
🌟きらぼしロゴを使ってオリジナル商品を作ってみたきっかけ
こんにちは。
プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。
ある日、SNSで「リアルファブリック」というサービスを知りました。自分でデザインした画像やロゴを布にプリントしてくれる、という夢のようなサービスです。
しかも布の種類も豊富で、綿・リネン・ポリエステルなど、用途に応じて選べるのも魅力でした。
思わず「きらぼしのロゴを布にしたらかわいいんじゃない!?」と、妄想が膨らみました。
実際にプリントしてみると、想像以上の仕上がり。これはもう、何か作りたくなってしまいますよね。
Kagayaブランドは、ありがたいことに「仕立てがきれいで丁寧」とよく言われます。
普段から患者さんや利用者さんへのケア用品にしても、ちょっとした心遣いやデザインにこだわっているので、今回もその延長でオリジナルアイテムを作ってみようと考えました。
でも、商品を「売る」となると話は別です。
ネットでハンドメイド作品を検索してみると、実にたくさんの作品が並んでいます。
しかも価格帯も幅広くて、思っていたより高い!
きっと、クリエイターにとっては妥当な価格なんだと思います。
時間も手間も愛情も詰まっているし、材料費も馬鹿にならない。
でも、今は100円ショップでもある程度のクオリティのアイテムが手に入る時代。
だからこそ、仕立ての良さ+オリジナリティ+ストーリーが求められるのだと痛感しました。
特に、手提げカバンやポーチ、アクセサリー類は需要も高いけれど、供給も多い。
だからこそ「選ばれる理由」がないと厳しいのです。
となると必要なのは、商品の説明力=プレゼン力です。
正直、ここが一番のネックでした。
Kagayaは文章で魅力を伝えるのが得意ではありません。
売ることを目的にハンドメイドに挑戦しなかったのは、商品説明文を考えるのが面倒くさかったからなんです。
「こんなに可愛いのに、説明文がうまく書けない…」というジレンマ、ハンドメイド作家さんならわかってくれるかもしれません。
でも今回、Kagayaの目的は「販売」ではありません。
本業は鍼灸と看護。
「プライマリ・ケアサポートきらぼし」のサービスを受けてくださった方が、ちょっとした思い出や気分転換になるアイテムを手に取ってもらえたら嬉しいな、という気持ちです。
だから「売れなくてもOK」。
それも含めて、活動のひとつのネタになればいいと思っています。
商品を通じてKagayaやきらぼしの世界観に触れてくれたら、それだけで十分です。
これもひとつのファンづくりの戦略として、今回思い切ってネットショップにチャレンジしてみました。
🌟ハンドメイド商品の流通経路とネットショップ開設
ハンドメイド作品を「売る」となると、まず必要なのは“販売場所”の確保です。
昔なら、地域の雑貨店やイベント出店などの「実店舗」が主流でしたが、今はネットを活用することで誰でも簡単に自分のお店を持てる時代です。
Kagayaも最初は「おしゃれな雑貨屋さんの一角に置いてもらえたら素敵だな~」と妄想したこともありますが、本格的に店舗を持つつもりもないし、あくまで鍼灸治療がメイン。
そう考えたとき、「やっぱりネットショップが手軽かな」と思いました。
ネットショップには、大きく分けて2つのタイプがあります。
- フリマアプリやハンドメイドマーケットに出店(例:メルカリ、minne、Creemaなど)
- 自分でネットショップを開設(例:BASE、Square、カラーミーなど)
フリマアプリやマーケットは集客力もあり、すでに多くのユーザーがいるので、出品すれば見てもらえる可能性は高いです。
スマホ1つでサクッと出品できる手軽さも魅力ですね。
でも、その分手数料が高い!
