
🌟鍼灸院の屋号がついに決定!名前に込めた想いとこれからの展望
こんにちは。
プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。
来年度の開業に向けて、少しずつ準備を進めています。
国家試験を控えながらの準備なので、時間も限られていますが、それでも少しずつ「事業としてのカタチ」を整えていくのは楽しくもあり、不安でもあります。
その中でも悩んでいたのが、「屋号(やごう)」です。
事業の看板となる大切な名前だからこそ、一度決めたら簡単には変えられません。
屋号は名刺、チラシ、ホームページ、口座名義、そしてなにより「自分自身の代名詞」となるものです。
日々の訪問看護や訪問鍼灸の移動時間中に、ふと「この名前どうだろう?」「この言葉にはどんな意味がある?」と繰り返し自問自答していました。
考えてはメモ、調べては消し、を何度も繰り返してきました。
そして、ようやく「これだ!」と思える屋号にたどり着きました。
実は「きらぼし」という言葉だけは、以前から決めていました。
きらぼし=煌めく星。
夜空にポツンと輝く小さな星のように、どんな状況にあっても、その人の中には必ず光がある。
その光を見つけ、一緒に育てていきたいという気持ちから名付けました。
でも、「きらぼし」だけでは何の事業かわかりにくい。
かといって、「障がい児(者)のためのトータルケアサポート~きらぼし~」のような長すぎる名前では、覚えてもらえません。
看板に書くにも、ロゴにするにもバランスが悪くなってしまいます。
もし訪問鍼灸だけで活動するなら、そもそも屋号をつけなくても個人名だけで十分成立します。
しかし、私Kagayaが提供したいのは、看護・鍼灸・療育の複合型サービス。
だからこそ、個人事業主としてあえて屋号を掲げ、サービスの内容を明確に伝える必要があると考えました。
そして最終的に決定したのが、
「プライマリ・ケアサポート きらぼし」
です。
初めて聞いた方は「プライマリ・ケアって何?」と思うかもしれません。
正直、Kagayaも最初は医療概論の授業で聞いたとき、「何だそれ?」と思いました(笑)。
でも、学びを深める中でこの言葉の意味と重みを知り、「自分が提供したいケアそのものだ」と感じるようになりました。
🌟プライマリ・ケアとは
「プライマリ・ケア」という言葉、聞きなれない方も多いかもしれません。
医療・看護・福祉の分野では非常に重要な概念であり、Kagayaのサービス方針にも深く関係しています。
1996年に米国国立科学アカデミー(National Academy of Sciences)が定義した「プライマリ・ケア」とは、次のようなものです。
患者の抱える問題の大部分に対応でき、継続的なパートナーシップを築き、
家族および地域という枠組みの中で責任を持って診療を行う臨床医によって提供される、
総合性とアクセスのしやすさを特徴とするヘルスケアサービス。
この定義を知ったとき、私は「これがKagayaの目指すスタイルそのものだ」と感じました。
Kagayaが提供したいのは、単なる鍼灸でも、看護でもなく、「その人の暮らし全体を見守るような包括的ケア」です。
たとえば障がいのあるお子さんとそのご家族に対して、症状だけを診るのではなく、生活や育児、将来に対する不安まで含めてサポートする。そのような姿勢が「プライマリ・ケア」なのです。
鍼灸師として、また看護師として、Kagayaは「その人の全体像に寄り添う」ことを大切にしています。
病気や障がいのあるなしに関係なく、その人らしく生きられるための土台を支える。
だからこそ、屋号にも「プライマリ・ケア」という言葉を入れました。
実は、この言葉を知ったのは医療概論の授業でした。
「プライマリ・ヘルス・ケア=アルマ・アタ宣言」と教わったとき、先生が「アル・プラ」と略して覚えると良いとアドバイスしてくれたのが印象的で、今でも忘れられません。
