
こんにちは。
プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。
「もう看護師、辞めたい…」
そう何度も思いながらも、なかなか決断できずに、気づけばズルズルと年月だけが過ぎていました。
そんなKagayaがようやく見つけた「次の可能性」が、鍼灸師という選択肢です。
「看護師という狭い世界で働くのはもうイヤだ❗」「人に使われるのはイヤだ❗」
そんな強い思いから、訪問看護のパートをしながら夜間部の鍼灸専門学校に通いはじめました。
とはいえ、頭では納得していても、心の中には割り切れないモヤモヤがたくさんあって、ストレスで体調を崩すことも増えていきました。
「このままじゃダメだ…」と、働き方そのものを見直すことに。
ただ、独り身のKagayaにとって、学生生活にシフトするには経済的な不安が大きすぎます。
頼れる後ろ盾がない中で、どうしたら生活していけるのか……。
そんな時に見つけたのが、「専門実践教育訓練給付制度」という、国の支援制度でした。
この記事では、Kagayaが実際に体験した専門実践教育訓練給付制度の活用方法と、その申請手順を分かりやすくお伝えします。
同じように悩んでいる方のヒントになればうれしいです。
🌟教育訓練給付制度とは?|雇用保険を使って学費をサポート!
鍼灸の専門学校に通おうと決めたとき、まず気になったのが「学費、どうしよう…?」という現実的な問題でした。
学校のホームページを見ると、必ず「奨学金」や「給付制度」に関する記載がありますよね。
その中でKagayaの目に留まったのが、「教育訓練給付制度」という言葉でした。
調べてみると、これは雇用保険を一定期間以上支払っていた人に対して、国から学費の一部が給付される制度とのこと。
「えっ!?今まで雇われて働いていたあの保険料が、ここで返ってくるの?」
そう思うと、これまでの苦労も少し報われたような気がして、ありがたさが身に沁みました。
教育訓練給付制度には、主に以下の3種類があります:
- 一般教育訓練給付金
- 専門実践教育訓練給付金
- 特定一般教育訓練給付金
Kagayaが申請したのは、もっとも給付額が高く、医療・福祉系の資格取得に適した「専門実践教育訓練給付金」でした。
これは年間最大40万円、最長3年間で最大120万円の支給が受けられる制度です(※条件を満たす必要あり)。
このように、資格取得やキャリアチェンジを考えている方にとっては、非常に心強い制度です。
制度の詳細は、厚生労働省の公式ページから確認できます。
条件や対象講座の検索も可能なので、ぜひチェックしてみてください。
「自分にも使えるかも?」と思った方は、ぜひ一度ハローワークに相談してみてくださいね。
🌟教育訓練給付制度を活用する前に確認すべき3つのポイント
① 自分が給付対象者に当てはまるか?
まず確認すべきは、自分が給付金の対象となるかどうかです。
雇用保険に一定期間加入していた方であれば、正社員・パート・アルバイトなどの雇用形態を問わず、条件を満たせば対象になります。
もし不安がある場合は、最寄りのハローワークで丁寧に確認してもらえます。Kagayaも実際に聞きに行きましたが、とても親切に教えてくださいました。
厚生労働省ホームページより
② 入学予定の学校・講座が「対象講座」かどうか?
教育訓練給付制度を受けるには、厚生労働大臣の指定を受けている講座であることが必須条件です。
Kagayaが通っている鍼灸専門学校は、この「専門実践教育訓練給付金」の指定校なので、無事対象になりました。
ただし、以前卒業した看護学校は対象ではなく、仮に対象だったとしても、当時はKagaya自身が給付条件を満たしていなかったので、いずれにせよ給付は難しかったです。
ほとんどの学校では、公式サイトに「給付金対象講座かどうか」が記載されています。
不明な場合は直接問い合わせて確認しましょう。
また、厚労省の専用検索サイトでも簡単に調べられます。
③ 仕事と学業、どちらを優先するか?
この制度を活用するうえで、フルタイムで通学するか?働きながら学ぶか?も大事な選択になります。
たとえば、鍼灸師資格の場合、対象校であれば「専門実践教育訓練給付金」によって年間最大40万円の学費補助が支給されます。
さらに、失業中で通学に専念する場合には、条件を満たすと「教育訓練支援給付金(生活費補助)」も受け取れる可能性があります(最大で基本手当日額の80%)。
Kagayaは、日中に訪問看護のパートをしながら、夜間部で通学していたため、生活支援の給付金は対象外でした。
ただし、仕事をしながら学ぶ場合でも学費補助だけで十分助けになるので、条件に合うならぜひ活用してほしい制度です。
大学・専門学校の学費は数百万単位になります。
学生ローンや奨学金も手段ではありますが、雇用保険を払ってきた実績があるなら、まずこの制度を確認するのが賢い選択です。
「もらえるものは、ありがたくもらう!」これが、Kagaya流のサバイブ術です。
🌟専門実践教育訓練給付金の申請手順をリアル体験で解説!