例えばminneでは販売手数料が10.56%(2025年7月現在)。
メルカリでは10%。つまり1,000円で売れても、手元に残るのは約900円。
送料や材料費を考えると、利益はほんのわずかです。
Kagayaの場合、販売で大きく儲けたいわけではないけれど、「せっかく作ったものが手数料で消えるのはもったいないな~」という気持ちがありました。
それでたどり着いたのが、「自社ECサイト」です。
自社ECサイトとは、BASEやSquare、カラーミーショップのようなサービスを使って、自分のお店を作るスタイルです。
フリマアプリのような「モール」に出品するのではなく、自分のドメインやデザインで、ブランディングしながら販売できるのが特徴です。
登録してみたのは、以下の3つです。
どれも無料プランから始められるので、初心者にはありがたいですね。
もちろん、売れたときにはそれぞれに決済手数料などがかかりますが、フリマアプリと比べると比較的安め。
しかも、ブランドイメージや顧客対応も自分でコントロールできる点は大きなメリットです。
ちなみに、ネット販売を行う際には「特定商取引法に基づく表記」が必要で、ショップ運営者の住所や電話番号を記載しなければなりません。
セキュリティ面が気になるところですが、サービスによっては非公開対応や代替連絡先の表示も可能です。
このあたりの使い勝手も含めて、実際に3つのサービスを試してみました。
🌟BASEでネットショップを開設してみた感想
Kagayaが最初に試してみたのが「BASE(ベイス)」というネットショップ作成サービスです。
実際に使ってみて、「これが無料でここまでできるの!?」と驚くくらい、初期設定もデザイン変更もカンタンでした。
特に、テンプレートが豊富で、カラフルな世界観やシンプルな構成まで、選択肢が広いのが魅力です。
最初に表示されるキャッチコピー(キャッチフレーズ)は、なんとAI機能が自動で提案してくれました。
「看護師が作ったかわいいユニバーサルファッション~おしゃれなアイテムで生活を彩る~」という文章が出てきたときは、「あ、意外と良いな」と思って、すぐに保存しようと思ったのですが……
うっかりしていました。
その後、デザインを変更していく中で、最初のキャッチコピーが消えてしまい、復元できなくなってしまったんです。
AIが再度生成してくれたフレーズは、なぜか意味不明な文章ばかりで、「暮らしと愛の融合」だとか、「優しさの波動をまとう布」みたいな、ちょっとスピリチュアルな世界に突入してしまいました(笑)
それでも、試行錯誤しながら何度もデザインを調整していくうちに、自分らしいテイストが見えてきました。
画像やボタンの配置、カラーパターンなど、直感的に変更できるので、HTMLやCSSの知識がなくてもそれなりのページが作れるのは本当に助かります。
また、BASEの良いところは本人確認が初期登録時には不要な点です。
販売開始時には必要ですが、ショップ開設だけなら気軽に始められるのが大きなメリットです。
さらに、ネット販売で必要となる「特定商取引法に基づく表記」についても、BASEは非公開オプションがあります。
この機能を使えば、自分の住所や電話番号をネット上に公開せずに済み、代わりにBASE運営会社の情報が掲載される仕組み。
個人事業でやっているKagayaにとっては、この安心感はとても大きかったです。
なお、BASEでは以下のような機能も無料で使えます:
- 商品ページの簡易作成(写真+価格+説明)
- クーポン配布や送料無料設定
- スマホでも更新可能な管理画面
- Instagramとの連携やSNSボタン設置
商品登録も「画像をアップして、文章を書くだけ」という簡単さで、普段あまりネットに強くない人でも、手軽にスタートできると思います。
唯一の注意点としては、「デザインを変更するときは、気に入ったフレーズやカラーコードなどは必ずメモしておくこと!」です。
今回、うっかりキャッチコピーを失ってしまった経験から学びました……。
ということで、Kagaya的にはBASEは初心者にいちばんおすすめのネットショップ作成サービスだと思います。