看護の国家試験の過去問でも、「アルマ・アタ宣言」に関する選択肢で何度もつまずいていました。
でも「アル・プラ」と覚えてから、すっと頭に入るようになり、そのおかげで正解できた問題もあります。
だからこそ、屋号を考えているときも、「アル・プラ」的な何か、しっくりくる言葉を探していたのだと思います。
「プライマリ・ヘルス・ケアきらぼし」にしようか?
そんな案も出ましたが、やや説明的すぎてしまうし、柔らかさに欠ける印象もあって見送りました。
結果として、「プライマリ・ケア」のほうが日本語でも伝わりやすく、地域に根差した活動にマッチすると思い、最終的に「プライマリ・ケアサポート きらぼし」に決定しました。
この言葉には、「利用者さんの暮らしと健康を支える伴走者でありたい」というKagayaい想いが込められています。
🌟プライマリ・ケアサポートになる過程
「プライマリ・ケアサポートきらぼし」という屋号ができあがるまでには、意外と長い道のりがありました。
最初に思いついたのは「プライマリ・ヘルス・ケアきらぼし」でした。
医療概論で習った「プライマリ・ヘルス・ケア=アルマ・アタ宣言」という知識が頭に残っていて、“公衆衛生的な視点”や“予防医学”を意識した言葉がしっくり来るように感じたからです。
でも、「プライマリ・ヘルス・ケア」という言葉は少し堅く、いかにも“保健所”や“行政”寄りな印象になってしまい、Kagayaが大切にしている“寄り添うケア”や“家庭的なあたたかさ”が薄れてしまうように感じました。
そこで「ヘルス(health)」という言葉を外して、「プライマリ・ケア」とシンプルに表現することにしました。
でも、これは単に「ヘルス」を取っただけではありません。
言葉選びに込めた想いと、私なりの意味づけがあるのです。
まず、「プライマリ(primary)」という言葉。
これは「第一の」「根本的な」という意味をもちますが、看護の現場でも使われる言葉です。
「プライマリーナース」や「プライマリーナーシング」は、入院時から退院まで責任を持って患者を受け持つ体制のことを指します。
つまり、「プライマリ」という言葉には「その人の人生に継続的に寄り添い、支える」というニュアンスが込められているのです。
では「プライマリ・在宅ケアきらぼし」や「プライマリ・ホームケアきらぼし」ではどうか?と考えたこともあります。
たしかに、訪問看護や訪問鍼灸の中心は“ご自宅でのケア”です。
でも、Kagayaが目指しているのは“家”という枠に限定された支援ではありません。
シェアサロンや地域交流の場など、多様な形で関わっていきたいのです。
それに、健康は本人と家族が守るものであって、Kagayaはその「支援者」でありたい。
だから「ケアを支援する存在=サポート」という言葉を入れました。
「ケアサポート」には、“医療職としての介入”よりも、“支え・伴走する”というあたたかなニュアンスがあります。
つまり、「プライマリ=その人の人生や健康をトータルに見る」、「ケアサポート=寄り添いながら支える」。
この2つの言葉を組み合わせて、「プライマリ・ケアサポートきらぼし」という屋号に決定しました。
この屋号には、「病名ではなく人を見る」「訪問場所ではなく関係性を見る」というKagayaの理念が込められています。
🌟ロゴ作成の依頼
開業準備を進めているとはいえ、国家試験にもまだ合格していないし、実際に事業としてスタートを切るのはもう少し先の話です。
それでも、どうしても「ロゴがほしい!」という気持ちが抑えきれず、思い切ってロゴ作成を依頼することにしました。
というのも、「プライマリ・ケアサポートきらぼし」という屋号が決まった瞬間に、その名前にふさわしい“顔”となるシンボルが欲しくなったのです。
当初は、自分で無料のデザインツール(Canvaなど)を使ってロゴを作ってみました。

