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広告 西洋医学

国家試験対策~生殖器~

2023-02-07

🌟男性生殖器

男性生殖器に関する国家試験問題は、ホルモンの分泌、構造の位置関係、器官の役割などがよく出題されます。

過去問をもとに、試験で得点するための重要ポイントを整理します。

(第28回 問題22)

精巣で男性ホルモンを分泌するのはどれか。

  1. 精祖細胞
  2. 精母細胞
  3. セルトリ細胞
  4. ライディッヒ細胞(間細胞)

解説:ライディッヒ細胞(間細胞)は精細管の“間”にあり、黄体形成ホルモン(LH)の刺激を受けてテストステロンなどの男性ホルモンを分泌します。「精細管の間=間細胞でホルモン」と語呂で覚えると◎。

  • ライディッヒ細胞:男性ホルモン(テストステロン)を分泌
  • 精祖細胞・精母細胞:精子のもとになる細胞
  • セルトリ細胞:精子の成熟を支える支持細胞(ホルモン分泌はしない)

(第25回 問題23)

男性生殖器とその位置の組み合わせで正しいのはどれか。

  1. 精巣上体ー陰嚢
  2. 精管ー大腿輪
  3. 尿道球腺ー骨盤隔膜
  4. 射精管ー尿道球

ポイント:精巣上体(副睾丸)は精巣の上方に位置し、共に陰嚢内に存在します。他の選択肢はすべて誤りで、例えば射精管は前立腺を貫通する構造です。

補足解説:

  • 精管は大腿輪でなく、鼠径管(鼠径靭帯上)を通過して腹腔に入る
  • 尿道球腺は尿生殖隔膜に位置する
  • 射精管は前立腺を通り、前立腺部尿道に開口する

(第27回 問題24)

男性生殖器について正しいのはどれか。

  1. セルトリ細胞は男性ホルモンを分泌する。
  2. 射精管は陰茎を貫いている。
  3. 精子は陰嚢に蓄えられる。
  4. 精巣上体は陰嚢内にある。

解説:陰嚢の中には精巣と精巣上体があり、精巣上体は精子の貯蔵と成熟の場です。射精管は前立腺を通りますが、陰茎を貫くのは「尿道」です。

誤りの選択肢の理由:

  • セルトリ細胞はホルモン分泌ではなく、精子形成を支持・保護する
  • 陰茎を貫くのは尿道、射精管ではない
  • 精子は精巣上体に蓄えられ、陰嚢自体に蓄えられているわけではない

補足:男性生殖器の構造と通過ルート

精巣 → 精巣上体 → 精管(鼠径管通過)→ 射精管(前立腺貫通)→ 尿道 → 陰茎先端へ

この順序を図やイラストで把握すると理解が深まります。

🌟国家試験で得点するための「男性生殖器」攻略法

男性生殖器の問題では、「構造の場所」「ホルモンの分泌」「器官の通過ルート」が繰り返し問われます。

特に、ライディッヒ細胞=男性ホルモン分泌セルトリ細胞=支持細胞の違いは絶対に押さえておきましょう。

また、「精管は鼠径管を通る」「射精管は前立腺を通る」「陰茎を貫くのは尿道」などの通過ルートも図式で覚えると効果的です。

次回は女性生殖器編を解説予定です!

🌟女性生殖器

女性生殖器の問題は、「器官の名称と位置関係」「排卵を引き起こすホルモン」「性周期の変化とホルモンの対応」などがよく問われます。

過去問を通じて、覚えておきたい頻出ポイントを整理していきましょう。

(第23回 問題23)

鼠径管を通過するのはどれか。

  1. 子宮円索
  2. 臍動脈索
  3. 卵巣堤索
  4. 固有卵巣索

解説:女性の鼠径管には「子宮円索」が通ります。子宮の前上方から出て、大陰唇にまで到達するひも状構造で、子宮を前に引っ張る支持機能を持ちます。

  • 子宮円索:子宮体部の外側上部〜大陰唇をつなぐ。鼠径管を通る。
  • 臍動脈索:胎児期の臍動脈が退縮したもので、膀胱と臍を結ぶ。
  • 卵巣堤索:骨盤壁と卵巣をつなぎ、卵巣動脈が内部を通る。
  • 固有卵巣索:卵巣と子宮をつなぐ短い靭帯。

覚え方:「円い子宮は鼠径管からこんにちは」→「子宮円索は鼠径管を通る」

(第23回 問題23)

鼠径管を通過するのはどれか。

  1. 子宮円索
  2. 臍動脈索
  3. 卵巣堤索
  4. 固有卵巣索

解説:排卵は「黄体形成ホルモン(LH)」の一過性の急激な上昇によって起こります。これを「LHサージ」と呼びます。排卵直前に急激にLHが増えることがポイントです。

  • LH(黄体形成ホルモン):排卵を誘発し、その後の黄体形成を促す
  • プロゲステロン:排卵後に分泌されるホルモンで、内膜を分泌期に変化させる
  • プロラクチン:乳汁の産生促進・排卵抑制作用あり
  • オキシトシン:子宮収縮と乳汁排出に関与するホルモン

(第29回 問題33)

性周期について正しいのはどれか。

  1. 排卵に先立って黄体ホルモンの分泌が急激に増加する。
  2. 卵胞ホルモンの作用により子宮内膜が増殖する。
  3. 子宮内膜の増殖期が終了すると月経期となる。
  4. 子宮内膜の分泌期には卵胞が成熟する。

解説:卵胞ホルモン(エストロゲン)は、卵胞期に分泌が増え、子宮内膜を増殖させます。選択肢2が正解。排卵後は黄体ホルモン(プロゲステロン)が優位になり、内膜を「分泌期」へと変化させます。

  • 増殖期:エストロゲンが分泌され、子宮内膜が厚くなる
  • 排卵:LHの急増(LHサージ)によって起こる
  • 分泌期:黄体からのプロゲステロンにより、内膜が受精卵着床に適した状態に
  • 月経期:妊娠しなかった場合、内膜が剥がれ落ち出血が始まる

覚え方:「エス増やす、プロ整える」=エストロゲンで増殖、プロゲステロンで分泌

🌟女性生殖器の国家試験ポイント

女性生殖器の国家試験では、「構造の位置関係」「排卵ホルモン」「性周期とホルモンの流れ」が非常に頻出です。
特に「子宮円索は鼠径管を通る」「排卵はLHサージで起きる」「エストロゲンとプロゲステロンの役割の違い」は確実に押さえておきましょう。

図や語呂合わせと一緒に、各器官やホルモンの“流れ”で覚えるのがポイントです!

🌟まとめ

生殖器に関する問題は構造・位置・ホルモン機能が複合的に問われるため、図や語呂合わせでの暗記が有効です。

繰り返し演習を重ねて、確実に正答できるようにしておきましょう。

-西洋医学