
こんにちは。
プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。
治療院を開業したい!と思い立ったとき、真っ先に考えるのが「どんなコンセプトにするか」「どこに構えるか」「テナントを借りるのか、自宅兼用にするのか」といった物理的な計画ですよね。
でも、Kagayaの場合は少し違います。
というのも、Kagayaは「訪問型」での開業を前提にしています。
つまり、テナントを借りて店舗を構えるのではなく、自宅を事務所にして、お客様のご自宅や施設に伺うスタイルです。
実際、今の住まいには4~5畳ほどの物置きのような「ゴミ部屋」がありまして……そこを片付けて、しっかりと事業用の仕事部屋に生まれ変わらせようと奮闘中です(笑)。
周囲の友人には「ひとり暮らしなのにゴミに部屋を与えるってどういうこと?」とツッコまれましたが、これからはその部屋が私の“事務所”になります。
机とパソコンを置き、物品を整理整頓し、書類仕事や経理業務などもこなす重要な拠点になる予定です。
さて、訪問型開業の準備で欠かせないのが「給付金」や「助成金」の申請です。
その際に必要となるのが、詳細な事業計画書。
この書類を作るためには、どんな機器・備品が必要なのか、それぞれの予算感はどの程度かを把握しておかないといけません。
つまり、開業に向けて「どんなものを購入する予定か」をリストアップしておくことが大事になってきます。
これはお金をかけずにできる準備ですし、今後の支出管理や優先順位づけにも役立ちます。
この記事では、訪問型で開業を目指すKagayaが実際に準備している「欲しいものリスト」をジャンル別に詳しくご紹介していきます。
Amazonやナースリー、鍼灸通販サイトなど、信頼できる販売ルートを活用しながら、必要な備品・機器・ガジェットを一つずつ選定しました。
「訪問看護+鍼灸+療育」というちょっとユニークなスタイルだからこそ、必要なモノも多種多様。
この記事を読んでくださる方が、「こんな道具があるのか」「これも必要なのか」といった気づきを得ていただけたら嬉しいです。
それでは、具体的にどんな機器や道具が必要なのか、カテゴリ別に見ていきましょう。
🌟訪問に必要な備品
訪問型の施術・ケアを行ううえで、まず整えるべきは「身なり」と「装備」です。第一印象は訪問先での信頼に直結しますし、持ち運ぶ荷物も多くなるので、見た目と機能性の両方を意識した準備が必要です。
Kagayaは、訪問用のバッグや制服を揃えるにあたって、看護・介護用品に特化した通販サイト「ナースリー」を活用しています。
また、Amazonや楽天市場などの大手通販も併用して、コスパやレビュー評価も参考にしながらアイテムを選んでいます。
訪問バッグは収納力+撥水加工が必須!
まず欠かせないのが訪問バッグです。
必要な資材や衛生用品、書類、携帯端末などをまとめて運ぶため、大容量で丈夫なバッグが理想的です。
Kagayaが選んだのは、ナースリーの「撥水・大容量・軽量」タイプ。
実際に仕事を始めると、カバンの中はどんどん重くなりがちで、ついには“カバンダイエット”しても重いという不思議な現象が起きます(笑)。
バッグはただ物を入れるだけでなく、動線や出し入れのしやすさも重要。
ポケットの数や開け閉めのしやすさ、肩掛け可能かどうかなど、自分のスタイルに合ったものを選びましょう。
制服は「毎日の時短」に直結する投資
訪問型の仕事では、制服があると本当に便利です。
「今日は何を着て行こう?」と悩むことがなく、毎朝そのままサッと着替えるだけで準備完了。