フリー素材を切り貼りして15分ほどで仕上げたのですが…見ての通り、「えっ?これで本当に開業するの…?」というレベルの出来栄えです(笑)。
本格的なロゴ作成をプロに依頼しようと調べてみると、一般的なデザイン会社では10万円以上が相場だと知って驚愕。
開業前のパートナースにとって、10万円はなかなか出せる金額ではありません。
国家試験・教材費・保険加入など、他にも費用がかかるタイミングなので悩みました。
そこで利用したのが、スキルマーケットの「ココナラ」です。
ココナラでは、ロゴ制作を専門とするフリーランスのデザイナーさんが多数登録しており、5,000~10,000円前後で丁寧に対応してくれる方もたくさんいます。
しかも、著作権込み・商用利用OKで納品してくれる方も多く、開業準備中の私にとって理想的なサービスでした。

今回、ロゴを依頼したのはshinakohosokawaさん。
「きらぼし」という名前にちなんで、「夜空」「星」「ぬくもり」「家族」をイメージしたデザインをお願いしました。

Kagayaの家族の一員でもあるセキセイインコの親子をモチーフに、小さな命が寄り添うイラストで、やさしさと温かみがあふれるロゴに仕上げてくださいました。

「インコが3羽もいたら、まるで“インコ鍼灸院”になってしまうかも?」なんて冗談を言いながらも、2案作ってもらったロゴはどちらも素晴らしく、悩んだ末に両方購入しました。


納得がいくまで何度も修正に対応してくださり、約10,000円以内で大満足のロゴが完成しました。
このロゴは、今後の名刺、チラシ、ホームページ、事業用印鑑など、Kagayaブランドの象徴として幅広く活用していく予定です。
小さな事業であっても、「自分の想いをカタチにする」という意味では、ロゴの力は絶大。
スタート前に一歩、背中を押してくれる存在となりました。
🌟トップページ画像の依頼
ロゴの完成に気をよくして、ついでにホームページのトップページ用イラスト画像も作成依頼してみました。
ロゴが完成したことで、「きらぼし」という事業の“顔”は決まりました。
では、次に目を引くべきなのはどこか? それはやはり、ホームページのトップビジュアルです。
最初は、Canvaで作った即席の画像を使っていました。
我が家のセキセイインコ親子の写真を使って、愛情だけでつくったトップ画像……。

でも正直なところ、素人感が否めないビジュアルでした。
日常ブログであれば、それでもいいのかもしれません。
しかし、「プライマリ・ケアサポートきらぼし」は医療と福祉を融合した本格的な事業です。
しかも、障がい児(者)とそのご家族を支えるという繊細な分野を担うからこそ、第一印象を大切にしたいという気持ちが強まりました。
そこで、「ロゴと同じ世界観でイラストを描いてくれる方」を探そうと決意。
今回は、ココナラで見つけたイラストレーターのあじたま屋さんにお願いしました。
セキセイインコ親子を中心に、きらぼしのあたたかさと希望を表現した世界観を、優しいタッチのイラストで描いていただけたら…という曖昧な依頼にも関わらず、快く引き受けてくださいました。
正直、イラスト完成まで「どんな雰囲気になるのか全然わからない」という不安はありました。
でも、それもまた“創作”の楽しみでもあります。

そして、出来上がったのがこちらの画像です。
まさに、「寄り添い」や「癒し」を感じさせる優しい世界が描かれていて、はじめて見たとき、思わず「わあ…!」と声が出ました。
Kagaya自身が目指す事業の方向性や、鍼灸×看護のケアに込めた想いを、一枚の絵でここまで伝えられるのかと感動したのを覚えています。
自分の手でつくった即席画像ではどうしても限界があります。
それをプロの手で描いてもらうことで、“伝わる力”がまったく違うことを実感しました。
これからは、このイラストに合わせて、ホームページ全体のデザインも少しずつ整えていく予定です。
たとえば、ロゴの色味と合わせたボタン色、見出し、背景カラー、名刺デザインなど。
少しずつですが、事業としての統一感を持たせていけたらと思っています。
Kagayaのホームページは、まだまだ完成途中。
まるでサグラダ・ファミリアのように、手を加えながら成長していく“未完成の聖域”です(笑)。
でも、このイラストとロゴがあることで、「大切にしているものは何か」が誰にでも伝わる第一歩になったと感じています。