🌟Squareでネットショップを作ってみた感想
次に試してみたのが、決済端末で有名な「Square(スクエア)」が提供するネットショップ作成サービスです。
Squareの印象をひとことで言うと、ビジネス向けでちょっと無骨。スタイリッシュというより、業務的というか、「見た目の可愛さ」や「世界観重視」な私にとっては少し硬派な印象を受けました。
BASEで作ったショップの雰囲気に似せようと努力したのですが、機能的にできることが限られていて、どうしても質素な印象になってしまいます。
画像サイズの調整やレイアウトの自由度もあまり高くなく、「あれ?こういう表示になっちゃうの?」ということもありました。
テンプレートの選択肢も少ないため、こだわり派の人にとっては少し物足りないかもしれません。
そんな中でも、キャッチフレーズだけは自分で頑張ろうと思っていました。
BASEのときに気に入っていた「看護師が作ったかわいいユニバーサルファッション~おしゃれなアイテムで生活を彩る~」を、こちらでも使おうとしたのですが……
なぜかAIが「手作りの愛」と、なんともエモーショナルすぎるフレーズを提案してきました。
……手作りの愛って、何?(笑)
最初は「意味がわからない…」と思ったけど、あまりにもインパクトがあったので、思い切ってそのまま使ってみることにしました。
最終的には「看護師が作る手作りの愛」という、ちょっと笑ってしまうようなキャッチフレーズに。
個人的には気に入っていますが、「何屋さん?」と思われてしまう可能性もあります(笑)
機能面では、Squareは決済手数料が安いのが魅力です。
商品が売れたときの手数料はBASEよりも低めで、売上のロスが少ない点は事業者目線で高評価。
ただし、運営者情報の取り扱いについては注意が必要です。
ネット販売では「特定商取引法に基づく表記」の掲載が義務となっており、住所・電話番号を不特定多数に公開しなければなりません。
BASEの場合、非公開オプションが用意されていて、代わりにBASEの会社情報を掲載できるのですが、Squareには非公開機能がありません。
つまり、完全に個人で運営している場合、自宅住所や電話番号をネットに晒すリスクがあるのです。
セキュリティ面を気にする方には、この点は大きなデメリットかもしれません。
さらに、Squareでは本人確認も必須で、顔写真付きの身分証明書の提出や顔認証まで求められます。
「ちょっと試しに作ってみたいな~」という軽い気持ちでは始めにくいかもしれません。
Kagaya的には、「コストを抑えたいけど、公開情報に不安がない人」や「小規模店舗と実店舗を連携させたい人」には向いているかなと思いました。
私は今のところ、Squareを「BASEと併用する実験的なショップ」として運営しています。
🌟カラーミーショップでネットショップを作ってみた感想
最後に挑戦してみたのが「カラーミーショップ」。
ネットショップ運営に慣れている人からは「本格派向け」と言われているサービスで、少しドキドキしながら登録してみました。
まず、カラーミーショップには「初心者モード」と「上級者モード」があり、操作画面が完全に分かれています。
初心者モードは、テンプレートに画像やテキストを当てはめるだけの簡易的な構成で、正直「これだとちょっと味気ないな…」という印象です。
初期設定から大きく変わらないため、細かくカスタマイズしたい人には物足りないかもしれません。
一方、上級者モードに切り替えると、HTMLやCSSを直接編集できるので、オリジナル性を重視する人にはかなり魅力的な環境です。
とはいえ、Kagayaのようなコード初心者にとっては、見ただけで「うわ、むずかしい…」と感じる世界。
ちょっと色を変えたりフォントを調整したりするだけでも、「ここで間違えたら全部崩れるんじゃ…」という不安がつきまといました。
そんなとき見つけたのが、▶ 制作代行サービス。
プロのデザイナーさんにお金を払って、お店のデザインやページ構成を外注することができるサービスです。
「自分には難しいけど、ちょっと良い感じに仕上げたいな…」というときに、こうした選択肢があるのはありがたいですね。
ただし、カラーミーは登録時からハードルが高めです。
