
こんにちは。
プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。
鍼灸を学び始めた頃からずっと感じていたことがあります。
「看護過程と、東洋医学の弁証論治って、すごく似ている」
看護では、患者さんの価値観や生活環境を含めて"人となり"を理解し、どんなケアがその人らしいかを考えます。
東洋医学も同じで、「症状があるからこのツボ」ではなく、「この人の今の状態にとって必要なケアは何か」を読み取っていくんです。
今では、自分自身の体調不良にも"看護×東洋医学"の視点でアプローチするようになりました。
今回は、その実践とともに、同じようなお悩みを抱える方へ向けて、セルフケアのヒントをご紹介します。
🩺 看護過程と弁証論治──実はとてもよく似ている
看護の現場で大切にされるのが、情報収集とアセスメント。
Kagayaが東洋医学を学び始めたとき、「これは看護とすごく似ている」と感じました。
たとえば、ある訪問先で──
「最近、夜中に何度も起きてしまって…頭がずっと重いんです」と話す方がいました。
看護の視点では、生活リズム・睡眠環境・服薬状況などを聞き取りながら、脳疲労やストレスの影響を疑います。
一方で東洋医学では、「舌が白くてむくんでいる」「耳の腎区がむくんでいる」などのサインから、“脾腎陽虚”の可能性を見立てました。
そこでご本人に合ったお灸のツボを選び、お腹や足の冷えを温めるケアをご提案。数日後、「ぐっすり眠れるようになった」とご報告をいただきました。
このように、看護と東洋医学はアプローチが違っても、「相手の声を聴き、観察し、考え、ケアを届ける」という根っこは同じなのだと、日々実感しています。
🌟 なぜ体がしんどいのか?──現代人の不調の背景
- 寝ても疲れがとれない
- 常に頭が重い
- 胃腸が弱くなってきた
- 生理前になると感情のコントロールが難しい
こうした不調は、単なる「年齢のせい」ではありません。
西洋医学的視点
慢性的なストレスは、自律神経のバランスを崩し、交感神経優位な状態を続かせてしまいます。
睡眠の質低下やホルモンバランスの乱れ、胃腸の働きの低下などが連鎖的に起こります。
東洋医学的視点
「気・血・水(き・けつ・すい)」の流れが滞ることで、心身にさまざまな影響が現れると考えます。
特に、"肝"と"脾"の働きが乱れることで、情緒の不安定や消化器の不調が起きやすくなります。
✅ セルフチェックリスト
次の項目に当てはまる方は、セルフケアを検討してみてください。
- □ 朝起きても疲れが抜けない
- □ 便秘または下痢を繰り返す
- □ PMS(月経前症候群)が重い
- □ 寝つきが悪く夜中に目覚める
- □ 不安感や焦燥感が強い
💡 Kagaya式セルフケアのすすめ
耳診(じしん)で見るサイン
耳の色・むくみ・シワ・カサつきなどから内臓の状態を反映して見ていきます。
舌診(ぜっしん)
舌の色、苔の厚さ、歯痕などから"気"や"血"の状態を読み解きます。
お灸(セルフケア用)
おすすめは「三陰交(さんいんこう)」「足三里(あしさんり)」への温灸。
身体の中からポカポカ温まり、冷えやストレスに効果的です。
生活アドバイス
- カフェインを午後以降は控える
- 冷たい飲み物を避け、常温・温かいものを
- 湯船に10分以上つかる習慣を
🛒 おすすめセルフケア商品
1. めぐリズム 蒸気でホットアイマスク
夜勤明けに目の疲れを感じたときに欠かせません。たった10分、目の奥がふわっと緩みます。
2. せんねん灸オフ 伊吹
煙が少なく初心者でも扱いやすいお灸。足の冷えやお腹の冷えに重宝しています。
3. アロマディフューザー&柑橘系精油
PMSやストレスが強い時、ベルガモットの香りで気分がふっと軽くなります。
🏠 Kagayaの訪問ケア/シェアサロン施術について
Kagayaは東京都小平市を中心に、訪問型の鍼灸+看護ケアを提供しています。
- 自宅でじっくりと症状を見立ててほしい方
- 医療的ケアが必要なお子さまへのサポート
- 外出が難しい方のためのセルフケア相談
また、小平市内のシェアサロンでは耳つぼ・舌診による対面セッションも行っております。
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🔍 参考文献
- 厚生労働省『令和4年 国民健康・栄養調査』
- Yamamoto, T. et al. (2017). "Effects of auricular acupuncture on autonomic nervous activity: A randomized controlled trial." Journal of Autonomic Nervous System Research.