
こんにちは。
プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。
今回は「看護師の単発バイト」について、ジプシーナースとして実際に経験してきたことをもとに、仕事内容や時給、メリット・デメリットまで詳しくお話ししていきます。
「単発バイトって、どんな仕事があるの?」
「看護師としての経験が浅くても働けるの?」
「どうやって探せばいいの?登録ってめんどうじゃない?」
そんな疑問をお持ちの方へ向けて、Kagayaのリアルな体験談を交えながら、単発バイトの魅力と現実をお届けします。
単発バイトはこんな方におすすめです。
- 育児や家事の合間に働きたい方
- 人間関係に悩まずに仕事したい方
- さまざまな職場を経験したい方
- 決まった曜日・時間だけ働きたい方
- 正職員よりも高時給で効率よく稼ぎたい方
それでは、Kagayaが実際に働いてみて感じたことも含めて、単発バイトの世界をご紹介していきますね。
🌟看護師単発バイトの仕事の種類について
看護師の単発バイトには、意外とたくさんの種類があります。
Kagaya自身も、さまざまな現場で働いてきました。
主な仕事内容は以下のようなものです。
- 予防接種会場:集団接種会場でのバイタル測定や接種介助
- 健診センター:健康診断の補助業務、婦人科補助など
- クリニック:診察補助や採血・点滴など、外来のサポート
- 訪問入浴:ご自宅への訪問で、入浴前後のバイタルチェックと処置
- デイサービス:バイタル測定、処置、服薬・食事介助、記録など
- 老人ホーム:入居者の健康管理、記録、軟膏処置など
- ツアーナース(添乗ナース):修学旅行や移動教室などに同行し、体調管理を担当
- イベント救護:スポーツ大会や地域イベントでのケガや体調不良への対応
それぞれに特徴や向き不向きがありますが、ブランクのある方や経験の浅い方でも始めやすい案件も多くあります。
🌟看護師単発バイトの時給について(関東圏)
単発バイトの時給や日給は、地域やシーズン、仕事内容によって多少の差がありますが、ここでは関東圏での目安をご紹介します。
- 予防接種会場:日給13,000~15,000円
- 健診センター:時給2,000~2,300円
- クリニック:時給1,800~2,000円
- 訪問入浴:時給2,000~2,400円
- デイサービス:時給1,800~2,000円
- 老人ホーム:時給2,000~2,200円
- 添乗ナース:日給10,000~12,000円
- イベント救護:日給12,000~14,000円
これに加えて、交通費が支給されることもありますが、案件によっては自己負担になる場合もあるため、募集要項は必ず細かくチェックしておくのがおすすめです。
また、急募の案件や人手不足のタイミングでは、時給が2,500~3,000円台に跳ね上がることもあります。
「明日空いてるから働きたいな」という時に、意外と高時給のバイトが見つかることも。
自分のライフスタイルや体力、スキルに合わせて、無理なく選べるのが単発バイトの魅力ですね。
🌟看護師単発バイトの探し方について
単発バイトを見つけるには、看護師向けの求人サイトに登録するのが一般的です。
登録時には履歴書の提出が必要だったり、最初に一度だけ会社へ出向く必要がある場合もありますが、そのあとはWeb上で希望の日付や勤務地、仕事内容を選んで予約するだけという仕組みです。
実際にKagayaが使っていたサイトをご紹介します。
- レバウェル看護:訪問入浴やデイサービスなど、介護系の案件が豊富
- ナースパワー:イベント救護・添乗ナースなど、レア案件も多い
- MRTコメディカル:健診センターや婦人科健診などが中心
- アテンダントナース:添乗ナースがメイン。登録だけして利用はしていませんが、特殊な案件に特化
単発バイトは「自分が働きたい日」と「案件の条件」がうまく一致しないことも多いため、複数のサイトに登録しておくのがコツです。
同じ案件でも時給や待遇に差が出ることもあるので、いくつかのサイトを見比べて、ベストな条件で働けるバイトを探しましょう。
ちなみに、短期高収入案件が多いサイトもあり、「月収45万円以上」などの求人も掲載されています。
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👉 複数サイトに登録しておくと、希望の日程や時給に合う案件を見つけやすくなります。
🌟経験した看護師単発バイトの実際について
訪問入浴について
Kagayaがもっとも多く経験した単発バイトが訪問入浴です。
おそらく、単発求人の中でもっとも頻繁に募集されているのではないでしょうか。
訪問入浴は、高齢者や障がいのある方の入浴をサポートするサービスで、看護師1名・ヘルパー2名の3人1チームで、ご利用者の自宅を訪問します。
看護師の主な役割は、
- バイタル測定
- 入浴可否の判断
- 入浴前後の簡単な処置・観察
ご利用者の状態は比較的安定しており、マニュアルも整っているため、経験が浅い方やブランクがある方にも取り組みやすい仕事です。
ただし…労働環境はなかなかハードです。
お風呂セットを運ぶのも看護師の仕事で、女王様扱いなんてされません(笑)。
真夏は本当に過酷で、休憩は移動中のコンビニ駐車場なんてことも。
でも、その分時給は高く、体力に自信のある方には“おいしいバイト”だと感じました。
デイサービスについて
次に多く経験したのがデイサービス。
業務内容は、
- バイタル測定
- 入浴前後の処置
- 食事介助・服薬介助
- サービス中の見守り
- 簡単な記録業務
リハビリがメインの事業所もあれば、余暇活動が中心のところもあり、施設の雰囲気に差があります。
