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転職サイトは使わない方がいい?ジプシーナースが語る利用経験と採用者の本音

2022-11-17

こんにちは。

プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。

「転職サイトって、実際のところどうなの?」と思っている方へ──。

このブログにたどり着いたあなたも、きっとそんな疑問をお持ちなのではないでしょうか。

看護師が転職を考えるとき、主に次の5つの方法があります。

  • ハローワーク
  • eナースセンター(日本看護協会)
  • 転職サイト(民間)
  • 友人・知人からの紹介
  • 直接応募(施設のホームページなど)

今回はこの中から「転職サイト」について、Kagaya自身の体験談とともに詳しくお話ししていきます。

🌟転職サイトの仕組みとは?

転職サイトは、転職希望の看護師と医療機関をつなぐ“仲介役”のような存在です。

ハローワークやeナースセンター(日本看護協会)と違う点は、専任のエージェントがついて、あなたの希望条件に合った求人の紹介や、履歴書の添削、面接日程の調整、内定後の条件交渉までを無料でサポートしてくれるところです。

「それだけ手厚いのに、なぜ無料なの?」と疑問に思う方も多いかもしれませんね。

その理由は、転職サイトが紹介した看護師が就職に至ると、就職先の病院や施設が“成果報酬”として紹介料を支払う仕組みになっているからです。

この紹介料は、看護師の年収の2〜3割が相場といわれています。

たとえば、年収500万円で就職が決まると、病院や施設はおよそ100〜150万円を転職サイトに支払うことになります。

…こうして金額にすると、「自分ってそんな高額で“売られた”の⁉」と、ちょっと複雑な気持ちになるかもしれませんね。

でもこの仕組みを知っておくことで、転職サイトを上手に使いこなすコツも見えてきます。

🌟転職サイトには登録すべき?

結論から言えば、転職サイトは「使う・使わない」に関係なく、まずは複数登録しておくことをおすすめします。

理由はシンプルで、転職活動においては「情報量が命」だからです。

ハローワークeナースセンター(日本看護協会)といった公的サービスももちろん有用ですが、情報のスピード・量・多様性でいうと転職サイトに軍配が上がります。

転職サイトが提供してくれる主なサービスには、以下のようなものがあります。

  • 非公開求人を含む求人紹介
  • 履歴書・職務経歴書の添削
  • 面接日程の調整
  • 模擬面接などの面接対策
  • 雇用条件の交渉(給与や勤務時間など)
  • 内定後のフォローや退職サポート

これらすべてが無料で利用できるのです。

たとえば、「履歴書の書き方が不安…」という人には、添削だけでなく構成のアドバイスまでしてくれますし、面接が苦手な人には一緒に練習してくれたり、場合によっては面接に同行してくれることもあります。

さらに、「自分では言いにくいな」と感じる給与交渉も、エージェントがあなたの代わりに伝えてくれるので安心です。

どこまでのサポートを受けるかは、自分で選んでいいというのもポイント。

必要なところだけ使えばいいんです。

Kagaya自身も、求人の裏側を知るために複数の転職サイトに登録しています。

「実際に働くかは別として、情報を持っておく」──この姿勢が、後悔のない転職につながります。

🌟【体験談】実際に転職サイトを使ってみたら…

Kagayaが実際に転職サイトに登録してみたときの話です。

登録してから数分後に電話が鳴るスピード感に、まず驚かされました。

正直、ちょっと怖いくらいです。

「気になる求人があって登録しただけなんだけど…」という気持ちをよそに、まずは看護師としての経歴や希望条件などのヒアリングが始まります。

「いや、早く求人の詳細を教えてよ!」と思ってしまうのですが、聞いてもいない施設をどんどん紹介してくることも。

気になっていた求人について聞いてみると、「現在、募集しているか確認します」と言われ、いったん電話が切れました。

数十分後、再びかかってきた電話では「現在は募集していないとのことです」と告げられ、その代わりに全く希望していない職場を次々に紹介されました。

正直なところ、ちょっとしつこい…と感じたのが本音です。

ここでふと、疑問が浮かびました。

「募集していないなら、どうして転職サイトの検索結果に出てくるの?」

モヤモヤしたままではいられず、思い切ってその求人元に直接連絡してみることにしました。

すると、なんと「今も募集していますよ」との返答。

つまり、転職サイトを通すと面接の機会すら与えられない職場もあるということがわかったのです。

ちなみにその求人は、大きな病院ではなく、立ち上げ間もない小さな訪問看護ステーションでした。

この出来事は、転職サイトの「裏事情」を肌で感じた瞬間でした。

🌟採用者側のホンネとは?

