へ直接持参することにしました。
正直、税務署という場所には少し身構えていました。
「何か細かく聞かれるのではないか」「不備があったらどうしよう」そんな不安を抱えながら窓口に行ったのですが、実際のやり取りは驚くほどシンプルでした。
書類を提出し、控えに受付印を押してもらって終了。
質問もなく、注意事項の説明も特にありません。
拍子抜けするほど、あっさり。
このとき感じたのは、「開業すること自体は、本当に誰でもできる」という現実です。
書類さえ揃えれば、開業届はただのスタートライン。
でもその一方で、ここに落とし穴があるとも感じました。
開業できる=生活できる、ではありません。
むしろ本当の勝負は、開業届を出した「その後」から始まります。
どうやってお客様に知ってもらうのか?
どうやって継続して来てもらうのか?
どうやって赤字を減らし、生活を成り立たせるのか?
20万円売り上げたとはいえ、経費を引けば赤字。
それでも、机上の空論ではなく「実際にお金が動いた」という経験は、想像以上に大きな学びでした。
「開業はゴールではなく、ようやく入口に立っただけ」ということ。
華やかな成功談の裏にある、地味で静かなスタート。
それが、Kagayaのリアルな開業初期の姿です。
🌟 Kagayaの目標は、障がい(児)者のためのコミュニティ型複合施設
Kagayaが最終的に目指しているのは、障がい(児)者のためのコミュニティ型複合施設(鍼灸カフェ)です。
いわゆる「治療院」でも、「デイサービス」でもありません。
鍼灸やケアを軸にしながら、人が自然と集い、つながり、安心できる場所。
障がいのある本人だけでなく、
・家族
・きょうだい児
・支援者(企業を考える医療従事者)
みんなが少し肩の力を抜ける、そんな居場所を作りたいと考えています。
この想いの背景には、看護師として、そして鍼灸師として現場に立ってきた経験があります。
制度の枠の中では救いきれないこと。
「医療」でも「福祉」でもこぼれ落ちてしまうニーズ。
それらを何度も目の当たりにしてきました。
だからこそ、制度に依存しすぎない、でも制度と対立もしない、ゆるやかに橋渡しをする場所が必要だと感じています。
その実現のためには、情熱だけでは足りません。
仲間。
Kagayaのお客様(ファン)。
そして、現実的なお金の話。
助成金を活用するために創業計画書が必要となり、東大和市の個別創業相談に申し込みましたが、予約は1ヶ月以上待ち。
正直、すぐに予約が取れると思っていました。
「起業したい人って、こんなにいるんだ……」と思いました。
他にも創業支援施設はありますが、まずは市の相談を受けてみようと思い、そのまま待つことにしました。
🌟 経営を学ぶのは、想像以上におもしろい
経営の勉強を始めてみて、最初に感じたのは、「思っていたよりずっと面白い」ということでした。
医療や福祉の世界に長くいると、どうしても「技術」や「資格」がすべてだと思いがちです。
でも実際に事業として動かしてみると、必要なのはそれだけではありません。
お金の流れ。
時間の使い方。
人との距離感。
価値の伝え方。
これらは学校ではほとんど教えてもらえない分野です。
近代看護の母と呼ばれるフローレンス・ナイチンゲールも、実は優れた経営者であり、統計学者でした。
彼女は「ケア」だけでなく、「仕組み」を作った人です。
その視点を知ってから、Kagayaは強く思うようになりました。
看護師は、もっと起業していい。
診療報酬に縛られ、国の制度の中で「飼い慣らされている」構造。
雇われることが悪いわけではありません。
ただ、雇われる以外の選択肢を知らないまま年を重ねるのは、とてももったいない。
自分で稼ぐ経験をすると、世界の見え方が変わります。
愚痴が減り、視点が未来に向く。
経営は、数字の話であると同時に、人間理解の学問でもあると感じています。
🌟 なぜ拠点が必要で、シェアサロンを選んだのか
コミュニティ型複合施設という最終目標を見据えたとき、Kagayaは次第にある壁を感じるようになりました。
それは、訪問鍼灸だけでは、なかなか「広がり」が生まれにくいという現実です。
訪問は、一人ひとりと深く関われる反面、どうしても閉じた世界になりがちです。
紹介がなければ新規の出会いは生まれにくく、活動の様子も外からは見えにくい。