Kagayaはナースリーのスクラブタイプを愛用しています。
動きやすく、通気性がよく、ストレッチが効いている素材のものを選ぶと、1日動き回っても疲れにくく快適。
見た目にもプロらしさが伝わるので、ご家族や関係者からの印象も◎です。
制服選びで迷ったときは、訪問看護の現場でも採用されている「ネイビー系」や「グレー系」など、落ち着いた色味のものが安心です。
ポロシャツも悪くないですが、やはり医療専門職らしさを出すにはスクラブがベストだと感じています。
洗い替え用として最低2セット用意しておくと安心です。
雨の日の訪問や汗をかいた日にもすぐ交換できますし、週末にまとめて洗濯する派の方にもおすすめ。
🌟鍼灸治療に必要な備品
訪問型の鍼灸治療では、ベッドやベッドシーツ、着替えなどの準備を最小限にしながらも、確実なケアができる工夫が求められます。
Kagayaはなるべく服を脱がずに施術できるスタイルを採用しています。
そのため、施術ベッドは持ち歩かず、座ったまま・車椅子のままでも対応可能な治療法に特化しています。
特に、障がい児(者)の中には「仰向けで静かに寝ていられない」「触られるのが苦手」といった感覚過敏のある方もいらっしゃいます。
そうした場合にも対応できるよう、刺さない鍼や円皮鍼、電子灸といった低刺激なツールを活用しています。
また、鍼や灸の購入は、コストパフォーマンスに優れた鍼灸用品専門サイト「ミルキーウェイ鍼本舗」を中心に行っています。
使い捨てディスポ鍼の種類も豊富で、定期的にセールやポイント還元もあり、予算を抑えつつ質の良い備品をそろえることができます。
刺さない鍼
小児や高齢者、感覚が敏感な方への施術には「刺さない鍼(てい鍼)」がとても役立ちます。
皮膚に触れるだけの刺激でも、東洋医学的には気の流れに働きかけることができます。
Kagayaが使用しているのは、「電子鍼 ハリボーイII」や「ダイオード入りてい鍼」など、臨床現場でも評価が高い製品です。
携帯性にも優れ、訪問中のバッグにもすっぽり収まります。
電子灸
自宅や施設内で灸を使うと、どうしても「におい」や「火の安全管理」が問題になります。
そのため、Kagayaはセイリン製の電子温灸器を愛用しています。
「セラミック電気温灸器 CQ-5000」は見た目もスタイリッシュで、煙・匂いゼロ。
子どもから高齢者まで、安心して使用できます。灸の心地よい温かさを安全に再現でき、リラックス効果も抜群です。
パルス(電気鍼)
鍼治療に電気刺激を加えることで、筋肉や神経にアプローチできるのが「パルス療法」です。
Kagayaは、持ち運びが簡単で軽量な「セイリン ピコリナ」を使用しています。
操作もシンプルで、治療ポイントごとに微調整が可能。
毎月第3月曜には「セイリンカフェ」というオンライン勉強会もあり、機器の活用法や臨床アイデアが学べるのも魅力です。
ここまでご紹介したアイテムは、どれも「訪問先での安全性・コンパクト性・効果」を意識して選んでいます。
次の章では、ICT環境を整えるためのiPadやアプリ活用についてもご紹介します。
🌟療育に必要な備品
療育の時間は、単なるケアや訓練だけでなく、「安心できる環境」や「五感をやさしく刺激する空間づくり」がとても大切です。
Kagayaの訪問スタイルでは、スヌーズレン的な要素を取り入れつつ、子どもたちが自然にリラックスできる空間づくりを目指しています。
そのため、音楽、光、映像といった感覚刺激を届けるための機器が必要不可欠になります。
ここでは、私が準備している療育グッズの中でも特に「音」「視覚刺激」に関連する備品をご紹介します。
iPad:知育も音楽も1台で完結!