看護師国家試験に合格する人は、毎年およそ5万5千人。

これだけの人数が新しく誕生するなら、「看護師は余っていてもおかしくない」と思いますよね。

しかし現実は、どの医療現場でも「慢性的な人手不足」が続いています。

じゃあ、一体どこに消えてしまったの?と、Kagaya自身も疑問に感じています。

そんな中、採用者側──つまり医療・介護施設などの管理者も、実は人材確保にとても苦労しているのです。

看護師を採用するためのルートは主に以下の6つです。

  • ハローワーク
  • eナースセンター(ナースセンター)
  • 転職サイト
  • 在職者からの紹介
  • 自社ホームページやSNSでの直接募集
  • 看護学校からの紹介

この中で強いルートを持っているのが、「看護学校と連携している大病院」や「ネームバリューのある専門病院」です。

有名病院は、こちらから動かなくても応募が来ます。

実習生がそのまま就職することも多く、人材に困ることは少ないのです。

一方で、採用に苦労しているのが、小さな訪問看護ステーションや介護施設

スタッフが1人辞めただけで大混乱。

けれど人件費には限りがあり、高額な紹介料を転職サイトに支払うのは難しい…というのが現実です。

だからこそ、無料で掲載できる求人サイトやナースセンターに登録して、あとは直接応募を待つスタイルが多く見られます。

また、そういった職場では「急性期バリバリのスキル」は求めていません。

基本的な看護スキルと、丁寧な対応ができる方なら大歓迎、というところも多いのです。

Kagayaが就職した訪問看護ステーションもその一つでした。

実はその職場、転職サイト経由では「募集していない」と返事をしていたそうです。

でも、Kagayaが直接電話をしたときは「ぜひ一度お会いしましょう」と言ってくれ、無事に採用となりました。

小さな事業所だからこそ、外部からの電話にも本人が出ることもあるし、タイミングや相性も大事。

転職サイトから連絡が来ると「この人を採用すると100万円以上かかる」と思ってしまい、募集自体を断ってしまう職場もあるのです。

とはいえ、すべての職場がそうとは限りません。

「優秀な人材なら、お金を払ってでも来てほしい」と考える病院もたくさんあります。

直接応募が喜ばれる職場もあれば、転職サイト経由が信頼される職場もある。

それぞれの職場が、どこまで人件費をかけられるか──それが一番の違いなのです。

🌟結局、転職サイトは使ったほうがいいの?

「転職サイトって結局、使ったほうがいいの? それとも使わないほうがいいの?」

──この問いに対する答えは、あなたの希望する働き方や職場によって変わります

たとえば、大手病院や急性期で働きたい場合は、転職サイト経由のほうがスムーズに話が進むこともあります。

一方で、小さな訪問看護ステーションや個人経営のクリニックなどでは、転職サイトを通すより直接応募のほうが好まれるケースもあるのです。

実際にKagayaも、転職サイトでは「募集していない」と言われた職場に、直接応募して採用された経験があります。

つまり、どちらの手段が正解かは「どの職場を目指すか」によって違うということ。

転職サイトを通して不採用になっても、直接応募ならOKが出る場合もありますし、その逆もあり得ます。

大事なのは、あなた自身がどの方法をどう使いこなすかです。

転職活動の主導権は、いつだって「あなた」にあります。

🌟まとめ

転職サイトが合うかどうかは、あなたの目指す職場や働き方によって変わります。

小規模な事業所では「紹介料を払うのはちょっと厳しい…」という理由で、あえて転職サイト経由の応募を断るケースもあります。

一方で、婚活のマッチングアプリのように、「お金を払ってでも良い人に来てほしい!」と考える職場も存在します。

つまり、転職希望者も採用者も、それぞれの事情や目的に合わせて手段を選んでいるということなのです。

転職サイトを利用することで、就職に不利になるわけではありません。

でも、「合う」「合わない」は、どうしてもある。

就職って、どこか結婚に似ているなと思います。

「いい職場に出会えてよかった!」

「いい人材に来てもらえて助かった!」

──そう思い合える関係が築けたとき、転職は本当に「成功」だったと言えるのではないでしょうか。

転職サイトには、メリットもあればデメリットに感じる面もあります。

でも、選択肢の一つとして持っておくことは、きっとあなたの味方になります。

あなたらしい働き方に出会えるように──転職サイトも、うまく活用してみてくださいね。

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