人が自然と集まるには、やはり「場」が必要だと感じました。
とはいえ、Kagayaは日中フルタイムで看護師として働いています。
鍼灸師として活動できるのは、主に夜間や限られた曜日のみ。
東京で治療院用の部屋を借りるとなると、どんなに条件を下げても家賃は4万円前後。
さらに光熱費、備品代、空室リスクを考えると、かなりの固定費になります。
この段階で大きな固定費を抱えるのは、明らかにリスクが高い。
そこで選んだのが、創業支援施設のシェアサロンを週1回利用するという選択でした。
シェアサロンであれば、
・家賃という重い固定費を持たずに済む
・「拠点がある人」として認識されやすい
・創業支援という文脈の中で活動できる
これらのメリットがあります。
ただし制度上の制約も多く、現時点では鍼灸を前面に出すことが難しいため、整体という形での提供を選びました。
これは妥協ではなく、戦略です。
まずは「人に来てもらう」「顔を覚えてもらう」「安心して話せる関係を作る」。
その土台を作ることが、次のステップにつながると考えています。
まずは運転資金を少しずつ作ることが目標です。
拠点はゴールではなく、あくまで流れを生むための装置。
そう捉えることで、身の丈に合った一歩を踏み出すことができます。
🌟 借金せず、小さく始めて、経営を実習する
正直に言えば、融資を受けて一気に形を作るという選択肢もありました。
計画書をしっかり書けば、創業融資が通る可能性もゼロではありません。
でも、Kagayaはあえてその道を選びませんでした。
なぜなら、今の自分には「この人に会いに行きたい」と言ってくれるファンが、まだ十分にいないと感じているからです。
ファンが育っていない状態で大きな箱を持てば、
・家賃を払うために無理な集客をする
・本来やりたかったケアから離れていく
・心と体が先に疲弊する
そうなる未来が、はっきりと想像できました。
だから今は、借金をせず、とにかく小さく始める。
このフェーズは「経営の実習期間」だと考えています。
集客がうまくいかなければ、なぜ来てもらえないのかを考える。
価格設定に違和感があれば、修正する。
続かなければ、やり方を変える。
学校では教えてくれないことを、実地で学ぶ期間です。
鍼灸で得た売上は、生活費ではなく、次の行動のための投資に回す。
20万円稼いだとはいえ、経費を引けば赤字。
でも、それでいい。
今は「黒字」にすることよりも、失敗できる余白を残すことの方が大切だと感じています。
小さく始めることは、逃げではありません。
未来を守るための、立派な戦略です。
🌟 Kagayaのビジネスプランと、これから
Kagayaのビジネスプランは、とてもシンプルです。
- なるべく融資(借金)はしない
- 小さく始めて、いつでも閉店できる状態にしておく
- 月2~4回利用してくれるファンを作る
- 将来的に、古民家を使ったコミュニティ型複合施設を作る
- 医療従事者のための起業支援を行う
一応、Kagayaも税務署的には「開業」しました。
まだまだ道半ば。
でも、この一歩一歩が、未来につながると信じています。
このブログでは、
成功も失敗も、迷いも含めて、正直に記録していきます。
同じように悩む誰かの、
小さな灯になれたらうれしいです。
🌟 Kagayaのビジネスプランと、これから
現時点でのKagayaのビジネスプランは、とてもシンプルです。
派手な売上目標も、急成長のストーリーもありません。
大切にしているのは、続けられるかどうか。
なるべく融資はしない。
固定費は最小限に抑える。
いつでも撤退できる余白を残す。
そして、月に2~4回で「また来たい」と思ってくれる人を増やす。
この積み重ねが、将来の土台になると信じています。
最終的には、古民家などを活用したコミュニティ型複合施設を作りたい。
そこでは、鍼灸や看護だけでなく、医療従事者が「働き方」を相談できる場所、起業に悩む人が一息つける場所も提供したいと考えています。
看護師や医療職は、もっと自由に働いていい。
もっと自分の価値を信じていい。
一応、Kagayaも税務署的には「開業」しました。
でも、これは完成ではありません。
ようやく、物語が動き出しただけ。
同じように立ち止まっている誰かにとって、この記録が小さな灯になればうれしいです。