まずは言わずと知れた万能選手、iPadです。
Apple製品ならではの操作性で、発達段階に応じた知育アプリ、視線入力アプリ、動画、音楽など、多彩なアプローチが可能です。
療育においては「画面の大きさ」がとても重要なので、できれば12.9インチiPad Proのような大画面モデルをおすすめします。
子どもと一緒に画面を見たり、複数人での体操・ふれあい遊びにも便利です。
Wi-Fiモデルであれば、事前に動画をダウンロードしておけば、ネット環境がない訪問先でも安心して使用できます。
プロジェクター:映像で癒しの空間演出
次にご紹介したいのがモバイルプロジェクターです。
スヌーズレン空間では、天井や壁に映像を投影することで、幻想的で落ち着ける環境を作ることができます。
Kagayaは訪問スタイルなので、小型・軽量・静音設計のプロジェクターを選びました。
特におすすめなのが、DLP方式のYOTON製プロジェクター。
持ち運びしやすく、バッテリー内蔵なので電源の心配も少ないです。
癒しのアクアリウム動画や星空映像などを使うと、視覚過敏なお子さんでも落ち着くことが多いので、実際の支援現場でもよく使っています。
これらのアイテムはすべてAmazonのほしい物リストに追加済みです。
訪問療育や鍼灸の現場で本当に使える機材ばかりなので、準備段階の方にはぜひチェックしていただきたいです。
今後はYogiboや光の球体、バブルチューブのような大型の感覚刺激ツールも導入予定です(テナント開業後)。
限られた空間でもできる工夫を積み重ねて、子どもたちが「また会いたい」と思ってくれる空間をつくっていきたいと思います。
🌟療育・訪問施術に欠かせない医療機器一覧
療育や訪問鍼灸においては、施術だけでなく体調の確認や安全管理も欠かせません。
特に障がい児や医療的ケア児、また高齢者や慢性疾患を抱える方への施術では、体温・血圧・呼吸状態の確認が必須です。
ここではKagayaが実際に使用している、または導入を検討している医療機器をご紹介します。
体温計
体温はその日の体調や施術の可否を判断する重要な指標です。
Kagayaは、15秒予測検温が可能なオムロンのMC-688を導入しています。
高速で測定できるので、感覚過敏のお子さんでも負担が少なく、衛生的な収納ケースも付属しています。
パルスオキシメーター
SpO₂(血中酸素飽和度)の測定は、呼吸状態の変化をいち早く察知するために非常に重要です。
Kagayaは信頼性の高い日本光電のオキシパルミニ SAT-2200をおすすめしています。
訪問看護でも広く使われており、小型で操作も簡単です。
血圧計
循環器系の疾患がある方や高齢の利用者さんには、定期的な血圧測定が欠かせません。
Kagayaは片手で簡単に操作できるケンツメディコ レジーナiiiを選びました。
訪問先でも手早く測定が可能で、専用ポーチ付きなのも嬉しいポイントです。
聴診器
リットマンは「聴診器界のベンツ」とも言われる信頼のブランドです。
KagayaはクラシックII(新生児用)を選んでいます。
嚥下音や呼吸音を確認する際、小さなチェストピースは非常に役立ちます。
特に嚥下トレーニングを併用する療育場面で大活躍です。
🌟事務作業に必要な機器
事務作業に欠かせないパソコンやスマートフォンなどの電子機器は、療育鍼灸を継続的に運営していくうえでとても重要です。
Amazonなどで手軽に購入できますが、やはり「実物を見て選ぶ」ことも大切にしています。
とくにパソコンやモバイル端末は、画面の見やすさや処理性能が実務に直結します。
パソコン
最近では5万円前後のノートパソコンも多く販売されていますが、Zoom会議や音楽編集、資料作成などを考えると、性能にはある程度の投資が必要です。
実際に、10年前に15万円で購入したノートパソコンの方が、画面の発色やスムーズな動作において、最近購入した格安モデルよりも優れていました。
特にZoomでの画像の粗さや動作の遅さは、利用者との信頼関係にも影響するため、安さだけで選ばず「日本製+CDドライブ内蔵」の安心感もあるモデルを検討中です。
また、子ども向け療育では音楽編集や映像処理も多くなるため、ある程度のスペックが求められます。
外に持ち運ぶ予定は少ないため、多少重くても機能重視で選びたいと考えています。
仕事用スマホ
私用スマホと仕事用スマホを一台にまとめる方も多いですが、Kagayaはあえて分けて使用しています。
