
こんにちは。
プライマリ・ケアサポート きらぼし、鍼灸師・看護師のKagayaです。
「頑張って勉強しているのに、なかなか頭に入らない…」そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、人にはそれぞれ“得意な感覚”があります。視覚が強い人、耳から覚えるのが得意な人、体で感じて学ぶのが得意な人など、学習スタイルには個人差があるのです。
自分の「優位感覚」に合った方法で勉強すれば、効率もぐんとアップしますし、なにより楽しく学ぶことができます。
思い返してみてください。「この先生の授業はわかりやすい!」「この講義は眠くなる…」そんな違いを感じたことはありませんか?
- 黒板の板書ばかりで変化がない
- 教科書をただ読み上げるだけ
- 先生が一方的に話して終わり
- 図や表が出てこない
こうした授業に共通しているのは、「受け手の感覚タイプに合わせていない」こと。
つまらない授業に限って、寝ていると怒られるのもお決まりですよね(笑)。
でも、先生だって悪気があるわけではなく、自分の得意な感覚で伝えているだけ。
問題は“ミスマッチ”にあるのです。
だからこそ、「自分がどんな感覚タイプなのか」を知ることが、勉強効率アップの第一歩になります。
今回は、NLP(神経言語プログラミング)に基づいた優位感覚の特徴と、それぞれのタイプに合ったおすすめの勉強法をご紹介します。
国家試験を控える看護学生さん・鍼灸学生さんはもちろん、「勉強ってなんだか苦手…」という方も、ぜひ参考にしてみてください。
🌟 感覚優位とは
「感覚優位」とは、NLP(神経言語プログラミング)という心理学の考え方のひとつです。
NLPはもともと、PTSDなどの精神的な治療に用いられてきましたが、今ではビジネスやスポーツ、教育の分野でも広く応用されています。
人間には、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚という五感があります。
そのうち、どの感覚を“優先的に使っているか”は人によって異なります。
NLPではこの感覚を次の3つにまとめて分類します:
- 視覚(Visual)…映像・色・形などで情報をとらえる
- 聴覚(Auditory)…音・声・リズムで理解する
- 体感覚(Kinesthetic)…感触・動き・感情などで覚える
そして、これらをさらに細かく分類したのが、今回ご紹介する4つのタイプ:
- 視覚優位(Visualタイプ)
- 聴覚優位(Auditoryタイプ)
- 体感覚優位(Kinestheticタイプ)
- 言語感覚優位(Verbalタイプ)
この「感覚の使い方」は、実は勉強の理解度にも大きく関わってきます。

「視覚で覚えるのが得意な人」に、音声だけで説明してもなかなか頭に入らないことがありますよね。
つまり、自分の感覚タイプを知ることで、勉強の仕方をグッと最適化できるのです!
🌟 4つの優位感覚の特徴と学習方法
ここからは、NLPで分類される4つの学習タイプについて、特徴と勉強への活かし方をご紹介していきます。
視覚優位
- 全体像を「目で見て」把握するのが得意
- 図解やフローチャート、スライドでの説明が理解しやすい
- 言葉での説明だけだと理解しにくいことも
- 蛍光ペンで色分けしたノートが効果的
- 絵やイラストでイメージ化すると記憶に残りやすい
- 解剖や経絡図は、まず“ビジュアル”で覚えるのがコツ
- メモやイラスト付きのまとめノートを作成しよう
聴覚優位
- 「聞く」「話す」が理解の鍵になるタイプ
- 音読や講義、録音した内容の聞き直しが効果的
- 一度聞いたことを再現する力が高い
- 順序立てた説明や会話での学びが得意
- 静かな環境で勉強する方が集中できる
- 人に説明したり、自分の声で読み上げると記憶に残る
- 講義や動画教材を活用しよう
体感覚優位
- 「やってみる」「体で感じる」ことで覚えるタイプ
- 実技練習、手技、ロールプレイなどで理解が深まる
- パソコンでのタイピングや手書きノートでの反復が効果的
- 身体を動かしながら暗記すると記憶しやすい
- 指でなぞる・ツボに触れるなど、感覚を通した記憶が有効
- 休憩を挟みながらの勉強スタイルが合っている
言語感覚優位
- 頭の中で「言葉」にして整理するのが得意
- 文章で考えをまとめたり、文章で説明を受けると理解しやすい
- 「意味」「理論性」「構造」にこだわるタイプ
- まとめノートやプレゼン資料作成が学習のモチベーションに
- 他の情報と関連づけながら理解を深める
- 学んだことを人に説明したり、ブログやレポートにまとめるのが効果的
🌟 感覚優位テスト
ここまで読み進めて、「自分はどのタイプなんだろう?」と思った方へ。
以下の簡易テストで、自分の感覚優位タイプをチェックしてみましょう!
診断はあくまで参考ですが、「視覚・聴覚・体感覚・言語感覚」それぞれの傾向が見えてくると、勉強方法の選び方がぐっと楽になります。
私自身も、このテストをきっかけに「言語優位」に変わってきた実感があります。
上の設問に答えたら、下記の計算方法で集計してみてください。
いちばん得点が高かった感覚が、今のあなたの「優位感覚」です。
この結果をもとに、次の章から紹介する「タイプ別・勉強法の実例」に活かしていきましょう!
🌟 タイプ別!国家試験に向けた勉強法
たとえば、国家試験でおなじみの「経絡経穴」を覚えるとき、感覚タイプによってベストな学習法は変わります。
ここでは、「手の太陰肺経」を覚えると仮定して、タイプ別に学習法を提案していきます。
👁️ 視覚優位タイプ
✅ カラフルなノート作りや図解で全体像をつかむと◎。フラッシュカードやチャートも効果的です。
📌 おすすめアイテム:
👂 聴覚優位タイプ
✅ 音読・講義動画・友人との会話が記憶の鍵。自分の声で読んだり、録音して聞き返すのもおすすめ。
📌 おすすめアイテム:
🤲 体感覚優位タイプ
✅ 実際に体を触ってツボの位置を確認したり、ホワイトボードに書きながら覚えると定着率アップ。
📌 おすすめアイテム:
📝 言語感覚優位タイプ
✅ 長文の要約や、自分なりの文章でアウトプットすると記憶しやすい。人に教える=最強の学習法!
📌 おすすめアイテム:
🌟 Kagayaの体験談:感覚タイプも変わる
実はKagaya自身、昔は体感覚優位だったんです。
臨床の場でも“感じて覚える派”でした。
でも、今では完全に「言語感覚優位」。
文章を書いたり話したりすることで、自分の理解が深まるようになりました。
このように、優位感覚は成長や経験によって変化することもあるので、定期的に見直してみるのもおすすめです。
🌟 国家試験合格のために、今できること
この記事が、国家試験に向けて頑張っている看護学生さんや鍼灸学生さんの「勉強のヒント」になれば嬉しいです。
看護師も鍼灸師も、国家試験はゴールではなくスタートです。
でもまずはそのスタートラインに立つために、「自分に合った方法」で学ぶことはとても大切。
感覚タイプを意識した学び方で、あなたの力がより発揮されますように。