Kagaya的には「老人の保育園」という印象が強く、正直あまり向いていないと感じました。
介護スタッフがとても強く(笑)、ちょっと圧倒されたのも事実です。
とはいえ、施設は冷暖房完備で一日中座っていられるため、体力に自信がない方には良い職場です。
常勤よりも時給が高めなのも魅力。
老人ホームについて
高齢者施設の単発バイトでは、医療処置というより“看護師がやる介護”といった印象です。
- バイタル測定
- 軟膏塗布
- 軽度の健康管理
ケアマネやヘルパーとの連携が多く求められます。
ただ…ここも人間関係がややハード。
医師のようにふるまう介護スタッフもいたりして、ストレスがたまることも。
ブランクがあるけれど、ある程度の看護経験がある方にとっては、感覚を取り戻す「リハビリバイト」としておすすめです。
添乗ナースについて
これは本当にレア体験!Kagayaは移動教室に同行する添乗ナースをやったことがあります。
事前に打ち合わせをして、児童・生徒の健康状態を把握したうえで、修学旅行に同行。
体調不良時のケアや怪我の処置、必要に応じて病院受診の判断などが求められます。
もちろん自由時間はなく、必要時は夜間も対応。
子どもと一緒に寝ることも(笑)
でも、
- 山登りのあとの「ほうとう」づくり
- 教員たちとの“お菓子パーティー”
など、思い出深い時間もたくさんありました。
教員たちの仕事ぶりを見て、「中学生の頃の自分、先生をバカにしてごめんなさい」と心から思った経験です。
ただし、看護師経験が浅いと少しハードルが高い仕事かもしれません。
イベント救護について
スポーツ大会やフェスなどでの救護待機業務です。
Kagayaが担当したのは、バレーボール大会の救護室。
ケガをした選手への対応が主な仕事でした。
最初は「自分ひとりで大丈夫かな?」と不安でしたが、経験豊富な先輩ナースが一緒で安心。
試合を見ながら「知らない子どもたちなのに、なぜか感動…」という体験も(笑)
案件数は少なめですが、非日常を味わえる楽しい仕事です。
健診センターについて
病院とは違って、ホテルのようにキレイな健診センターも多く、働きやすさは◎。
Kagayaは婦人科健診で、ドクターにクスコをひたすら手渡ししていました。
「これ…看護師じゃなくてもいいのでは?」と思ったくらい単調で、しかも立ちっぱなしで足がパンパン。
でも、
- 介護系の業務が苦手
- 採血や処置よりサポート業務が好き
という方にはおすすめです。
🌟単発バイトから離れた理由
自分で仕事を探さなくてはいけない
単発バイトは、自分でスケジュールを組んで仕事を探す必要があります。
求人サイトを毎日チェックしたり、良い条件の案件を見つけても、必ずしも採用されるとは限りません。
中には常連の看護師さんが優先されるような現場もあり、なかなか入りづらいと感じたこともありました。
条件さえ気にしなければ働ける案件はあるものの、自分の適性や働きやすさを考えると、「やっぱり固定の職場の方がラクかも」と思うようになりました。
確定申告がめんどう
単発バイトを複数の派遣会社でしていると、年末調整を会社側でやってもらえないことがあります。
Kagayaも複数の派遣会社を利用していたため、毎年3月には確定申告を自分でしなければなりませんでした。
利用する会社が多ければ多いほど、記入項目や添付資料も増えてしまい、結構な手間になります。
「いっそのこと、ひとつの会社に絞ったほうがラクかも」と思うようになったきっかけでもあります。
常に“はじめまして”同士と仕事をするのがストレス
単発バイトでは、毎回違う現場・違うスタッフと働くことになります。
一緒に働くのが看護師だけとは限らず、介護職や他職種と連携することも多いです。
「人間関係のストレスがないから単発がいい」という人も多いですが、Kagayaは逆に、人見知りなので“初対面の人と仕事する”という状況がストレスでした。
その日限りの関係とはいえ、気疲れしてしまうことが多かったです。
仕事内容が単調で飽きる
どの仕事もそうですが、単発バイトは基本的に“ルーチン業務”が多く、やることが決まっています。
最初のうちは「カンタンでいいな」と思っていたのですが、だんだんと単調な作業に飽きてしまいました。
毎日同じ場所で同じことを繰り返すことがKagayaには合っていなかったようです。
今は本業が忙しく、週1回の休みすら貴重なので単発バイトはしていませんが、「添乗ナース」だけは、機会があればまたやってみたいなと思っています。
🌟まとめ
いかがでしたか?
単発バイトは、1日から気軽に働けることが魅力のひとつです。
「育児や介護の合間に」「本業が休みの日だけ」「ちょっとしたお小遣い稼ぎに」など、ライフスタイルに合わせて柔軟に働くことができます。
時給が高めに設定されていることが多く、条件さえ合えば、常勤より効率的に稼ぐことも可能です。
また、様々な現場で働くことで自分に合った職場や働き方が見えてきます。
「自分にはどんな仕事が合うのか?」を知るための実践経験としても有効です。
特に、
- 看護師としての経験年数が少ない方
- ブランク明けで復職に不安がある方
- 人間関係に縛られず働きたい方
にとっては、単発バイトは新しい一歩を踏み出す良い選択肢になると思います。
看護師という資格は、国家資格であり一生ものです。
その免許を“細く長く”活かしていく働き方として、単発バイトはとても有効だとKagayaは感じています。
また、単発バイトから正職員登用へとつながることもあるため、将来のキャリアの幅を広げるためにも、一度チャレンジしてみる価値は十分にあります。
「ちょっとやってみようかな」と思った今が、始めどきかもしれません。