私用スマホはAndroidを使用しているため、仕事用には操作性や管理アプリの安定性を重視して、iPhoneを選ぶ予定です。
とはいえ、仕事用スマホに最新機種は不要です。
型落ちモデルや認定整備済品など、費用を抑えつつも信頼できる端末を選びたいと思います。
LINE公式アカウントの運用や、予約受付、書類送信などもこのスマホ1台で完結する予定なので、適切なストレージ容量とバッテリー性能もチェックポイントです。
🌟移動手段
訪問鍼灸・療育サービスを行うにあたり、欠かせないのが移動手段です。
Kagayaは基本的に自転車で移動し、天候が悪い日や遠方の訪問時には自動車を使用するスタイルです。
自転車
現在の自転車は10年以上使用しており、さすがに劣化が目立つため、そろそろ買い替えを検討しています。
開業準備費の一部として、新しい電動アシスト自転車を導入予定です。
選んだのは信頼のあるPanasonic製。実際に職場で同じモデルを使っていて、坂道もスイスイ登れるパワフルさと、操作のしやすさが魅力です。
訪問エリアには坂道や舗装されていない道もあるため、電動アシストの恩恵は非常に大きいと感じています。
さらに荷物を運ぶ前かごや後部カゴなどもオプションで追加可能。療育道具やお灸セットなども安心して持ち運べます。
自動車
自動車については、現在所有している日産DAYSを活用しています。
普段あまり使わないため、ほぼ“オブジェ”と化していましたが、今後は訪問鍼灸で再び活躍する予定です。
来年に車検が控えており、走行距離や経年劣化を考えると、タイミング的には買い替えも視野に入れています。
軽自動車であれば維持費も比較的安く、訪問先での駐車にも困らない点が魅力です。
事業開始にあたっての初期投資として、必要な備品や設備とあわせて、自動車購入も含めた資金計画を立てています。
できれば燃費のよいハイブリッドタイプや、荷物が積みやすいワゴンタイプを選びたいところです。
🌟Amazonの欲しいものリスト活用
訪問鍼灸や療育サービスを始めるにあたり、必要な物品は本当にたくさんあります。
一つひとつリストアップするのは手間がかかるうえ、あとから「あれも必要だった…」と思い出すことも多々あります。
そこで便利なのが、Amazonの「ほしい物リスト」という機能です。
このリストに必要な備品を追加していけば、あとから見返して購入するのもラクになりますし、第三者にシェアすることで、なんとプレゼントをしてもらうことも可能です。
名前や住所などの個人情報を相手に伝えることなく、匿名で送ってもらえるのも安心ポイントです。
これは開業準備中の方や、クラウドファンディングをせずに応援を募りたい方にもおすすめの方法です。
Kagayaもさっそく以下にリストを作成しました。
興味のある方は、ぜひご覧くださいね。
🌟まとめ
いざ開業の準備を始めてみると、必要な物品の多さと、それにかかる予算の現実に驚かされます。
今回リストアップしたものはあくまで「最低限のスタートライン」に過ぎません。
パソコンや電動アシスト自転車、iPadといった主要なデバイスをそろえるだけでも、あっという間に50万円前後の出費になります。
訪問鍼灸や療育ケアの現場では、「人」に直接関わるからこそ、信頼される道具や設備が大切です。
そのためには安物で妥協せず、「長く使える品質」「業務に適したスペック」を吟味して選んでいきたいと考えています。
しかし、すべてを一気にそろえようとすると資金がいくらあっても足りません。
そこで、「すぐに必要なもの」と「あとで購入するもの」をきちんと整理し、優先順位をつけて計画的に購入していく方針です。
たとえば、今すぐ使いたいのは「仕事用スマホ」や「血圧計」「体温計」といった最低限のモニタリングツール。
一方で、施術ベッドや折りたたみ椅子などは使用頻度や訪問件数に応じて段階的に買い足していくこともできます。
Kagaya自身は、毎月30,000円の開業積立をしながら、10,000円以下の備品については無理のない範囲で少しずつ揃えていこうと考えています。
また、ブログやSNSで紹介している「Amazonほしい物リスト」にまとめておくことで、自分の購入忘れを防ぐ目的はもちろん、万が一「応援したい!」という方がいたときにも役立ちます。
このように、一つひとつのアイテムに意味があり、Kagayaの目指すサービスの実現に向けて、着実に準備を進めています。
この記事が、これから開業を目指す方や、訪問ケアに挑戦したい方にとって、少しでも参考になれば幸いです。