Kagayaが実際に鍼灸の専門学校へ進学するにあたり、「専門実践教育訓練給付金」を申請したリアルな流れを、わかりやすくご紹介します。
これから申請する方の参考になるよう、必要な準備や注意点、申請時のリアルな様子までしっかりお伝えします。
① まずはハローワークへ!…と思いきや?
Kagayaが最初にハローワークへ行ったのは2021年12月。
すぐに手続きできると思っていたのですが、まず必要なのが「訓練前キャリアコンサルティング」でした。
このコンサルティングを受けないと申請ができないため、その日はパンフレットと「ジョブカード」の用紙だけもらって帰宅。
申請は早め早めの準備が大切です!
② ジョブカード作成|履歴書+志望理由書のようなもの
ジョブカードとは、簡単に言うと履歴書と職務経歴書+志望動機をまとめた書類です。
「なぜこの資格を取りたいのか?」「取得後はどう働きたいのか?」なども記入します。
Kagayaは学歴・転職歴が多く、年ごとの記憶があやふやだったので、Excelで作った履歴書データを見ながら手書きで作成しました。
こういう書類は書き慣れている方ですが、慣れていない方はネットの見本を参考にするとスムーズです。
③ 訓練前キャリアコンサルティング|予約と面談の流れ
このコンサルティングは事前予約が必須です。
ネットまたは電話で、できれば居住地のハローワークに予約しましょう(その後の申請がスムーズです)。
開講月(4月)の2ヶ月前、2月は特に予約が埋まりやすいので、早めに動くのがベスト。
Kagayaは1月初旬に受けに行きました。
ジョブカードをもとにコンサルタントと面談し、最終的に「この人は給付対象として適切です」との所見をもらう必要があります。
転職歴が多いことをKagayaは気にしていましたが、「経験豊富な証拠。フリーランス向きですよ」と励まされ、自信が持てました。
弱点が強みに変わる瞬間って、意外とこういう場面にあるのかもしれません。
④ 給付金申請に必要な持ち物一覧
必要なものリスト
- 教育訓練給付金受給資格確認表(ハローワークで配布)
- ジョブカード
- マイナンバーカード(本人確認・住所・番号・写真すべてOK)
- 通帳またはキャッシュカード
※ マイナンバーカードがあると身分証・住所・写真すべて網羅できるので便利です!
⑤ 手続き当日の流れと注意点
Kagayaは小平市在住のため、立川のハローワークで申請しました。
当日は雪の日、しかも1月でしたが、意外と人が多くてびっくり。
申請窓口では、ジョブカードと必要書類を提出し、順番に呼ばれて手続き。
わからない点も職員の方が丁寧に教えてくれるので安心です。
申請が通ると「受給資格者証」と「制度のしおり」を受け取って、その日は完了!
⑥ 支給は半年ごと!継続申請も忘れずに
給付金は、6ヶ月ごとに分割支給されます。
申請時期は主に「10月」と「4月」です。
初回の申請では、授業料の50%にあたる最大40万円が支給されました。
ただし、それ以上は年間上限に達するため、次回(4月)は申請しても給付はなしと説明を受けました。
それでも、給付の継続には申請が必須とのこと。
つまり「給付がなくてもハローワーク通いは半年に一度必要」なのです。
支給申請に必要な書類(学校が準備)
- 教育訓練給付金支給申請書
- 受講証明書
- 領収書
その他持参するもの
- 印鑑(認印でOK)
- マイナンバーカード
- 受給資格者証
ちなみに、Kagayaの場合は手続きから約1週間で通帳に着金。
スムーズでした!
申請期間は短いので、仕事や授業、プライベートを調整しつつ、早めに動くのが鉄則です!
🌟まとめ|使える制度は“自分で掴みに行く”時代へ
「こんな制度、誰か教えてくれたらいいのに…」
そう思ったこと、ありませんか?
でも現実は、自分で動いて、自分で調べた人だけが得をするのが、いまの社会の仕組みなんですよね。
Kagayaも、時給2000円のパート看護師として働きながら、夜間は鍼灸学生という生活をしています。
車のローン、住宅ローン…背負ってるものはたくさんあります。
でも、あの雇用保険が——これまで社会に尽くしてきた自分の積み重ねが——こんな形で学び直しの後押しをしてくれるなんて、ありがたすぎます。
血反吐を吐いて働いた分、ちゃんと“返ってくる制度”があるのです。
専門実践教育訓練給付制度を活用すれば、最大で168万円の給付(学費+生活支援)が可能です(※条件あり)。
苦しくても、「未来に投資する」という選択肢が残されていることに、Kagayaは救われました。
平日しか手続きができないなど、現実的なハードルはありますが、制度を知っているかどうかで人生は変わると思っています。
このブログが、これからキャリアチェンジを目指すあなたの「一歩目のヒント」になれば嬉しいです。