他のサービスと比べて、登録直後から「同意書の確認」「本人確認書類の提出」「商品情報の登録」などが求められ、本気で「今すぐショップを本稼働してね!」と促されるような雰囲気でした。
「ちょっと試しに作ってみようかな?」という感覚で入ると、意外とガチなムードに圧倒されるかもしれません(笑)
その一方で、管理画面の機能は非常に細かく作られており、「SEO対策」「クーポン発行」「顧客管理」「一括メール配信」など、将来的に本格的にショップ運営したい人にとってはとても使い勝手が良いと思います。
料金面でも、有料プランは存在しますが、無料プランでもある程度は運用可能。
ただし、無料枠の機能制限がやや多めなので、結局どこかで有料化を検討することになる気がします。
また、BASEやSquareと比べると、デザインの自由度は高いけれど、「ゼロから作る」難しさもあるので、自分にとっての向き不向きを見極める必要があるなと感じました。
Kagaya的には、「時間と知識と熱意がある人」や「WEB制作経験のある人」なら、カラーミーショップで唯一無二のネットショップが作れると思います。
Kagayaはもう少しシンプルで直感的に編集できるBASEの方が合っているかな、と思いましたが、いずれスキルを上げて、カラーミーでもかっこいいショップに挑戦したいなという気持ちもあります。
さて、3つのネットショップをそれぞれ使ってみた感想をお伝えしてきました。
🌟ネットショップを開設して見えてきた本当の目的
ここまで3つのネットショップ(BASE・Square・カラーミーショップ)を作って比較してきましたが、正直に言うと、「本当にネットショップって必要だったかな?」と思う自分もいます。
Kagayaのホームページを見てくれている方の多くは、鍼灸や看護に関心のある人、あるいは障がい児(者)とそのご家族など、比較的限られた方々です。
その中で、「きらぼしShop」にたどり着いて、商品を手に取ってみたいと思ってくださるのは、おそらくKagayaの活動やキャラクターに共感してくれた方、つまりファンのような存在の方だけだと思います。
Kagayaは、そういう方との関係性を大切にしたい。
だから、広告を打ってまでたくさん売りたいとは思っていませんし、「売れるための商品づくり」よりも、「誰かにとってうれしい商品づくり」を優先したいのです。
目標としては、海外旅行と国内旅行が年に1回ずつ行けて、ちょっと贅沢な食事ができるくらいの副収入があれば十分かなと(笑)
その程度の売上であれば、ネットショップを構えなくても、ホームページの「お問い合わせフォーム」やSNSのDMでも対応できるのでは?と思ったのが正直なところです。
実際、商品はどれもオーダーメイドが前提。
大量に在庫を持って売るわけでもないので、やりとりも1対1になることがほとんど。
そこで便利そうだなと思ったのが、「アズカリ」というアプリです。
これは、商品を送ってからお金を受け取るまでのやりとりを、安心して行えるサービス。個人間でのやりとりでも、きちんと「取引の記録」と「お金の一時預かり」ができるのはありがたいですよね。
一方、PayPayの個人送金機能は営利目的での使用が禁止されているらしく、販売には向いていません。
意外と知られていない落とし穴なので注意が必要です。
つまり、Kagayaの場合、ネットショップは「必須の販売ツール」ではなく、あくまで活動の延長としての“名刺代わり”みたいな位置づけになるのかな、という結論に至りました。
それでも、「きらぼし」という世界観を表現する場として、ネットショップがあるのは悪くないと思っています。
今回、BASE・Square・カラーミーショップと3つのサービスを使ってみたことで、それぞれの強みや相性がよくわかりました。
今後は、どれをメインに使っていくかを検討しながら、必要な方に届くように整えていけたらと思っています。
あくまで販売目的ではなく、「活動を知ってもらうツール」「世界観を広げる手段」として、きらぼしShopを育てていきます。
これからも、プライマリ・ケアサポートきらぼし、そしてKagayaをどうぞよろしくお願いします♪